他人の話

電車に乗っている時、歩いている時、ぼんやりしている時、ついつい他の人のやっていることを目で追ってしまいます。
特に意味はありません。
ただ何となく。

見るものがないからでしょうか。
ぼーっと見ていると意外と色々見つかります。

たとえば、同じスマホを持っている人でも、
じーっと見つめている人、
なにかの操作をしている人、
見せ合いながらなにか話している人達、
横向きで持っている人、
イヤフォンをしてただ抱えているだけの人も。

本を読んでいる人もいますし、寝ている人もいます。
私と同じようにぼーっとしてる人もいます。

あの人たちは何を考えてるんだろうなどとは思いますが、まあ心を読む能力を持っている訳でもないので分かりません。
私と同じように何も考えていないのかも。

色々な年代の人がいますが、本やスマホを見ていると、中身にも目がいってしまいがちです。

英単語帳、哲学書、経済関係の専門書、漫画や小説も。

かっこいいなあと私は思います。
彼らは自分のために時間を使っているのですから。
ほんのわずかな時間でも自分のために出来るかどうかは自分次第。
中身は関係ないのです。

そしてとっても羨ましい。
自分のために時間を使えるほどの心の余裕と強さがあるということが。

私は暁を覚えない春眠に負ける人間なので同じようにはきっとできません。
終わりのない物事には、それがたとえ休みであっても押しつぶされて何もできないタイプの人間です。

同じようにはできないけれど、そうなりたいと思えているのなら希望を持ってみてもいいのかななどと、外に出ると思います。
だから今日も私は本を一冊持っていきます。

また誰かを見てかっこいいと思ったら、私もやってみようと思うから。


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