藤井一二 著作目録ー万葉の時代と社会へ

万葉の時代と社会への関心。中公新書「大伴家持」の著者。続編の執筆中。

藤井一二 著作目録ー万葉の時代と社会へ

万葉の時代と社会への関心。中公新書「大伴家持」の著者。続編の執筆中。

最近の記事

  • 固定された記事

藤井一二 著作目録:シルクロードと大伴家持の時代

    • 北海道の図書館へ行こう(6)

      コーヒータイム(176)「北海道の図書館」へ行こう(6)‥FBから 検索サイト「カーリル」が、北海道網走郡大空町にある《女満別図書館》の架蔵する新書を知らせてくれた。 図書館の名を「めまんべつ」。JR北海道の石北本線・女満別駅に併設する。 ホームページをみると、童話に登場してきそうな建物。1階のロビー横に喫茶店、2階に多目的ホールとステージもある‥。 近くに女満別空港、新千歳空港からのアクセスも便利‥だと。 私には、札幌発ー網走行き、乗り換えなしの「オホーツク1号」、所

      • 新著『万葉社会史の研究』への思い

        コーヒータイム(162)から‥振り返ること、思い描くこと(1) 「万葉の世紀」三部作が完結しました。 一冊目『初期荘園史の研究』から38年、二冊目『東大寺開田図の研究』から27年目。中公新書『大伴家持』の刊行から数えて7年目となります。 新刊『万葉社会史の研究』(塙書房)の「後章ーあゆみと執筆」に以下の一文を記してあります。 「本書は、私自身が〈記録に残したい論文〉を収載したにすぎないのであるが、それは画家が晩年の回顧展に初期の作品を含めて展示し、その画集を刊行するのに似

        • 「南の島の図書館」へ行こう

          コーヒータイム(169)「南の島の図書館」へ行こう Ⅳ  WEB「カーリル」で、南の島の図書館に「天平の3部作」が入っていることを知った。 ○『大伴家持』宮古島市立図書館・琉球大学図書館・沖縄市立図書館・沖縄国際大学図書館・沖縄大学図書館・那覇市立図書館           ○『古代日本の四季ごよみ』豊見城市立図書館・名桜大学図書館 ○『和同開珎』沖縄県立図書館・うるま市立図書館・糸満市立図書館   羽田ー那覇間の空路、片道約2時間40分。 南の島々へのアクセスと地誌に関

        • 固定された記事

        藤井一二 著作目録:シルクロードと大伴家持の時代

          南と北の「図書館」へ行こう

          コーヒータイム(170) 「北海道の図書館」へ行こう 検索サイト「カーリル」から、北海道の図書館における自著の架蔵状況を知った。 新書『和同開珎』『古代日本の四季ごよみ』『大伴家持』の普及の様子から、旅したことがない北の街‥大空・遠軽・清水・長万部などの町立図書館に関心を抱いた‥。「南の島の図書館」行きへの夢と共に、今度は北海道:紋別―遠軽―北見―大空町ゆきの「図書館巡り」も楽しみな計画となってきた。そして、北海道の地理が少し詳しくなった‥。 ※各画像は、クリック・拡大し

            新刊『万葉社会史の研究』塙書房  

            新刊『万葉社会史の研究』塙書房  

          「画像で語る・シルクロードと大伴家持の時代」WEB版+紙媒体へ

          2013年9月、西安市で開催の「敦煌楽舞国際学術検討会」において発表して以来、2018年に軽井沢(町立図書館)、2019に再び西安市(西安音楽学院主催)、2021年に太宰府市(筑紫女学園大学)、2022年に魚津市(市立図書館)、2023年に富山市(高志の国文学館)の各講座で活用したPP「東アジアの大交流時代ー大伴家持の活動した時代」図が漸く完成した。本図の編集に10年の歳月が刻まれている。今夏、上記の交流図を活用して「万葉世紀の新たな物語」を描きたいと思っている。 山上憶良

          「画像で語る・シルクロードと大伴家持の時代」WEB版+紙媒体へ

           藤井一二著                   『万葉社会史の研究』塙書房      5月20日刊「万葉の世紀」Ⅲ部作の完結     

           藤井一二著                   『万葉社会史の研究』塙書房      5月20日刊「万葉の世紀」Ⅲ部作の完結     

          「万葉の世紀」Ⅲ部作の完結

          コーヒータイム(123) 皐月、新たなスタートへ‥ 指で数えられないほどの歳月を要した著作がまとまり、私の「万葉の世紀」3部作=『初期荘園史の研究』『東大寺開田図の研究』『万葉社会史の研究』が完結する(5月20日発売)。 並行し執筆してきた中公新書「天平の時代」3部作『和同開珎』『古代日本の四季ごよみ』『大伴家持』も完結した。いま、折々に出会えた編集者との縁を懐かしく思い起こしている。

            東アジアの交流と文化遺産

                        ニューズレター35号

          『万葉社会史の研究』塙書房

          万葉社会史の研究  藤井 一二 著大伴家持の国守5年間・歌作220余首が彩る「高志国」を舞台に、万葉集・正倉院文書・東大寺開田図 等を駆使し、大伴家持と地方行政、万葉集にみる村、海浜遺跡と文字資料の検証から、「大伴家持の 時代と社会」における、多様で動的な地域史像を描出する。 第一部 高志国と万葉風土    第二部 大伴家持と万葉社会       第三部 唐・渤海王国と天平時代                        ※計12編 A5判・344頁・函入り上製

          大伴家持と春苑の桃花

          北アルプスの山麓に、桃花の季節が訪れた‥    藤井 一二 大伴家持が越中国へ赴任して4年目、天平勝宝2年(750)3月1日(新暦の4月15日)。桃李の花を眺め、春苑の娘子(をとめ)を題材にして次の歌を詠んでいる。 春の苑(その)紅(くれなゐ)にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つ娘子(をとめ)(巻19・4139)澤瀉久孝『萬葉集注釋』中央公論社 都から越中を訪れていた妻、坂上大嬢(さかのうえのおおいらつめ)がモデルであったのか。春苑の「美的構図」が鮮やかだ‥。 いま、手

          「大伴家持の時代」-物語が生まれる。

          「吉備真備と大伴家持」覚書 note記事 ※コーヒータイム(117)共有 ‥新たな「大伴家持の時代」へ-物語が生まれる。(藤井一二) (現在)2021年春、小田急線座間駅に近い仮寓から郷里に戻って3年目の春を迎えた。座間は私の幼少期に3年余を過ごした懐かしい地。母と一緒に竹藪を抜けて近くの農家へ牛乳を買いに通った小道は往時のままで、時折は帰路、座間駅で降りてから遠回りしこの道を歩いた。 (近作)神奈川滞在中に着手した「万葉の時代と社会」に関する専著の構想・補筆に、北陸新

          「大伴家持の時代」-物語が生まれる。

          シルクロードからの「伝言」 ‥「奏楽の天人」に思う

          私にとって敦煌壁画にみる「飛天」や「天女」への憧れは、シルクロードへの「夢」をのせ、日本の法隆寺や薬師寺の飛天像そして正倉院宝物の西域デザインへの感動から生まれた‥。 いま初唐(618-712)・盛唐(713-766)の飛天・天女像の類型化が進み、〇伎楽飛天〇献花飛天〇彩雲飛天〇散花飛天〇説法図飛天〇投身飛天〇舞帯飛天〇菩提樹双飛天‥など十数種もの形象が知られる(『敦煌飛天』中国旅游出版社 1993年など)。 現存する白鳳(7世紀後半~8世紀初)・天平(8世紀初~8世紀末)

          シルクロードからの「伝言」 ‥「奏楽の天人」に思う

          大伴家持を「旅」するー因幡万葉の時空         

                    大伴家持を「旅」する     藤井一二                        新(あらた)しき 年の始(はじめ)の 初春(はつはる)の 今日降る雪の いや重(し)け吉事(よごと) 新 年乃始乃 波都波流能 家布敷流由伎能 伊夜之家餘其(巻20・4516)  天平宝字3年(759)年正月、大伴家持が因幡国庁で詠んだ歌、『万葉集』の末尾を飾る。降る雪のように「吉事」が重なることを願ったのであろう。雪の正月は越中国で何度も経験したはずである。 因幡の

          大伴家持を「旅」するー因幡万葉の時空         

          敦煌で出会えた「微笑み」   

          FB:コーヒータイム(101):シルクロード「祈りの空間」➀ 西安(2013・2019)・軽井沢(2018)・太宰府(2021)・魚津(2022)・富山(2023)のリレー講座「画像で語る・シルクロードと大伴家持の時代」で紹介した敦煌の双飛天。「声」が聞こえてくるような‥。 私が編集したPPの一枚。内外の飛天画像資料を収集する「きっかけ」となりました。上記WEB版が完成の折、紙媒体と共に報告会を予定しています。課題は、心身の維持に‥。 シルクロード「祈りの空間」➁   

          敦煌で出会えた「微笑み」