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軍事産業投資アイディア

軍事力強化の動き
国内でも防衛力は息の長い投資


世界中で軍事力を強化する動きが続いています。今月17日、米バイデン大統領と会談したNATOのストルテンベルグ事務総長は、加盟32か国のうち23か国が今年、国防費をGDP比2%以上に増やす目標を達成すると述べました。7月9~11日のNATO首脳会議では、防衛力と抑止力の強化が議論される見込みです。


日本でも政府は2022年度末にまとめた国家安全保障戦略で、2027年度に防衛費をGDP比2%にする目標を掲げ、2023~2027年度の5か年で総額43兆円の防衛力整備計画を立てています。


国内防衛産業では、収益悪化から多くの企業が撤退してきました。例えば、コマツは2018年に装輪装甲車の開発を中止し、住友重機械工業は2021年に機関銃の生産から撤退しています。この状況を受けて、2023年10月に防衛生産基盤強化法が施行され、国内防衛産業を支援するための措置が講じられる予定です。

「防衛」は息の長い投資テーマに~


製造の効率化や事業承継で必要な経費を支援する仕組みができました。防衛省は企業の利益率を従来の8%から15%に引き上げ、品質や納期短縮の取り組みを評価する制度を導入しました。


政府の防衛予算増加を受け、防衛関連企業の事業規模の拡大と収益性の向上が期待されます。特に、「レールガン」の研究開発に取り組む日鉄鋼(5631)が注目です。レールガンは電磁力を使って弾を発射する技術で、中国などが開発する超高速兵器の迎撃に有効です。

注目銘柄

5631 日鉄鋼


 - 火薬を用いず弾を発射する「レールガン」の研究開発に着手。次世代技術として注目される。

6503 三菱電機

 - 防空レーダーや電子戦装備を提供し、攻撃能力も保持している。

6701 NEC**

 - 防衛用のサイバーセキュリティ関連製品を提供。

7011 三菱重工業**

 - 防空迎撃ミサイル「パトリオット」の製造を手掛ける。

7012 川崎重工業**

 - 防衛用の潜水艦や艦艇を手掛ける。

7013 IHI

 - 航空エンジンや防衛装備品を製造。


防衛関連企業は今後も成長が期待される分野です。防衛産業への投資は長期的に安定したリターンが見込めるため、注目していきましょう。

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