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『インコがうちにやってきた!』私の好きなインコのピーちゃんの気持ち 

今回は、『インコがうちにやってきた!』(新小2 M・Hさん)を掲載致します。

昨年の春、念願だったインコを飼い始めたMさん、インコが快適に暮らせるように一生懸命をお世話をしてきました。今回の研究では、インコに頼ってもらえるような飼い主になりたいと、「インコの気持ち」について学びました。

担当講師

■研究のあゆみ

今年の研究のテーマは「インコがうちにきたことにしたい!」とすぐにきまりました。Mさんのお母様からも、昨年の研究「インコをかいたい」が終わってから、ずっと続きがやりたいと、家でも盛り上がっていたことを伺い、Mさんのやる気が感じられます。
※以下の動画はMさんの2021年の作品です。ぜひ、合わせてご覧ください。


研究のために、インコのピーちゃんの日常の姿を写真にや動画に収めてもらい、発表用のスライドにまとめたところ、なんと60ページを超えてしました。発表時間にすると20分を超える原稿量です。インコの生態を知る上では貴重な資料をここまであつめたMさんの頑張り、素晴らしものでした。

ただ、発表の時間は5分間と限られています。Mさん、とても悩みました。どのエピソードも、みんなに伝えたいものばかりで、なかなかスライドと原稿のカットが進みません。

そこで、講師から「Mさんは、どうしてインコの研究をしたいとおもったのかな?」ともう一度、たずねました。

すると、「ピーちゃんが、こわいおもいをしたときに、たよってもらえる飼い主になりたいと思ったからです」と、まっすぐとした瞳で講師を見つめながら、はっきり答えてくれました。

発表会まで一か月を切ったところでしたが、「インコの気持ち」を理解できるようになることを目標に、新しく書籍を読み、スライドと原稿の再編成をはじめました。間に合うかな?大丈夫かな?と心配しながらも、Mさんは、コツコツと家で本を読み、大切なことをまとめてきてくれました。

「大好きなピーちゃんのために頑張りたい!」

この気持ちが、学びの大きな原動力になっていたことは言うまでもありません。好きなことを知ってもらいたい、分かち合いたい、という気持ちこそ、「ことば」を学ぶときに最も大切なものです。

発表会当日、Mさんは緊張のなか、堂々と話すことができました。
発表後お母様から、ピーちゃんに聞かせながら、何度も何度も発表の練習していましたと教えていただきました。

Mさんの、よい飼い主になりたいというピーちゃんへの愛情と責任感、そして、発表への情熱が今回の作品に込められています。

ぜひ、最後までご覧ください。

■生徒作品

きょねん、わたしは、インコのかいかたのけんきゅうをしました。そして、はるからインコをかいはじめました。わたしが、かいたかったきいろのインコで、なまえはぴーちゃんです。

カゴにはじめて入って、ホッとしてはねをふくらませているところです。からだがほそいときはドキドキしています。からだがふっくらしているときは、あんしんした気もちです。いまは、いつもふっくらしています。

これは、あそんでほしいアピールをしているところです。ピーちゃんは、はじめからひとなつっこい子でした。私たちは、すぐになかよしになりました。

いつもふっくらしているのに、からだがほそくなることがあります。このしゃしんをとったときは、きゅうにおきゃくさんがきたので、こわくなってしまったみたいです。

こんなとき、わたしは、ぴーちゃんにたよってもらえるかいぬしになりたいなとおもっています。

だから、ぴーちゃんのすがたやようすからきもちがわかるようになるためのけんきゅうをしました。

まず、とりたちの気もちのひょうげんのしかたについてごしょうかいします。鳥たちは、とぶためにからだをかるくしなければならず、ひょうじょうをつくるきんにくをなくしてしまいました。ひょうじょうをつくれないから、かんじょうがないのではありません。

鳥たちは、からだぜんたいで気もちをつたえます。このぴーちゃんは、あたまをふってごきげんです。

インコにすきになってもらいたいという気もちから、インコをおいかけたりすると、インコは、なにもはんのうしなくなってしまいます。インコはにんげんにあんしんかんをもとめています。だから、インコのことをよくかんさつして、インコにとってここちよいこころのきょりかんをつかむことがたいせつです。

インコは、かじることがたのしくてだいすきです。かじっていると、むちゅうになって、ふあんなことやさびしいきもちをわすれることができるからです。だから、かじってもだいじょうぶなものをよういしてあげてください。ぴーちゃんは、なつやすみにぴーちゃんのえさからそだてたくさをたべたりかじったりしてあそんでいます。

インコがうれしいときはどんなときでしょうか? それは、にんげんとこころとからだでコミュニケーションをしているときです。うれしさをわかちあうことで、人間のこころも、インコのこころもいやされます。インコがよんだときにへんじをしてあげるとインコはしあわせな気もちになります。

ぴーちゃんがわたしをよぶときのこえをおききください。よばれたらすぐにへんじをしてあそんであげます。

インコをかうときにちゅういすることがあります。「こんなとりになってほしい」という気もちがあっても、どんなふうにインコがそだつかわかりません。わたしのお母さんがむかしかっていたコザクラインコのほぺちゃんは、こわがりやさんでした。でもぴーちゃんは、こうきしんがつよい子、げんきな子です。インコがどんなせいかくの子なのかかいぬしがよくかんさつしてください。

私もピーちゃんをたくさんほめてそだてたいとおもっています。もちろん、しかるときもあります。いそがず、あせらず、ピーちゃんの好きなこと、とくいなことをのばしてあげたいです。

さいごに、みなさんに、じゅだいはっぴょうがあります。じつは、ぴーちゃんは、メスではなく、オスでした!2月、1さいになったピーちゃんのはなが、女の子のピンク色から、男の子の青色にへんかしはじめました。おしゃべりがじょうずになったから、もしかしてオスかもとお母さんがいっていました。

わたしは、ぴーちゃんのことをかいはじめてからはやくみなさんにぴーちゃんのことをおしえたいとおもっていました。いま、ぴーちゃんはおよめさんをほしがっています。わたしは、ぴーちゃんにおよめさんをみつけてあげたいです。

これではっぴょうをおわります。ありがとうございました。

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■研究を振り返って

インコの気持ちを学んだ本


【これはどのような作品ですか?】
インコのコミュニケーションのことがわかる作品です。

【どうしてこの作品をつくりたかったのですか?】
きょねん、インコをかいたいことをはっぴょうしました。ほんとうにかったので、みんなにつたえたかったからです。

【作品づくりで楽しかったことは何ですか?】
おかあさんがむかしかっていた、コザクラインコの「ほぺちゃん」のことをたくさんおしえてもらったことです。おかあさんとほぺちゃんが、すぐになかよくなったはなしをきくのがおもしろかった。

Mさんのお母さんが飼っていたコザクラインコのほぺちゃん

【作品づくりで難しかったことは何ですか?】
はっぴょうがながくならないように、れんしゅうをしたことです。

【作品作りを通して学んだことは何ですか?】
わたしがおそくかえってくると、ぴーちゃんがないているとこに、まえはきづかなかったけれど、けんきゅうをしていたらきづくようになりました。

【次に活かしたいことや、気をつけたいことはありますか?】
げんきにはっぴょうできたから、つぎもげんきにやりたいです。

【来年、研究したいことはありますか?】
ぴーちゃんのおよめさんをかうかどうか。かうかどうか、わからないからです。

【この作品を読んでくれた人に一言】
ありがとうございました。

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