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『人生とは何か』~どう生きる?どう向き合う?~リテラ探求学習研究レポート
人生とは何か?ぼくはどのような人生を歩むのか?そう考えた新中1Sくんは、いろいろな人の意見を取り入れようとアンケートを行いました。
抱いた夢、人生の転機となった出来事、どうすれば悔いなく生きることができるか。
研究を通して人生への捉え方が変わったSくんの発表をぜひご覧ください。
この研究をしたのは新中学1年生のK・Sくんです。
■プレゼンテーション動画
■リテラの先生からのコメント
昨年は「感情」、今年は「人生」。
深いテーマでしたね。言葉の中には、先に言葉を与えられて、生きていく中でその意味をつかんでいくというものがあるのだと思います。
人生の先輩たちに、たくさんのアドバイスをもらって、K君の人生の階段を、一つずつ登っていきましょうね。
私も近くの階段を登っていますよ。
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■テキスト資料
人生とは、いつ途切れるかがわからない障害物のある一本道だと、僕は思います。
人間、いつ死ぬかわかりません。
たとえば、寿命が来るまで、長く道が続く人もいれば、交通事故や病気などによってそう長く続かない人もいます。
また、自殺してしまう人もいます。
自分にとって嫌なことや大変なことが、人生の障害物になります。
ぼくだったら、学校やプールが嫌になると、それらが人生の障害物になります。
人によっては、病気で入院生活していることや戦争に巻き込まれたことなどが障害物になるかもしれません。
これから先、ぼくの人生は、どんなことが待っているのでしょうか。
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そこで、ぼくは、人生について考えるためにアンケートとりました。
また、アメリカの心理学者エリック・エリクソンの「ライフサイクル論」について調べました。
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エリクソンは人生を八つの段階に分けて考えました。
それぞれの段階で葛藤が起き、乗り越えられると心理的美徳を手に入れていきます。
心理的美徳とは、人生をよりよく生きるために必要なものです。
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ゲームで例えるなら、敵という苦難を乗り越えて、レベルアップしたり、新しいアイテムを手にいれることです。
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今回は、5歳以降の5つの段階について紹介します。
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第4段階は5歳から12歳で、勤勉とれっとうかんという葛藤を起こし、有能感が生まれます。
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このころから人は小学校に通うようになるため、この時期を学童期と言います。
学童期になると、皆勉強を始めます。勉強をして、テストで良い点数が取れると嬉しくなり、有能感が生まれます。
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でも、テストで良い点数が取れないと、劣等感を感じます。
僕は今、この段階だと言えます。
勉強は好きではなく、まだ有能感を感じたことがありません。
これからも大人になっていく中で有能感をを感じられたらいいなと思いました。
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第5段階は、12歳から18歳です。
このころはアイデンティティと役割の混乱という葛藤が起こり、忠誠心が得られます。
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アイデンティティは、自分が自分であると感じられることや、それを他人や社会から認められているという感覚です。
簡単に言えばこの時期は、自分探しをする時期です。
自分がこの世の中から自分の居場所や役割を探して、働く事がアイデンティティとなります。
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逆に自分の役割が分からないと、何をすればよいか分からなくなり、役割の混乱が生まれます。
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アイデンティティを模索することによって自分の居場所が見つかり、その場所への忠誠心が芽生えていきます。
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第6段階は、18歳から40歳です。
親密と孤独という葛藤を起こし、愛が生まれていきます。
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この段階では恋人を作ることが課題です。
恋人との親密な関係を築くことで、愛する心が得られます。
しかし、社会的な価値観が変わって収入の問題、出会いの少なさ、また、自分をまず充実させたいという思いによって恋愛、結婚をしない人も増えてきています。
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第7段階は、40歳から65歳で、生殖と停滞という葛藤を起こし、世話する心を得ます。
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生殖とは子育てをすることだけではなく、職場での後輩の育成を通して次世代を導いていくことでもあります。
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この段階で直面する「停滞」とは、親の介護・離婚・自身の体調管理などがあります。
それまでの生活スタイルを見直す必要が生まれます。
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そして、そのことから、これまで大切にしてきた人への世話というものを学びます。
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第8段階は、65歳以上です。
この時は自我の統合と絶望という葛藤を起こし、知恵というものを学びます。
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これまでの人生を振り返り、満足を感じるか、あるいは絶望してしまいます。
身近な人の死や身体的な老いといったいろんな絶望を乗り越え、自分の人生に納得することで、統合を達成し、知恵を学びます。
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ぼくは、人生について考えるために、アンケートをとりました。
12歳から、51歳までの方にご協力いただきました。
ライフサイクル論では、ステージ5から、ステージ7に当たります。
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アンケートからは、人生のステージによって回答が異なることがわかりました。
まず、皆さんの持つ夢についてのアンケートです。
ステージ5の12から18歳では、なりたい職業や志望校合格などの自分のためになる夢が多く、夢をあきらめた人が少なかったです。
ステージ6と7では、家族で海外旅行に行く夢や人のためになる物を作る夢などの人のための夢が多く、夢をあきらめた人が多かったです。
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人生が変わったと感じたときのアンケートです。
ステージ5では、幼稚園や小学校入学などの環境の変化や、友達や好きなものとの新たな出会い、抱え込んでいた悩みを克服して、新たな自分に出会えた時などがありました。
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ステージ6、7の人では、結婚や就職、子どもが生まれたり、家族を失ったときなどがありました。
どうすれば悔いなく生きれるか、という質問では、どのステージでも、まず行動こと、自分らしく生きること、一日一日を大事にすること、自分が納得すること、なんでもチャレンジすることがありました。
それに対して、ステージ6以降では、楽しむことや、よく考えて生きること、また反対に何も考えずに生きること、といった回答もありました。
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この研究を通して、はじめは道のようなものだと思っていた人生が、階段を登っていくようなものだと感じ方が変わりました。
そして、人生のステージによって、感じ方が変わるのだと知ることができました。
意見の中には「大人になると楽しいことが沢山あるので大人になるのを楽しみにしてください。」というものがあり、少し大人になるのが楽しみになりました。
このことを友達に教えて、共感してもらえたらいいなと思いました。
これで、ぼくの発表を終わります。
聴いてくださって、ありがとうございました。
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■研究の振り返り
◇これはどのような作品ですか?
人生についての悩みが晴れる作品
◇どうしてこの作品をつくりたかったのですか?
自分にも「人生にはこの後どんなことが待っているのか」という悩みを持っているから
◇作品づくりで楽しかったことは何ですか?
どんどん自分の悩みが晴れていくこと
◇作品づくりで難しかったことは何ですか?
アンケートをまとめること
似た者同士を探してまとめるのがのが特に難しかった
◇作品作りを通して学んだことは何ですか?
人生の段階によって意見が変わること
◇次に活かしたいことや、気をつけたいことはありますか?
もうちょっと声を出したい
◇来年、研究したいことはありますか?
病気やウイルスなどについて。
◇この作品を読んでくれた人に一言
あなたの悩みが一つでも晴れたらいいなと思います。
この記事を書いた生徒さん
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