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『おちびさんじゃないよ』文:マヤ・マイヤーズ 絵:へウォン・ユン 訳:まえざわあきえ 第70回青少年読書感想文全国コンクール課題図書

主人公のテンは、身体は小さいけれど、頑張り屋さんで、勉強をしっかりと取り組むし、本もたくさん読んでいます。
そんな賢い女の子ですが、周りの誰もが「えっ!?」と驚いてしまうようなことをします。
体の大きないじめっ子に向かって、いじめをやめるようにと声をあげるのです。
「ひどいことを言われて泣いてしまうのではないか?」
「なぐられて、けがをするのではないか?」
「自分が損をするだけなんだから、ほっておけばいいのに」
周りの人はきっとそのように心配したでしょう。

でも、マルは大きないじめっ子に立ち向かっていったのです。
なぜでしょうか?
人は、時には理屈では説明できないことをやってしまうことがあります。
自分が傷つくことを恐れず、「いじめられている子を助けたい!」と思うマルの心のことを、情熱と言うのです。

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■リテラの先生からのワンポイント

この本は、せのひくい女の子「テン」が、学校でいじめられていた男の子を、ゆうきを出してたすけるお話です。

人だすけをしたことがある人、「テン」のように人だすけをした人を見たことがある人は、その時のようすや気持ちを思い出して書いてみましょう。

こんな子におすすめ!本をえらぶ時のキーワード
✅ひとだすけをしたことがある子
✅ひとだすけをしたいと思っている子
✅勇気を出したい子
✅自信を持ちたい子
✅コンプレックスがある子
✅元気のでるお話が読みたい子

~内容紹介~
テンちゃんは身体の小さな女の子。周りの皆んなが子ども扱いするけど、いろんなことができるし、知っているのです。ある日、学校にマルくんという身体の小さな男の子が転校してきました。小さなマルくんにいじめっ子が近づきます。どうしよう…小さなテンちゃんはマルくんを助けようと……..

絵本の舞台は学校です。学校のいじめっ子に勇気を振り絞って大きな声をあげた身体の小さな女の子テンちゃんのお話です。

株式会社イマジネイション・プラス Webサイトより

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■子どもたちを勇気づける「小さい者」が活躍する物語 

小さな子どもたちは、周りの大人や年上の子どもたちを前にしたときに、無力感を感じてしまうことがあります。
兄弟・姉妹の末っ子ならなおのことです。
体の大きさ、力の強さではかなわない相手でも、知恵と勇気、そして、「こうしたい!」という強い思いがあれば、強い相手にも負けることのない!
そういった物語の数々が、子どもたちを勇気づけてきました。
『おちびさんじゃないよ』と同じように、子どもたちに勇気を与えてくれる本をご紹介します。
読書感想文を書こうとしても、なかなか体験が出てこないときに、「もしも」と考えるヒントになりますよ。


『エルマーのぼうけん』 
年取ったのらねこからどうぶつ島に囚われているりゅうの子どもの話を聞いたエルマーは、りゅうの子どもを助ける冒険の旅に出発します。どうぶつ島ではライオン、トラ、サイなど恐ろしい動物たちが待ちうけていました。エルマーは、知恵と勇気で出発前にリュックにつめた輪ゴムやチューインガム、歯ブラシをつかって、次々と動物たちをやりこめていきます。エルマーはりゅうの子どもを助け出すことができるのでしょうか?

福音館書店より


『小さなスプーンおばさん』
ある朝、目がさめたら、いきなり茶さじくらいに縮んでしまうスプーンおばさん。気丈なおばさんは少しもあわてず、てきぱきと困難をきり抜けていく。気のやさしいご亭主との静かな暮らしのなかでおこる珍事件を明るくユーモラスに描いた物語。

学研より


『おおかもと七ひきのこやぎ』

おおかみを家にいれないよう注意しなさい。おかあさんやぎはこやぎたちにそういって森に食べものを探しにでけます。こやぎたちは、おおかみの「しわがれ声」や「黒い足」をしっかり見ぬいて、おおかみを追い払います。しかし、おおかみは知恵を働かせて「しわがれ声」を「きれいな声」に、「黒い足」を「白い足」に変えて再びこやぎたちの家にやってきます。こやぎたちは、とうとうおおかみに騙されて家の扉をあけてしまいます。

福音館書店より




構成について

構成にルールはありませんが、どう書いたらいいかわからない時は、次のことを参考にしてください。

「誰に、何を伝えたいか」

  • ことばは、他者に思いを伝えるためのものです。考えたことやメモを元に、書き始める前に、「誰に、何を伝えたいか」を考えましょう。「伝えたいこと」は、できるだけ一つにしぼりましょう。

    • 誰に……例)家族、友人、先生

    • 何を伝えたいか……例)本の面白さ、感動したところ、自分の想い

  • 「伝えたいこと」をしぼることで、構成を立てやすくなります。

文章の構成

  • 文章は、三つのパートに分かれることが多いようです(※三段落で書かなければならないという意味ではありません)。

  • 【はじめ】

    • この文章で「伝えたいこと」や、あらすじを、簡単に書きます。なお、あらすじの有無を学校から指定されることもあります。

  • 【なか】

    • 本に貼った付せんや、考えたこと、メモを元に、「伝えたいこと」をより詳しく書いていきます。

    • 物語の内容と自分の体験を交えると、「伝えたいこと」の説得力が増し、生き生きとした作品に仕上がります。

      • 物語で印象に残った場面や人物について書きましょう。また、それに対しどう感じたかを書きましょう。

      • 関連する自分の体験を書きましょう。「いつ、どこで、誰が、どうした」から書き始めるとよいでしょう。

      • 体験は、過去の思い出だけでなく、本を読んだ後に人に聞いたことや、調べたことでもよいでしょう。

      • 体験の最後には、その体験を通して学んだこと・感じたことを、物語の内容と絡めながら書きましょう。

    • 学んだことを実行するのはなぜ難しいのか、そのためにはどうすればよいのかといった、より現実に根ざした内容の段落を追加すると、深みが増します。

  • 【おわり】

    • 「伝えたいこと」をもう一度強調し、未来につながる決意や前向きなことばで締めます。

読書感想文の書き方・文例について、より詳しくは「テーマを考えてから書こう! ~読書感想文のコツ」をご覧ください。


■青少年読書感想文全国コンクールの用紙・字数

学年ごとに字数がことなります。
規定に合わせた文章量で書き上げましょう。

🔷小学校低学年の部(1・2年生)本文:800字以内(原稿用紙約2枚)
🔷小学校中学年の部(3・4年生)本文:1,200字以内(原稿用紙約3枚)
🔷小学校中学年の部(5・6年生)本文:1,200字以内(原稿用紙約3枚)
🔷中学校の部本文:2,000字以内(原稿用紙約5枚)

※原稿用紙を使用し、縦書きで自筆してください。原稿用紙の大きさ、字詰めに規定はありません。
※句読点はそれぞれ1字に数えます。改行のための空白か所は字数として数えます。
※題名、学校名、氏名は字数に数えません。


~読書感想文の書き方&指導方法の記事~


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