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だんご汁食べたことありますか?

あなたの地元の名物料理は何ですか?と聞かれたら、

とり天と団子汁

と答えます。とり天は唐揚げに近い食べ物なので、子どもの頃から好きでしたが、団子汁は小麦の手延べ団子を根菜類と一緒に味噌で煮込むと言う地味な食べ物。日常的にハンバーグ食べたい!と言う子どもはいても

里芋と蓮根を味噌で煮たの食べたい!🥹

って子どもは、なかなかいないでしょ?私も子どもの頃はむしろ嫌いでした。でも歳取ると、こんなのが良くなるのですよ。

優しいお味が体に沁みるのです😮‍💨

というわけで、今回は団子汁で書いてみます。
起源ですが、よく分かりません。江戸時代の書物によれば、戦国大名の大友宗麟が好んで食べていたとか。熊本県にも「だご汁」と言うのがあります。ほぼ同じ物。九州各地に、だご汁は広まっています。山梨県には「ほうとう」がありますよね。こちらも武田信玄の陣中食だったとか。真偽のほどはわかりませんが、どちらもかなり昔から食べられていた事は確かでしょう。手軽で栄養価の高い食べ物として各地で普及したのでしょう。

私の父はこの団子汁が大好物でした。子ども心に、これの何処が良いの?と思っていましたが、戦前戦中戦後の過酷な時代を生きた父にとって、この団子汁は大変なご馳走だったのでしょう。唐芋(さつま芋)も大好きでした。食糧難の時代、この芋に助けられた人は多かったと思います。もう一生分食べた。もういらん。と言う人もいれば父の様に、この苦しい時代の食べ物に感謝し続けた人もいたでしょう。

団子汁の味は、味噌汁の様に各家庭で受け継がれてきたものですが、地元の観光地の食堂では団子汁がメニューにあります。あと地元のファミレスチェーン店のメニューにもあるので手軽に食べることが出来ます。

団子汁の団子にきな粉と砂糖をまぶしたものが

「やせうま」

お茶に合います

と言う郷土のおやつです。これも子どもの頃はよく食べました。団子汁と一緒に作れるのがいいですね。
昨日、おばあちゃんがやっている定食屋さんで、この「やせうま」を食べました。常連さんに留学生が多いらしく、このやせうまを美味ししそうに食べている姿は微笑ましかったです。


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