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【神展開】ゆびさきと恋々第9話・10話観ましたー。

 Netflixでゆびさきと恋々第9話『帰りたくない』第10話『桜志の世界』ようやく観れましたー。第9話は雪、逸臣、京弥、りんの4人が手話合宿のキャンプに行く話で、第10話はその後、雪が逸臣の家に泊まり、その件に関して逸臣と桜志が雪を巡って真っ向からぶつかる神回でした。

 今回もそれぞれのキャラクターの魅力が炸裂した素晴らしい回でした。今更ながら記録していきたいと思います。


第9話のあらすじ

 逸臣の運転でキャンプ場に向かう一行。車内で雪が暇にならないように、りんは耳が聞こえない雪も含めてみんなで楽しめるゲームを考えてきてくれていました。
 りんが考案したゲームは『願望しりとり』でした。そのルールは以下のとおりで、

①自分の願望をスケッチブックに書く。それでしりとりする
②願望を聞いた、見た人はいいね👍でジェスチャーする
③運転してる人は私(りん)が代わりに書く🐰

 …というものでした。

りんちゃんも凄く女子力高い…。

 まず、りんから願望しりとりを始めました。りんの願望は『ドラコス(ドラッグストアコスメ)で推せるコスメ発掘』でした。
 京弥が「ドラコスって何…?」と戸惑っている中、逸臣は口頭で「いいね~」、雪はジェスチャーでいいね👍をしました。

 りんが京弥に「プチプラ(プチプライス)の化粧品ってことです」と説明しますが、京弥はプチプラの意味も知らず微妙な反応を見せました。
 次は京弥で『次の新作カクテルのメニューを思いつく』と伝えて、雪は『クツのかわいいやつを買う』と書きました。

 みんなが物欲的な願望を書く中、逸臣は真顔で『海を越えて彼女と旅行』と、自然な口ぶりで気持ちを言葉に表しました。

やはりただ者ではない逸臣

 キャンプ場に到着したので遊ぶのかと思いきや、京弥に食事の支度を任せると、逸臣は手話合宿を始めるぞと言って、目に入るものを手話でどう表現するのかを次々と雪に尋ねていきます。
 ひととおり学び終えると、ちょうどいい頃合いで京弥の料理が完成しました。

さすがプロの腕前やな…。
雪に食べさせてあげる逸臣

 逸臣が雪とイチャつき始めたので、居た堪れなくなった京弥とりんは二人を残して場を離れます。

川に入ってきた雪をお姫様抱っこする逸臣
手話で円滑に意思疎通できるふたり
雪にキスする前の約束の合図を送る逸臣

 逸臣と雪がいい雰囲気になっていると、そこに京弥とりんが戻ってきました。実はりんが京弥に告白しかけていて、ふたりもいい感じになっていましたが、りんが足を挫いてしまったため京弥が病院に連れて行くことになりました。ふたりを気遣って、逸臣と雪も帰ることにします。

 しかし、逸臣はそのまま解散する気はなく、雪を居酒屋に連れて行くと、その後コンビニに寄り、自宅に招くのでした。
 付き合うことになってから早速彼氏である逸臣の家に泊まることになり、エッチな展開を意識して緊張する雪。

 そんな雪を安心させるように「泊まるっていうか一緒にいるだけだから。そんな緊張すんな」と、言葉を掛ける逸臣なのでした。


第10話のあらすじ

 逸臣がシャワーから上がって脱衣所で体を拭いていると、雪が置き忘れたスマホにちょうど着信が来てバイブが鳴っているのを見つけます。ディスプレイには『桜志』と表示が…。

 逸臣が体を洗っている間に、雪は以前自分が渡した手話ノートを見つけます。そこに詳細に手話のニュアンスの書き込みが加筆されてるのを見て、自分のために熱心に勉強してくれている逸臣に感動していました。

桜志からの着信には直接触れずに「何か困ったりしたら俺に言えよ」と伝える逸臣
普段、謝らない桜志の謝罪メールに困惑する雪

 雪もシャワーを浴び終えると、いよいよエッチなことが待っているのではと期待と不安で一杯になります。そんな様子の雪を見て、逸臣は「そんな緊張すんなって」とポップコーンを手渡し、週末時間があるときはムービーナイトをしていると告げます。

 そして、「字幕つければ、2人で見られるだろ?」と、微笑むのでした。

温かい心配りにキュンとした様子の雪

 逸臣が鑑賞候補に挙げたDVDは『あの坂を超えて』『リトル・サニーフラワー』という洋画でしたが、逸臣は開始早々消音モードにして、自分も雪と同じ感覚で観ることにします。
 終始一貫して、雪を最優先に気遣ってるのと、雪と気持ちを共有しようとしているところが素晴らしいです。

 DVDを観始めてまもなく、バイト先の斡旋をお願いしていた聾学校時代の友達のまどかちゃんから着信があり、映画鑑賞は中断されます。逸臣はまどかが聾者にも関わらず話せている点、まどかとコミュニケーションする際の雪の手話の速さに驚きます。

 逸臣がビデオ通話の画面越しに手話で挨拶すると、まどかは自分は中途失聴者で、読唇が苦手な旨を伝えました。話すことを忘れないように、発声と手話を同時に使うようにしているようでした。
 まどかから手話ができる叔母さんの調理補助のバイトが紹介できると告げられ喜び、雪は、逸臣と出会ってから夢が現実になることばかりだと感謝しました。

 逸臣は雪の手首あたりに連射キスをしたあとに口づけをしますが、ガチガチに緊張している雪を見て、手は出さずに雪をベットに寝かせて自分は床で寝ることにします。
 エッチしなかったことで失望させたのでは?と雪が別の不安に駆られつつあると、それを察した逸臣は「泊まりはまた今度な」と口で言いつつ、『雪が大事だから』と手話で安心させました。

この状況で性衝動を自制するという男子にとって難しいことをやってのける逸臣さん
もはや男子のお手本と呼ぶべき神レベルのイケメンになってしまった逸臣さん



 後日、大学で雪との交際を巡って桜志に絡まれた逸臣は、誠実に桜志に対応することを決めます。それは、自分が下手を打って雪と桜志の関係を悪くしたら雪を悲しませるし、また自分より長く雪を見てきた桜志に恋敵ではあるものの、ある種の仲間意識を感じたからでした。

3つ年下と思われる桜志を弟みたいに扱い始める逸臣

 逸臣は人気者なせいか、桜志と捕まえてキャンパス内を歩いていると、すれ違う留学生たちに悉く”Hey,Itsu.”と、話しかけられました。サークルの部室まで桜志を連れて行くと、パンの好みや、好きな学食、所属しているサークル、学部、好きな講義などあらゆることを聞き出そうとしますが、桜志は「俺はあんたのことが嫌いだ」と言って突き放しました。

 それに対し、逸臣は「どこが嫌いなんだ?教えろよ。俺のどこがどんな風に嫌いなのか」と、怯むことなく冷静に訊き返します。取り合うことなく帰ろうとする桜志に「雪のこと好きなんだろ?」と、核心に触れると桜志はようやく「前に駅で俺を挑発してくるし、夜遅くに耳が聞こえねえあいつ(雪)を呼び出したりして非常識だからだよ」と回答をしました。 

時間かけてでも仲良くなっていく旨を仄めかす逸臣
19時に大学の正門前に来たら何でも言うことを聞くと言われ、京弥の店で逸臣と飲むことにした桜志

 執拗に食い下がって、桜志と腹を割って話す場を設けることに成功した逸臣は素手でビールを開けました。桜志に「何その開け方。カッコつけてんのか?」と悪態を吐かれると、「ドイツじゃ栓抜きあんま使わねえから。俺、あっちで育ったんだよ。ビール初めて飲んだのも16の誕生日だった。ドイツじゃ親と一緒なら飲んでもいいってなってる」と、雑談を交えながら自然に身の上話の自己紹介を聞かせることに成功しました。

 すると、あんたと酒は飲まねえと逸臣との交流を拒んでいた桜志も、少しずつ心を開き始めたのかビールを注文しました。その後も逸臣は桜志の悪態をすべて、自分の信条の説明に置き換えて返していきます。

 ・あんた何か国語話せるの?
→A.日本語、英語、ドイツ語。でも手話を始めた理由は同じだろ?

 ・一緒にすんな銀髪野郎
→A.この髪は美容師の友達の実験台。次はアフロになってるかもな

 
 空腹の状態でビールを飲んだ桜志はビール3本を飲んだところで酔いつぶれ、いつの間にか日付をまたぎ深夜1時になっていました。桜志は金を払って帰ろうとしますが、フラついていて逸臣は心配して店の外までついていきます。
 すると、桜志は本心を吐露し始めます。「手話をしている間は、あいつがこっちを見るんだ。周りがどんなに騒がしくても、邪魔されないそこだけの世界があって、まるで自分たちだけの暗号みたいで、そこから生まれる表情も感情も、口で話すのと何ら変わりはないのに特別に思えた」と、語るのでした。

手話をする桜志を見つめる子供の頃の雪
雪の関心を買おうと『アホ』をやる桜志

 去り際に何でも言うことを聞くという約束を思い出した桜志は「別れろよ、雪と」と逸臣に迫りますが、逸臣は「雪が俺と別れない」と軽くいなし、そこからまた桜志の不満にすべて答えていくのでした。

 ・は?なんだよ、その自信は
→A.自信があるんじゃなくて、信頼関係築いていくんだよ

・あんたってモテんだろ?他にいくらでもいんじゃん
→A.他に選ばれてもしょうがねえだろ。いつどこで出会ったとしても、いいなって思って俺は雪を選んでいくんだよ。

「いいなって思って俺は雪を選んでいくんだよ」
逸臣に勝ち目のない敗北感を感じて無意識に泣き始める桜志

 ・俺は付き合ってる奴がいるのに奪うとか好きじゃねえんだ!とっとと終われ!
→A.なんかお前のこと嫌いになれねえな。

 ・もしあいつを泣かせたりするようなことがあったら…
泣かせねえって…

逸臣に対抗心を燃やしつつも、少し心の距離が縮まった桜志

感想

 いやー、毎回素晴らしい話ですが、今回はとてつもない神回でしたね。自分のことを嫌いだと公言し敵意を丸出しにしている、険悪な関係にある桜志と和解する逸臣さんの器の大きさを見せつけられました。三国志でいう諸葛亮の孟獲に対する七擒七縱のところと似た感動がありました。 
 人は誰でも、汚いものより綺麗なもの、綺麗なものより美しいもの、美しいものより純粋なもの、純粋なものより無垢なものを愛する生き物です。

 逸臣や桜志が雪に強く惹きつけられるのは、ひとえに雪の純粋さだと思います。これは、北斗の拳でいう最終奥義・無想転生に思われます。女性が使う精神的な無想転生です。

無想転生とは…
「無から転じて生を拾う」という意味合いを持ち、実体を空に消し去りあらゆる攻撃と回避を無効にする技
。 平たく言えば「無敵状態」になり、そこから放たれる一撃を相手は防ぐことが出来ない。 根本的な原理としては、無意識無想の状態で戦う技である。 あらゆる攻めを無想のまま回避し、無想ゆえに誰にも読めず防げないカウンターを放つ。

 作中でホリエモンこと堀江貴文さんプロデュースのパン屋『小麦(の奴隷?)』のカレーパンの話が出てきたため、食べに行きたくなってしまいました。

近いうちに買いに行こうかな~と。

  次回も非常に楽しみです。ここまでお読みいただきありがとうございました。

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