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Netflixで『両刃の斧』観ましたー。(ネタバレなし)

はじめに

 Netflixで柴田恭兵さん、井浦新さん主演のWOWOWドラマ『両刃の斧』鑑賞完了しました。
 内容的には、15年前に娘を殺害され、妻を看病しながら事件の真相を追い続ける元刑事の柴崎佐千夫(柴田恭兵さん)と、彼のかつての部下であり現在は所轄刑事である川澄成克(井浦新さん)が、未解決事件の再捜査の中で交錯していく過程を描いた作品となっていました。

 全6話の構成になっており、てっきり犯人を逮捕する話だと思っていたのですが、最終話で大きな衝撃が待っていました。両刃の斧とはそういう意味だったのか…という驚愕を禁じ得ません。記録したいと思います。

個人的な評価

ストーリー  B+
脚本     A+
構成・演出  S
俳優     S
思想     A
音楽     S
バランス   B+
総合     A

S→人生に深く刻まれる満足
A→大変に感動した
B→よかった
C→個人的にイマイチ

感想

 詳しく感想を書くとネタバレに触れざるを得なくなってしまうので、まず作中で最も印象に残った台詞を書きたいと思います、、

「私は警察官として、これまでいくつかの殺人事件を担当してきました。その度に、被害者のご遺族の悲しみや怒りの感情に寄り添ってきました。でもそれは、寄り添っていたつもりになっていただけで、私は何も分かっていなかった

 本作の原作者である大門剛明さんがこの作品で何を訴えたかったのか、ということを考えると、以下の3点に集約されると思います。

誰も幸せにならない真実は隠し通すべきか、つらい真実が待ち受けてるとしても事実を明らかにして直視するべきか、という点

起こった不幸に対して、その原因を自責と他責のどちらに求め、どう行動するかという点

人は他人事に対し自分事のように感情移入することはできないが、相手と同じあるいは似た経験をすれば心から寄り添うことができるという点

 表面上の出来事だけを追うような作品ではなく、登場人物それぞれが何を思って生きていたのかを深く考えさせられる素晴らしいドラマでした。

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