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高校生、中村哲さんの言葉を目にして、涙が溢れた話

 戦争の実態を知らぬ
 指導者たちが勇ましく吠え
 戦の準備をする日本。
 危機が身近に、
 祖国が遠くになってきた。

 憲法9条に関する講演会に行ってみたのですが、この言葉を目にしたとき、一言では言い表せないくらいたくさんの強い思いが溢れてきて、涙がこぼれてしまいました。
 
 たぶんあのときに感じた、1番強い思いは「私も中村哲さんみたいな人になりたい。」ということで、次に「でも怖い。勇気がほしい。」と思い浮かんで、そして、「私が勉強をする意味って、きっとこれなんだ。」と感じました。

 こんなに短い文章だけど、これだけ私の心を揺さぶった言葉はこれまでになくて、初めての経験で。
 でもなんか生きる希望や目的を見つけたような気がして、日記にこのことを書いていたときもまた、涙が溢れてきました。

 「憲法9条に関する集まりに行ってきた。」なんて言ったら、「左派だ!!」って思われるのかな?
 私は憲法9条に関しては、まだ勉強不足だから「絶対こうするべき」というほど自分の意見を強くは持っていないけれど、「戦争反対」という思いを持つことが「政治的に偏った思想だ」なんて思われる社会にはなってほしくないな。

 今抱いている感情は、防衛費を拡大しようとする人たちへの怒りとかでは全くなくて、「この言葉に強く心を動かされる感性を持てて、よかったな。」という感謝の気持ちだと思います。

 他の考えを持つ人を敵対視したり、説得して自分と同じ考えを持ってもらおうとする発想自体が戦争につながる気がします。
 でも、世界中のみんなが戦争に反対してくれないと、軍縮は出来ない。
 このジレンマをどう解決するかが難しい。

 自国を守るためには、抑止論を唱えておけば現実味があるように感じられます。そして、「防衛費削減!」なんて主張すると、綺麗事を言っているように受け止められがち。
 でも、日本の仮想敵国と軍事費を同じにするためには、防衛費を5倍にしなければならなくて、それは不可能だと思います。
 それに、使わないものの生産のためにつぎ込めるお金も、破壊できる環境も、私たちには残されていない。
 仮想敵国って、本当に敵対視する必要はあるの?
 抑止論は、考えることを放棄しているように感じます。

 私はきっと、少しHSP気質で、他人の些細な言動でもかなり傷ついてしまうので、政治的な団体で活動するのはあまり向かない気がします。
 でも、中村哲さんみたいな戦い方もあるんだなと気づきました。もちろん国際協力にも各国の利害が絡むので、もっと強くしなやかになれるように、努力します。

 私は、小中高は公立なので、国から、税金を使って未来に投資してもらっています。
 だからこそ、「祖国が遠くになってきた。」なんて思いたくない。
 何も行動を起こさず、日本に対する不満をダラダラと口にする人にもなりたくない。
 
 謙虚な姿勢で、無理しない範囲で、自分ができる精一杯のことをして、充実した人生を送りたいです。

 ちなみにこの記事の画像は私のハンドメイド作品です!使われている星の砂は、石垣島に旅行したときに頂いたもの♪貝も石垣島で見つけました!
 世界の平和を願います。
 

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