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20代をドブに捨てたメンヘラ

 ここ1〜2ヶ月の間、20代のころの過ごし方についてものすごく後悔していた。
 21になったばかりのとき、1年弱付き合っていた男がイヤになって別れてから、本当に丸っきり恋愛というものをしてこなかった。
 そうしたら、30超えてとんだメンヘラ女が出来上がってしまって、自分でも本当におどろいた。年齢の割に恋愛とは何かをわかっておらず、相手の気持ちはおろか、自分の気持ちすら満足に把握できなくて、適切な距離感もわからないし、心が迷子でしんどくてたまらなかった。

 後悔しても後の祭りだってことは十二分にわかっているし、今日が一番若い日なのだから、今から変わる努力をする必要があることも承知の上だったが、それでも21〜29までの、女としての若く貴重な時期を、仕事に打ち込むでもなく、恋愛するでもなく、何にも一生懸命にならずに、ただ死ねないから生きていたのを本当に後悔した。何かひとつでもやっておけば、今ごろは何かになっていたかもしれない、なんて思って苦しくて泣いていた。

 今は前向きな気持ちを持てているけれど、病後は本当につらくて、つらくてつらくて、だけど病中の何もできなかったころよりはずっとマシだと思って自分を奮い立たせて、労働や恋愛、自分自身と必死に向き合ったのは、ほめてやりたい。だって、30年間見ないフリしてきたことをこの半年でほとんど全部やったんだから。
 めちゃくちゃ実家の母に話聞いてもらったので、人間って完全なひとりだと生きていけないんだなと実感した。お母さんありがとう。泣いたり怒ったり落ち込んだりして電話をかけてくる娘のことはさぞや扱いづらかったであろう。

 自己肯定感が低くてプライドの高い過去の私に伝えたいのは、何もしないのが一番の罪だということ。失敗を恐れて何もしない人生なんて、むなしさしか残らないし、結局ツケが未来の自分に回ってくるだけだからね。

 えらそうなこと言ってるけど、精神疾患にかからなかったら、たぶん変わるきっかけなんてつかめなくて一生くだらない人間をやってたんだろうなと思う。

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