見出し画像

【比較】ドイツと日本の似てるとこ・似てないとこ

皆さんはドイツにどんなイメージがありますか?
ビール🍻。自動車🚗。ベルリンの壁。

様々なイメージがあると思います。
今回は実際のドイツがどのような国なのか、について日本と似ている・似てない点を取り上げつつ書いていきたいと思います。

日本に住む一国民として、知っておくべきこと、考えるべきことは何か、それらのきっかけや発展をドイツを学ぶことで得られたらいいなと思います。

イメージと気質の共通点

まずは似ていると言われることについて。
本を読んだり、インターネットで調べたりしているとこんな共通点が散見されます。

  • 真面目

  • 時間に厳しい

  • 倹約家

ドイツを多少知っている日本人なら、多くの人がこれらを何となく共有しているのではないかと思います。特に2つ目の時間厳守について、日本が時間に厳しいのは言わずもがなですが、実際ドイツでもアポイントの待ち合わせ時間や仕事や授業の終了時間などは厳密に守られているそうです。

こうした真面目さ勤勉さ、時間やお金など細かく気にする気質が両国の「自動車産業」に多少影響しているのではないかと思います。ドイツも日本も、国の主要産業として「自動車産業」が代表的です。

日本にはトヨタ方式のように、生産工程のどこでミスが起きたのか徹底的にチェック出来るようにする管理体制があったり、ドイツも質を上げてコストを徹底的に下げる労働生産性の高さが知られていたり、上記の共通した気質が影響しているように思います。

戦争後の違い

戦争後のドイツと日本を比較すると、反省の仕方に違いがあると感じます。それがよく表れていると考えるのが「法律」「教育」「軍」の3つです。

まずは「法律」について。
両国の違いは、自ら作ったかどうかです。ドイツは戦争後、自ら憲法を作りました。一方で日本は戦争後、GHQによって憲法が作られました。善し悪しはさておき、自国の憲法を自ら作ったかどうかの違いはかなり大きいと思います。

次に「教育」について。
ここでの違いは、自国が戦争で他国に与えた被害を詳細に教えるかどうかです。ドイツは州ごとに教育方針や内容が異なるようですが、基本的にどこも戦争において自国がどの国にどれだけの被害をどのように与えたのかなどを、歴史で扱うそうです。
一方で日本も戦争についてはかなり詳しく授業で学びますが、自国の被害についてが多く他国に与えた被害についてはそこまで多くないように思います。アジア地域で戦場になった他国への被害や、朝鮮の占領、南京大虐殺などは、沖縄戦や原爆に比べて知られていないと思います。

最後に「軍」について。
両国の違いは、再軍備をしたかどうかです。
ドイツ(西ドイツ)は戦後に再軍備をして、現在も軍を所有しています。一方で日本は戦後から現在まで軍を所有していません。ただ、実質的に自衛隊という力は所有しています。

ひとつ思うことは、反省とは何か?、ということです。個人的には、被害を与えたことを自他ともに認めているならば、反省とは自分だけで完結するものではなく、他者が感じ考え判断するものだと思います。両国の違いはそれぞれの関係する各国にどんな印象を与えているのかが重要だと考えます。

移民・難民について

最後に、移民・難民について、ドイツと日本を見ていきたいと思います。

2020年時点でのドイツ人口の中の移民数は1,422万人で、日本(中長期在留者数)は258万人となっています。

また、2021年のドイツと日本の難民認定者数を比較すると、ドイツが38,918人で、日本が74人となっています。

ドイツと日本では、移民政策や難民受け入れへの姿勢が異なります。移民に関しては日本の経済を考える上でも重要であり、移民受け入れを積極的に行っている国から日本が学べることも多いように思います。

ドイツはホロコーストなどから反省して、少数民族や国を追われる人達に寛容であると思います。移民や難民の受け入れを積極的に行う背景にはかつての歴史とそこからどう歩んできたのかが反映されているように思います。

一方で移民受け入れによって、言語や宗教などの違いから摩擦が生じているのも事実であり、いわゆる「自国第一主義」を掲げる政党が支持を伸ばしている現実もあります。

日本人として知っておくべきこと、考えておくべきことが何か、それぞれが頭に置き個人レベルで外国との関係性をどう築いていくのかが今後より重要になっていくと考えます。

以上、ドイツと日本の似てるとこ・似てないとこ、についてでした。
ありがとうございました!

参考文献

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?