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【孫子】戦は度から導き出される

長期戦では、規模や地力の大きい方が勝つ、というのが今回の結論です。

戦は度から導き出されるの、度、とは国土の広さのこと、です。なぜ国土の広さによって勝敗が左右されるのか、その詳細と、長期戦における同質化戦略について書こうと思います。

戦争の勝敗を決定する要素とは

孫子曰く、長期での戦争の勝敗は、以下の要素によって決定されると言う。

一に、国土の広さ。
二に、食糧生産の量。
三に、人口の多さ。
四に、敵との戦力バランス。
五に、勝敗がどうなるか。

ボトルネックになるのは一の国土の広さです。
理由は、国土の広さによって食糧生産の量は大方決まり、食糧生産の量によって人口の上限が決まり、人口によって戦力が変わる、と考えられるからです。

現代では技術の進化によって、国土の広さ=食糧生産の量では無くなって来ていますし、貿易もありますが、食糧があるかどうかは非常に重要であることは変わらず、国土の広さは他の面でも国の強さに繋がるポイントです。

同質化戦略

長期戦では上記のような、規模や地力を持った方が勝つというのは、現代のビジネスに見ることが出来ます。それが同質化戦略です。

例えば業界1位のシェアを誇る飲料メーカーがいて、2位以下のとある企業が全く新しい商品を開発してヒットしたとします。

業界1位の飲料メーカーは、そのヒット商品をマネして、自社でも新商品を出します。次第にヒット商品のマネ合戦が始まり、競争がエスカレートしていきます。

競争をエスカレートさせてしまえば、長期の目線で、最終的に勝つのは、最後まで戦いを続けられるメーカーであり、規模や地力に余裕のあるメーカーが強いということになります。

目標次第

では勝つためには、規模や地力の強い場所を目指すべきなのか、というと、そういう訳では無いと思います。

勝つにしても、どこで戦うのか、何で勝つのか、によって変わると思うからです。そして、非常に幸運なことに、現代ではたとえ負けたとしても、ほとんど死ぬことはなく、また挑戦することが出来るからです。

それに同質化戦略のような、長期で相手に有利な土俵に上がらずに、短期決戦で不意を突けば、量では劣る相手にも勝てるチャンスがあります。

結局のところ、自分が何をしたいのか、何を望むのかによる、ということなのだと思います。

以上、戦は度から導き出される、についてでした。ありがとうございました!

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