vol15. 早く帰る技術⑥貸し出す〜5時に学校を出たら人生が変わった話〜
貸し出す
筆記具に限らずノート、習字で使う筆、三角定規、ハサミなど貸し出せるものは全て貸し出します。理由は、貸さないと学習に支障があるからです。貸し出すと「反省しないから持ってこなくなるのではないか」と考える方もいらっしゃるかと思いますが、1年間忘れ続けた子どもはいませんでした。もし1年間忘れ続ける子どもがいたら家庭状況や本人の発達について、考えるのが妥当だと思います。(通常、数回忘れた時点で手を打ちますが・・・)
約束として、忘れ物をしたときには朝の会が始まるまでに言いに来るように子どもに伝えます。忘れ物を用意する時間を確保するためです。すべてのものをすぐに用意できるとは限りません。授業時間の合間や授業中に忘れたことを言いに来られると授業中にその忘れ物の用意をすることになります。その間、誰が教室を見ていますか?担任が授業中に教室を離れると怪我やトラブルのリスクが生まれますので、できる限りその状況は避けたいものです。
また「困った時に助けてもらえる経験」と「困った時に自己責任を問われる経験」とどちらの経験を子どもに積ませたいですか。私は前者です。
「困った時に人にやさしくしてもらえるクラスで過ごしてほしい」と思うし、そのようなクラスを作りたいので、貸し出します。
たくさん貸し出そう!
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