「一番冷え込む日」とは名ばかりの日のムーチー
今日は旧暦12月8日。
沖縄では「ムーチー」とよばれる餅を食べて健康を願い厄払いをする日です。
ムーチーとは黒糖味や紅イモ味の餅を月桃の葉(サンニン)に包んで蒸したお菓子で、鬼餅(ウニムーチー)とも呼ばれます。
その名の通り、鬼退治の伝説にちなんだ伝統菓子です。
沖縄では時期になるとスーパーには手作り派のために材料が揃った特設コーナーができ、購入派は餅屋やお菓子屋に年末には注文しておくほどのポピュラーなお菓子。
私も毎年作るか買うかして食べてます。
今年は多忙で材料を集めることができなかったから買って食べようと昨日から楽しみにしていました。
ムーチーの日の前後は「ムーチービーサ」とよばれる1年で一番冷え込む時期なはずなのに、今日の20度超えのいい天気。
このときからいつもと違うムーチーとなりそうな、嫌な予感がしていました。
せっかくのムーチーの日だし専門店のムーチーが食べたかったので、出勤前に寄った近くのスーパーに山のように積まれていたムーチーはスルー。
ちょっと早めに昼休憩に入って近くの(とはいっても片道15分歩く)おいしい餅屋に行こうと思っていたんです。
それが急な案件が入って昼休憩がなくなり。
少し休憩しようかと思ったら話の長い常連さんから電話があり。
やっと電話が終わったかと思えば上司との打ち合わせでコテンパンにされ。
気付いたら16時過ぎ…。
売り切れていてもおかしくない時間に焦って近くのお店走って行ったらラスト2個。
紅イモ味がよかったけど、黒糖味しかない!でもないよりはいい!手に入っただけでもありがたい!
ほかに欲しい方がいるだろうと1個だけ買いました。
その後も仕事を続行。仕事しながらも頭の中はムーチーでいっぱい。あたたかいさんぴん茶と食べるか、あえてコーヒーに合わせるか。脳内会議の結果、今回はコーヒーに軍配が上がりました。
終わらない仕事を切り上げて22時過ぎに帰宅して、急いでシャワーに入り、待ちに待ったムーチータイム。
サンニンの甘くてスパイシーな香りと、ムーチーの日ギリギリになったけど食べられたという安堵で気分も盛り上がります。
それなのに。
・・・思ってたのと違う。
あまりに柔らかくて、くっつきすぎてサンニンから外せない。
手もベタベタ、口周りもベタベタ。
味はおいしいんだけど。おいしいんだけど、溢れ出るこれじゃない感。
明日、餅屋行きます。
なかったら、週末手作りします。