マガジンのカバー画像

樹堂骨董店

29
怪しい骨董屋店主イツキとその関係者が遭遇するナゾの世界にまつわるお話
運営しているクリエイター

2023年11月の記事一覧

樹堂骨董店へようこそ⑧

「引っ越し先はどう?慣れた?」 七緒は那胡から受け取った「栗蒸し羊羹」を切り分け皿に盛る…

丸井 もち
6か月前
10

樹堂骨董店へようこそ⑦

「おや、菊乃さんお久しぶり」 イツキはドアを閉めると、足早にデスクの上の資料を手に取りソ…

丸井 もち
7か月前
10

樹堂骨董店へようこそ⑥

そう思っていたら、ふいに視界が開けた。駅近くのお寺の脇道に出てきた。 「あ、ここ知ってる…

丸井 もち
7か月前
9

樹堂骨董店へようこそ⑤

あたりめの袋がからっぽになった。 あからさまに那胡は不機嫌になった。那胡は食欲が満たされ…

丸井 もち
7か月前
11

樹堂骨董店へようこそ④

「これからパパの部屋はこれからカギをかけるようにするから、パパがいない時は入れなくなるよ…

丸井 もち
7か月前
10

樹堂骨董店へようこそ③

その日の昼過ぎくらいに唐突にイツキが帰宅した。 「那胡、昼飯にしよう」 と言って美味しそう…

丸井 もち
7か月前
12

樹堂骨董店へようこそ②

二階にある部屋で気になっているのはイツキの部屋とその隣にある全く使っていない部屋だ。普段、那胡が入ることはまずないし、数えるほどしか入ったことがない。まずは使っていない部屋から入ってみた。 西寄りの部屋で昼間でも薄暗い。この部屋だけは夜にどうしても怖くて入れない。理由はわからないけどとにかく怖い。 見た目は普通の部屋と何ら変わりなかった。いくらか物置のようになっていて、使わないソファやテーブル、デスクなどが置かれている。まるで誰か使っているようにすら感じる家具の充実した部屋

樹堂骨董店へようこそ

最初、なぜイツキがその家を選んだのか那胡はよくわからなかった。 見た目はきれいな洋風の家…

丸井 もち
7か月前
11