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樹堂骨董店

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怪しい骨董屋店主イツキとその関係者が遭遇するナゾの世界にまつわるお話
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記事一覧

樹堂骨董店へようこそ⑬

目視で確認ができないが、イツキはリリアに何かをしているようだ。リリアはカラダを上手く動か…

丸井 もち
4か月前
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樹堂骨董店へようこそ⑪

「パパ!やっぱり説明して!」 帰宅早々、那胡につめよられてイツキは困惑した。 「何をそんな…

丸井 もち
4か月前
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樹堂骨董店へようこそ⑫

「リリアはとにかく誰かと遊びたがる」 イツキはようやく食べ終えたカレーの皿にスプーンを置…

丸井 もち
4か月前
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樹堂骨董店へようこそ⑭

1622文字あります 「え…まさか…」 「ご神体を呼ぶってこと?!」 「それこそ力技じゃないか…

丸井 もち
4か月前
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樹堂骨董店へようこそ⑩

那胡の部屋の隣の隣の部屋がイツキの部屋だ。何も教えていないのに七緒はそこで止まった。 「…

丸井 もち
5か月前
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樹堂骨董店へようこそ⑨

「やっぱ、パパはあやしい仕事してるよね」 「イツキおじさんは仕事で関わった人とすぐに仲良…

丸井 もち
5か月前
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樹堂骨董店へようこそ⑧

「引っ越し先はどう?慣れた?」 七緒は那胡から受け取った「栗蒸し羊羹」を切り分け皿に盛ると那胡にだした。たくさん栗が入っている。うまそうだ。 「うん。慣れたんだけど二階にへんな部屋があって、ちょっとだけ怖いんだよね」 那胡は爪楊枝で羊羹を口に入れた。上品なこしあんの甘みが口に広がる。栗の風味がほどよく残っていて美味しい。 「へえ、那胡が怖いなんてめずらしいね」 「でね、お願いがあるの」 「え…何?」 「一緒に見てほしいんだ。部屋を」 「え…」 七緒はすぐにイヤそうな顔になった

樹堂骨董店へようこそ⑦

「おや、菊乃さんお久しぶり」 イツキはドアを閉めると、足早にデスクの上の資料を手に取りソ…

丸井 もち
5か月前
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樹堂骨董店へようこそ⑥

そう思っていたら、ふいに視界が開けた。駅近くのお寺の脇道に出てきた。 「あ、ここ知ってる…

丸井 もち
5か月前
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樹堂骨董店へようこそ⑤

あたりめの袋がからっぽになった。 あからさまに那胡は不機嫌になった。那胡は食欲が満たされ…

丸井 もち
5か月前
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樹堂骨董店へようこそ④

「これからパパの部屋はこれからカギをかけるようにするから、パパがいない時は入れなくなるよ…

丸井 もち
5か月前
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樹堂骨董店へようこそ③

その日の昼過ぎくらいに唐突にイツキが帰宅した。 「那胡、昼飯にしよう」 と言って美味しそう…

丸井 もち
5か月前
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樹堂骨董店へようこそ②

二階にある部屋で気になっているのはイツキの部屋とその隣にある全く使っていない部屋だ。普段…

丸井 もち
6か月前
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樹堂骨董店へようこそ

最初、なぜイツキがその家を選んだのか那胡はよくわからなかった。 見た目はきれいな洋風の家。小さいお屋敷だ。庭もあって芝生になっている。外国人の家族が住んでいたというその家は海のすぐ近くにある。自然が多くて、民家はまばらなところだった。 そんな場所だから交通が不便だった。一番近いスーパーまで車で十五分という。今まで駅近い街中に住んでいた那胡は、駅まで遠くて自転車を使っても二十分以上かかるし、バスも無いから住みたくないと父であるイツキに言ったのだが「毎日送迎を必ずするから」と