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$レーザー兵器の実用化


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レーザー兵器のデモンストレーションを行う米海軍の輸送揚陸艦ポンセ(2014年11月16日撮影、米海軍提供)。(c)AFP/Navy Media Content Services/John F. Williams

長年、SF作品の世界の中だけのものだと思われてきたレーザー兵器。その能力こそ映画ほど劇的なレベルには届かないものの、米軍でついに現実のものとなりつつある。

 軍需・防衛大手のボーイング(Boeing)、ロッキード・マーチン(Lockheed Martin)、ノースロップ・グラマン(Northrop Grumman)、レイセオン(Raytheon)はこぞって、国防総省向けにレーザー兵器の試作品を開発している。

 米海軍は2014年から、輸送揚陸艦ポンセ(USS Ponce)で、30キロワット級レーザー砲を試験運用している。

 またロッキード・マーチンは60キロワットのレーザー兵器について発表したばかり。間もなく陸軍のトラックに搭載され、迫撃砲や小型無人機に対する運用が試される。同社関係者によると、このレーザー兵器は約500ヤード(約460メートル)離れた場所の無人機に対し、レーザービームを数秒間集中照射して撃墜できるという。

 戦略予算評価センター(CSBA)のマーク・ガンジンガー(Mark Gunzinger)上級研究員は、ほんの数年のうちにさらに強力な150キロワット超の試作品が登場するとみている。そうしたレーザー兵器であれば、ミサイルに最大の打撃を与える側面から狙って撃ち落とすことが可能になる。

 ガンジンガー氏によると米軍特殊部隊は、展開部隊の地上支援に特化したAC130対地攻撃機に、2020年までにこうしたシステムの試験搭載を希望しているという。そして米軍は6~8年以内にも、300キロワットを超えるレーザー兵器システムを使用できるようになる可能性があると見込んでいる。その程度の威力になると、飛来してくるミサイルを正面から撃墜できる。そうなればついに、現実がフィクションに追い付くことになる。

 米軍はさらに、非常に高い高度を飛ぶ無人機へのレーザー兵器搭載も検討している。実現すれば、発射直後の弾道ミサイルを撃ち落とせる能力が加わる。

 軍にとってレーザー兵器のもう一つの利点は、ほぼ際限なく使え、しかも安価な兵器だという点だ。砲弾を要する従来の火砲とは違い、生成する電気量さえ確保すれば、レーザー砲を制限するものはなくなる。

 ガンジンガー氏は、レーザー兵器がとりわけ威力を発揮するのは戦闘機に搭載する場合だとみている。敵のミサイル防御用の射撃能力を無限に保有できる可能性があるからだ。「兵器を追加搭載するために基地へ戻る必要がなくなる。燃料補給もでき、ほぼ無限の弾倉を搭載した格好で作戦を続行できる」 (c)AFP/Laurent BARTHELEMY


Image courtesy Lockheed Martin.

米Lockheed Martinは2022年9月15日、同社が開発した300kW級の電気式レーザーを、国防総省研究技術担当次官室(OUSD(R&E))に納入したと発表した。この300kW級レーザーは、米陸軍の高エネルギーレーザー(IFPC-HEL)の実証兵器システムを含む、米国防総省の技術実証に合流が予定されている。
開発の契機は2019年、OUSD(R&E)によるレーザー兵器開発の構想「High Energy Laser Scaling Initiative(HELSI)」にさかのぼる。このなかでOUSD(R&E)は、スペクトルビームを組み込んだ高エネルギーレーザーについて、アーキテクチャを300kW級の出力に拡大する計画を立案した。そして、Lockheed Martinをサプライヤーに選定した。
同社の開発チームは、予定よりも早くそのマイルストーンを達成したという。Lockheed Martin Advanced Product Solutions副社長のRick Cordaro氏は、「(連続的に発振する)連続波型の高エネルギーレーザーにおいて、出力と効率を高め、装置の重量と体積を減少させた。これらの成果は、将来の高出力レーザー兵器システムの実用化を加速するだろう」と説明している。
本技術はLockheed Martinによる指向性エネルギー技術への多額の投資と、40年以上にわたる電磁エネルギーの研究、設計、開発の成果だ。この技術開発の成果によって、アメリカとその同盟国は将来の危機に備えることができるという。
HELSIレーザーは、2022年中に実験施設とフィールド試験を予定する、陸軍のIFPC-HELの実証作業に寄与する予定だ。


ボーイング社のファイバーレーザー兵器HEL MDは、ドローンを撃ち落とすことができる。 Credit: BOEING

レーザー兵器が現実に

長年SFに欠かすことのできない小道具だったレーザー兵器が、ついに現実の戦場に近づいてきた。それを可能にしたのは光ファイバーだ。

米国ニューメキシコ州。乾いた大地の上空をすべるように飛行していたドローンが、突然コントロールを失って、きりもみ状態で落下していく。
続いて、発射された迫撃砲弾が、空中で高く弧を描いてから的に向かって降下し始めるが、これも突然燃え上がり、爆発する。

砂漠に停められた砂色の大型トラックの上では、立方体の装置が素早く回転し、目に見えない赤外線ビームを発射して、標的を1つ1つ破壊していく。高エネルギーレーザー移動式実証機(High Energy Laser Mobile Demonstrator;HEL MD)と呼ばれるこの装置は、航空宇宙産業界の巨大企業ボーイング社(米国イリノイ州シカゴ)が米国陸軍のために開発したレーザー兵器の試作機である。トラック内では、同社の電子物理工学者Stephanie Blountがノートパソコンのスクリーンに現れる標的を凝視し、手に持ったゲーム用コントローラーを使ってレーザーを誘導している。「かなりゲーム的な感覚です」と彼女は言う。

それはそうだろう。レーザー兵器は現代のテレビゲームに欠かすことのできない小道具だ。それにSFの世界では、1960年に最初のレーザー発振が実現する何十年も前から、各種の光線銃が普通に登場していた。けれども、レーザー兵器はもはや空想の産物ではない。近年、米国と欧州ではレーザー兵器がいくつも開発されている。ボーイング社のHEL MDは、数あるレーザー兵器の中の1つにすぎない。レーザー兵器が実現した主な理由は、光ファイバーを使ったファイバーレーザーの登場にある。ファイバーレーザーは従来のレーザーに比べて安価なだけでなく、移動可能で、頑丈なのだ。また、安定したレーザー光線を発生させられるようになった。

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