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前に言った

「前に言ったように云々」
「前に言いましたが云々」
「以前お話ししましたが云々」

話の冒頭に枕詞のようにこう言う人がいます。
何故でしょう?

その言葉の裏には、
「前に話したのにあなたは忘れている」
「前に言っておいたのにやってない」
と、相手を非難する気持ちがあるのではないでしょうか?

あるいは、そうではなく、確認の意味でそう言う場合もあるかもしれません。
しかし、もし、自分がこう言われたらどういう気持ちになるでしょう?
「あぁ、確かに言われたことがあるかもしれない」
「そうだった、そうだった、ごめん、ごめん」
と、素直にその言葉を受け止める気持ちになるでしょうか?

おそらく、多くの人はカチンとくるのではないでしょうか?

実際に「前に言った」のかもしれません。
しかし、そう言われたからといって、思い出せないものは思い出せない。
思い出せないでいる、忘れている相手に追い打ちをかけるように「前に言った」と言ったところで、どうなるのでしょう。
相手の気持ちを逆撫でするだけではないでしょうか?
「すでに話したことがある」と、自分を擁護することが必要な場面もあるでしょう。
しかし、もし、相手を攻撃する必要がないのであれば、「前に言ったのに…」という気持ちをグッとこらえることも必要です。

最も大切なのは相手とうまくやってゆくことなのですから。

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