懐かしきは『戦争』ではない!

朝の連続テレビ小説『ブギウギ』が戦争前夜の暗い世相や家族の様子をえがいている。
恐らく私の生まれる前後の日本の家族の光景だ。
何だか懐かしさを覚える。
無論『戦争』や『戦争時代』が懐かしいわけではなく戦前戦後のまだ幼い頃
我が家は5人家族だったが貧乏ながらも父母と3兄弟元気に暮らしていた。
そのころが、その頃の家族団欒の風景が懐かしいのだと思う。
戦争は数々の『悲喜劇のドラマ』を産む。しかし『ドラマ』のために『戦争』があるわけではない。
『団欒』『平穏』『安寧』があればこその生活だ。
朝ドラの主人公のモデルは『笠置シズ子』さんだが彼女が爆発的に活躍するのは『戦後』のしばらく後のごくごく短い間だ。
『東京ブギウギ』
『ジャングルブギウギ』
まさに一世を風靡した。
美空ひばりさんが『買い物ブギ』をヒットさせるのはさらにしばらく後のことである。明るい元気は歌だった。
私の小学生時代。5人家族がそれぞれ懸命に生きた時代であった。
今は誰もいない。私以外の4人とも既に居ない。

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