コロナ後遺症という地域課題★社会福祉士が語る
見てくださってありがとうございます!まろりんです。わたしはコロナ後遺症で2022年5月から休職しています。
後遺症を通して、学んだ生き方や考えたことなど、誰もが共感できる記事づくりを目指しています。また、当事者の方やその他の病気の方に前向きになってもらえたらいいな…と思っています。
今回は、コロナ後遺症は地域課題である、ということを書きたいと思います。
そもそも、コロナ後遺症を地域課題として考えるようになったのは、社会福祉士の研修レポートがきっかけです。
問)地域課題を解決するにあたり、あなたが所属する組織に求められて いる課題や今後の方向性についてまとめなさい。
休職中なので、非常に書きづらい。逆手にとって、いまの自分の状況と職能団体に求めることについて書いてみました。すこしアレンジして、記事にしたので、よかったら読んでもらえると嬉しいです。
1.地域課題を解決する仕組み、地域ケア会議
地域課題を解決する仕組みについては、高齢者分野が一番すすんでいると思います。その根拠は、地域ケア会議です。
地域ケア会議とは、個別事例をもとに地域課題を抽出し、多職種が集まって解決策を検討する会議のことです。政策策定にも役立てられます。
高齢者分野以外では、このような仕組みはありません。地域課題は高齢者分野とは限りません。本来は、分野にとらわれない地域ケア会議的なものが必要だといえます。
2.社会福祉士に求められること
高齢者分野以外で地域ケア会議の仕組みを理解している人がとても少ないのが実情です。まずは各分野の社会福祉士が、地域ケア会議的な考え方、つまり「課題抽出→集約して他職種で会議→課題解決」という一連のながれを意識することが大切だと感じます。すべての社会福祉士が地域課題を解決する意識をもつことが、第一段階だと考えます。
ただ、前提として、地域課題を解決しようという意識をもって仕事をすることはもちろん大切ですが、その方法やシステムについての理解がなければ、ただの「意識」だけで終わってしまいます。そのようなシステム的な考え方について、もっと検討する場が必要なのではないかと思います。
すべての社会福祉士が、地域課題を解決するに当たり、企画をたてるというのは現実的に難しいです。必要なことは、個々で企画をたてるというよりは、むしろ、地域課題を抽出して集約して、政策策定にいかせるような仕組み作りではないでしょうか。
ひとりひとりが企画するのでは効率が悪いというか、地域全体の課題解決の計画性がないと、重複したり、限られたマンパワーが偏ってしまう可能性があると思っています。さまざまな課題がある中で、優先順位をつけ、交通整理のようなことをできたほうが、より現実的で公平な地域課題の解決が図られるように思います。
わたしの現在の職場は、高齢者分野ではないので、地域ケア会議などの地域課題を抽出される仕組みがありません。地域課題をみつけ、なにかしたいと思ってもなかなか動きづらいというのが現状です。
「ひとりひとりの社会福祉士、そして職能団体がその(地域課題を解決する仕組みづくりが必要という)意識をどれだけもつことができるのか?」「職能団体としてどのような仕組みを提案をしていけるのか?」まずは、大切なのではないでしょうか。
3.コロナ後遺症と職能団体に求めること
今回、わたしはコロナ後遺症になって、自費ヘルパーを使うことも検討しているような状況です。使える制度がないからです。同じような状況な人はたくさんいます。
ですが、それを地域課題として抽出してくれるところはありません。地域課題を分野にとらわれず、集約し、ソーシャルアクションをおこすはずの社会福祉士と話をする機会すらありません。社協や市役所にも連絡しましたが、地域課題としては取り上げてもらえず、対応してもらえません。それは仕組みがないからです。窓口すらないのが実情です。
社会福祉士として思います。職能団体は、こういう制度の狭間にいる人に着目して、発信してくれる存在であってほしいです。
地域課題、分野にとらわれず、検討する機会がないと、トップダウンだけでは、なかなか解決できないのでは?と感じています。
読んでいただいて、ありがとうございました。
ボランティアの話もよろしくお願いします。
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