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楽しい本屋さん
数年前、本を読むためにタブレットを購入した。
紙の本が好きだけれど、本を置くスペースがない。
電子書籍は価格も安く、ポイポイ買えるし、そろそろ時代について行くか・・・。
観念して、スウィッチした。
途端に、読む速度、読む頻度が、劇的に落ちた。
どうしても、タブレットで読書をする気にならない。
まず、重い。
手に持って読み続けられない。
寝転がって、読めない。
机に立てて読むものなのかもしれないけれど、なんだか居心地が悪い。
次に、目が疲れる。
記事を書くだけでも、眼精疲労との戦いだ。
この上、タブレットで読書なんて、不可能だった。
そして、やはり紙の本の方が楽しみが多い。
なんにも感じない本もあるけれど、表紙、絵、タイトルに、
「おっ!」
と思う本もある。
中身も当たりだったら、大喜び。
紙の手触りも好きなものと、嫌いなものがある。
表紙を開けたときの字のサイズ、字の間隔は重要だ。
乱視、近視に、今では老眼もプラス。
読みたかった本でも、パッと開いた瞬間、小さな字で、ぎゅうぎゅうに詰まっていたら、あきらめる。
読み切れる自信がない。
しおりも好きだ。
タブレットに変えたくせに、工芸品のしおりを買ってしまった。
![](https://assets.st-note.com/img/1676699382514-6LDaQmEei1.jpg?width=800)
このしおりが使いたくて仕方がない。
昨晩から、
「明日は本屋へ行く!」
と決めて寝たら、朝早くに目が覚めた。
小学生の遠足状態。
今や本屋に来る人などいないかな?と思ったけれど、店の中には、思ったよりも人がいた。
ちょっと嬉しい。
店の中は、Sam Cooke、Natalie Cole、Gap Band、O'Jaysなど、70年代のR&Bがかかっていて、ウキウキだ。
英語の本は、もっぱらノンフィクション。
フィクションでおもしろい本を見つけられる自信もないし、やはり実話に興味がある。
ゆっくり端から端まで見た。
読みたい本は色々あったけれど、その中でも気になった3冊がこちら ⇩
![](https://assets.st-note.com/img/1676688512175-aEGLtHY2m7.jpg?width=800)
左の「MEMORIAL DRIVE」は、著者のナターシャ・トレザウィーの伝記。
19歳のときに、アトランタのメモリアル・ドライヴで、母親がステップファーザーに殺された。
南部で生きた母親の人生、残されたナターシャが、深い悲しみを乗り越えて、アーティスト、詩人となるまでのストーリー。
右の「The Deeper the Roots」は、政治家で、カリフォルニア州ストックトン初の黒人市長(2017-2021)、マイケル・タブスの自伝。
父親は誘拐、強盗、薬物所持で終身刑。貧困層で育った彼が、奨学金でスタンフォード大学へ行き、オバマ政権の時に、ホワイトハウスでインターンをする。
彼の人生を変えた人物はオバマ大統領と、オプラだったそうだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1676690693970-lxCgtw8RBU.jpg?width=800)
真ん中の「AMERICAN SIRENS」は、アメリカ初の黒人救急隊員たちの話。
彼ら黒人救急隊員により、世界中の救急医療のスタンダードが設定され、多くの人々の命を救えるようになった。
このストーリーは、これまで隠されていた、彼らの功績が記されている。
黒人の人生は、私の想像を超える。
私が「つらい!」と思うことなど、つらいうちに入らない。
3冊選んだと言いながら、買わずに帰って来た。
この本屋さんは、店の中にスターバックスがある。
家で読むよりも集中できるので、次回、コーヒーを飲みながら、本屋で読むことにした。
楽しみ、楽しみ。
購入第一候補はNo.3。
帰り際に、フィクションのコーナーをのぞいてみた。
おーーーーー!!!
私の大好きな本だ!
![](https://assets.st-note.com/img/1676694455589-n3UEeonxJN.jpg?width=800)
川口俊和さんの、「コーヒーが冷めないうちに」、「この嘘がばれないうちに」、「思い出が消えないうちに」の英語版!
大好きと言いながら、「コーヒーが冷めないうちに」しか読んだことがない。
残りの二冊が出ていることすら知らなかった。
最初の3ページくらいを読んでみた。
英語になっても、イメージはそれほど変わっていない。
これは読まなきゃ。
ん~・・・嬉しいなぁ💛
日本の作品が、アメリカ人にも読んでもらえる。
楽しい遠足、素敵な時間でした🎵
最後まで読んでくださってありがとうございます!頂いたサポートは、社会に還元する形で使わせていただきたいと思いまーす!