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史上「2番目に」面白い男 ーリライト版ー

何が好きって、


それはもう、『天然』が大好きなんですよ。


なぜって、


人の心を常に和ませ、しあわせをもたらしてくれる尊い存在ですから。

母親が『ど天然』。加えて、ありがたいことに『アルティメットど天然』のママもお嫁に来てくれました。


そんな「天然に満ち溢れた」この上なく素晴らしい環境に長らく身を置いてきた私でしたが、それでも飽きたらず、更なる『天然』を見付け出すべく『天然レーダー』を進化させ続けてきました。


今回は、そんな私の超優秀なレーダーが捉えた『ある人物』のお話をさせていただきます。



その人の名はK君。医療事務時代の後輩男性職員です。


そう。


私の優れたレーダーは、性別なぞ関係なしにその力を発揮してくれるのです。


彼は入職時からして違いましたからね。


先輩たちを前にした新入職員挨拶でいきなり、


「医事課のエースとして、この病院を引っ張っていきたいと思います」


と宣いまして、


「ビッグマウスのやべえ奴、入ってきたぞ!」


と、その場の空気を「ゾワッ」とさせました。


でも、私のレーダーはその『言葉』だけに惑わされることなく、しっかりと捉えていました。


彼のこの発言が『天然由来』であることを。



ママもそうなんですけど、不思議と『あちら(天然)』側の人たちも『こちら(レーダー持ち)』側を「自分を相手にしてくれる人物」として本能的に察して、近付いてきてくれるんですよね。


そんなわけで、随分歳は離れていましたが、K君と私はすぐに仲良くなりました。


彼は『天然』なのであらゆる発言が微妙にズレてはいましたが(笑)、それもご愛敬。


話せば話すほど素直で可愛い奴で、前述の衝撃の『ビッグマウス』もレーダーの認識通り、緊張+『天然』ゆえの言葉の選び間違いとわかりました。


そんな『相思相愛(笑)』の私たちのことを知ってか知らずか、医事課の上司は、週に1度輪番で回ってくる夜間診療の残り番で、私たちによくコンビを組ませていました。



その日も私たち2人は、夜間診療の残り番としてコンビを組んでいました。


和気あいあいと仕事は終わり、医事課へ帰ろうと後片付けをしていると、K君が私に話しかけてきました。


「今日も楽しかったですぅ。ようかんさんとの残り番はずっと笑っていられて、あっという間に4時間が終わりますよ」


「なになに~。嬉しいこと言ってくれるじゃんかよ~、K君。お世辞だとしても気分いいわ」


「いやいや。お世辞なわけないじゃないですか。ホント、僕が出会った中でようかんさんは『2番目』に面白い人です!」


「ありがとありがと。そんな澄んだ目で言うんだから、僕が『面白い』というのは本当なんだろうね。ただ1点、気になるワードがあるんだけれども」


「はい(澄んだ目)」


「『2番』なんだね、俺(笑)」


「はい(澄んだ目)」


「(笑)そうなると、『2番』のこちらとしては俄然『1番』の人が気になってくるね」


「ああ。バイトの先輩でようかんさんと同じくらいめちゃくちゃ面白い先輩がいて、いつも笑わせてもらってたんです」


「なるほど~。『同じくらい』なわけね。となると、彼と僕は僅差なんだよね?」


「はい。ほぼ『同じくらい』です(澄んだ目)」


「(笑)だとしたらちょっとご相談なんですけども、話の流れ的に私を『1番』ってことにしてはもらえないのだろうか?」


「ああ。いやあ。僅差なんですけど、やっぱりバイトの先輩が『1番』ですね(澄んだ目)」


「(笑)」

『天然』の何が好きって、


それはもう、こんな風に『忖度』が出来ないところです。


ママもそう。


特に男性の『天然』は貴重ですから、その後も丁重に扱れていて欲しいですよね。


本当に「医事課のエース」になってたら胸アツだなあ。


とにかく、元気であればそれでいいです。


なんたって、


「天然は世界を救う」


ですから💜



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