『ハンバーグクライシス』を越えて
こちらの企画に参加させていただきます。
珈琲次郎さん。よろしくお願いいたします🙇
「パートナーとの特別料理」
とのお題なんですが、ママの作る料理は何でも抜群に美味いです。
ですのでパッと「これ」と言えませんから、今回はちょっと切り口を変えまして、後述の理由から『ハンバーグ』とさせていただきます。
それぞれのカップルには『ローカルルール』みたいなのって、ありますよね。
ママとお付き合い出来ることになる少し前のお話です。
私は彼女の一人暮らしのアパートへと招かれ、夕食をご馳走してもらえる運びとなりました。
出てきた料理はハンバーグ。
当時『非モテ街道』ばく進中だった私は、若い女性に料理を振舞ってもらうことなどもちろんはじめて。
「嬉し過ぎる~」と興奮しながらハンバーグにかぶり付き、それを2分で完食しました。
「美味しかった~。ごちそうさまでした」
と、私はご満悦で帰宅の途につきました。彼女の思いも知らずに。
そこから2週間。
きませんでしたよねえ。連絡が。
私は、
「そっかあ。そうだよなあ。女性に食事に招かれて『これは脈ありか?』なんて浮かれてたけど、所詮ようかんはどこまでいってもようかんで、彼女なんて出来るわけがないよなあ。話がつまらなかったかなあ」
と、持ち前のネガティブ思考で落ち込んでいました。
そんな時、ようやくママからのメール着信があったんですよね。
その後のデートで聞いた話だと、
「ようかん君とお付き合いしようと思っていたけど、人が一生懸命作ったものを『たったの2分』で食べてしまうような人と一緒に暮らすのは無理かも」
と不安になって、連絡を戸惑っていたのだそうです。
その後お付き合い出来るようになってからも、私の「食事での粗相」は続きます。
「パスタをがっつり『すすって』食べる」
「サラダの取り分けがど下手&食べ方が非常に汚い」
などの罪状により、私は度々「2週間連絡もらえないの刑」に処されました。
特にサラダの件はクリスマスイブの出来事(デート序盤でなんと帰宅されてしまいました💧)でしたので、後に私はそれを『ミゼラブルクリスマス』と名付けています。
その後もまだまだ粗相を繰り返し、「婚約指輪を返却される」という超ド級の危機にまで直面した私(たち)ですが、不思議と『2週間後』には仲直りする流れになっているんですよね。
私の方は危機をむかえる度、学習能力なく毎回悲嘆にくれているだけなんですが、ママの方もママの方で、2週間ほどすると私とお話出来ないことがだんだん寂しくなってくるみたいなんです。
これは、お付き合いする前に2人が友達として積み重ねてきた「会話の楽しさ」が、いつしか深みを帯びて私たちカップルの生命線になってくれたのかなと考えています。
あの『ハンバーグクライシス』から立て直して、「よくぞここまでご縁が続いたなあ」と思います。
ママ。パパを見限らないでくれてありがとう。
ついでに『2週間ルール』もありがとう。
それにしても、
「お話出来ない寂しさが私の粗相への怒りを越えてくる」
ボーダーラインが『2週間』ってのは、なんでなんだろう?
今さらながら、ちょっと気になるな。ママに聞いてみようかな?
いやいや。
今度こそ「生涯口きいてもらえないの刑」あるいは「テーブルにそっと三くだり半の刑」に処されたら困るのでやめとこ😅
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