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ワクワクするものに全力で打ち込むこと。エンジニア 小川万尋\\てんちびとインタビューVol.4//
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皆さんこんにちは! 天地人の学生インターンの鈴木です。
天地人(てんちじん)は、衛星データを使った土地評価コンサルを行っているJAXA認定ベンチャーです。地球観測衛星の広域かつ高分解能なリモートセンシングデータ(気象情報・地形情報等)や農業分野の様々なデータを活用した、土地評価サービス「天地人コンパス」を提供しています。
今回は、てんちびとインタビューの第四弾として、天地人のエンジニア・小川万尋さんにインタビューします! 月1回、天地人の社員を紹介しています。
小川万尋(おがわまひろ)プロフィール
学生時代は、ガールスカウトや交換留学、フィールドワーク主体の研究など、やりたいことに一直線で行動してきた。
JAXAに就職し、衛星データの利用を促進する部署に所属。
天地人ではエンジニアとして、さまざまなプロジェクトに横断的に関わる。
旅に出て、新たな色に出会える心躍る瞬間がたまらない。
夢は、宇宙飛行士になること。
ガールスカウトで感じた、自分の軸
大学に入る前、ガールスカウトに入られていたそうですね。
小学生の頃からガールスカウトに所属していました。社会奉仕や、大自然の中でのレクリエーションが主な活動内容です。私が高校生の時、世界中のスカウトが集まってイギリスでキャンプをするという大会に出たことがあるのですが、世界は広い!多様な文化があるなぁとワクワクしました。しかし、相手が言っていることはある程度分かるけれど、自分が言いたい事を英語で適切に伝えられないもどかしさを感じたのも覚えています。
大学に入ってからのお話を聞かせてください。
私は、幼少期からまだ見たことのないものを見たいという好奇心や知識欲が強く、イギリスでのキャンプの経験もあり、大学では留学をしようと決めていました。人や縁に恵まれたこともあり、大学2年生の冬〜3年生の夏まで、マレーシアに交換留学しました。
多数の民族、宗教、文化などが存在するマレーシアでの経験はかけがえのないもので、多様な価値観の中で柔軟に対応する力、新しいことに挑戦し続ける力を得ることができました。
また、マレーシアへの留学は、「水」について研究しようと思ったきっかけの一つでもあります。日本ではトイレの水も飲み水も同じ水道から安定して出ると思うのですが、マレーシアでは、シャワーが出にくかったり、飲み水は買わなければいけなかったり、水について考えさせられましたね。現地の水に関する授業で、川の中をジャブジャブ遡って、上流に向かって歩きながら水源を探そうというのもワクワクしました。
ショックだった日本の「水事情」
「水についての研究」というと?
マレーシアに留学していた時、生き物にとって水はなくてはならないものと改めて気づかされて、日本に帰ってから、水資源について学びたいと思うようになったんです。
どんな学問になるんですか?
「水文科学」という水の循環を科学する学問です。
日本って、水が豊かなイメージがあるじゃないですか。日本人一人当たりに換算すると、実際に使える水の量は少ないんです。降水量は梅雨や台風時期などに集中しており、地形や河川も急峻なので水を留めることができず、海に流れてしまうので。そのため、雨が降って湧水として出てくるまで何年かかるか、山にどれだけ水があるかを全国の山を対象に研究しておりました。持続可能な水利用に繋がればいいなという思いで研究を進めていました。
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「水」以外に研究室を選んだポイントはありましたか?
アウトドアな私と全国各地に湧水を採取しに行く研究内容との相性がよさそうと思ったことも決め手でしたね。私が入った研究室は、フィールドワークを主体としていたので自分の足でしか行けない深い山の中にサンプリングしに行くことがほとんどでした。ガールスカウトに入っていたこともあり、私自身はアウトドア派ですし、まだ行ったこと無いところへ行くのが好きなので楽しく研究することができました。
「水の世界」から「宇宙の世界」へ
研究内容を活かした就職活動をされていたんですか?
私は、直接的に研究を活かせることが幸せと感じていましたが、新しいことに挑戦し続けることができて、多様な人と繋がりながら、人を笑顔にできるような仕事をしたいと思っていました。
最終的には、JAXAに入られたとのことですが、決め手を教えてください。
JAXAなら「新しいことに挑戦し続けながら社会へ還元できる」「多様な人と繋がりながら持続可能な未来に繋げていける」と感じたからですかね。そして何よりワクワクしたからです。最終的に人を笑顔にできるような仕事ができればと思いました。
宇宙に前から興味があったんですか?
今もそうなんですけど、4歳から宇宙飛行士になりたくて。4歳のとき、向井千秋さんが宇宙に行ったのを見て、カッコいい・・と感じた気持ちを今も鮮明に思い出せるくらい、印象に残っています。私が子どもの時から、宇宙は知らないものが詰まっている場所で、「ワクワクするもの」だと思っていました。
新卒で入社したJAXA
JAXAではどんなお仕事をされているんですか?
衛星データの利用を促進する部署に所属しています。人工衛星は地球の周りを回っているので、世界中の幅広いデータを収集できます。その膨大なデータから研究・開発を通してユーザーさんの役に立つデータや仕組みの提供を行うことが私の仕事です。
JAXAに入ってみて、宇宙へのイメージは変わりましたか?
「ワクワクするもの」という、私の宇宙に対するイメージは変わっていません。ただ、普通に生活していると、宇宙ってまだ遠く感じるんだなということが改めて分かりました。誰もが宇宙に行けるような、利用できるような世界にしていきたいなと感じましたね。
JAXA 2年目で天地人へ
天地人との出会いを教えてください。
最初は、宇宙系の雑誌で天地人を知りました。JAXAに入ってから2年目の時、上司と仲が良かった百束さん(現天地人COO)からお話をお伺いし、天地人に入りたいと思いました。JAXAはフレックスを採用していて、天地人の配慮もあり、今もJAXAと天地人とで兼業を続けています。私は両方の会社で共通して、衛星データの活用に関するお仕事をしています。
小川さんはJAXAと天地人の両方で衛星データを扱っているんですね。違いはありますか?
JAXAでは主に省庁などが相手ですが、天地人では民間企業が相手になることが一番大きな違いでしょうか・・衛星データが多くの人に利用され、色んな角度から衛星データを活用することで、より住みやすい世界を作れるのではないかなと思っています。
働いてみて、環境などの違いはありますか?
天地人は、ベンチャーなこともあるのか、よりスピード感があること、売り上げを立てなければいけないということですかね(笑)天地人には、兼業しているメンバーや、出会ったことのないバックグラウンドの方もいるので、考え方や、プロジェクトの進め方は大変勉強になりますね。
兼業しても変わらない、挑戦したいという思い
「いろいろな人と関わりながら、新しいことに挑戦し続けたい」という軸に変化はありましたか?
大きく変わってないですが、もともとあった挑戦したいという思いはさらに強くなりましたね。天地人の事業スピードは早いので、お客さんとはもちろん、協業などで多くのつながりが増えるので、さらにワクワクするお仕事ができています。その結果として、人を笑顔にできるようなことができて、いいお仕事をさせてもらえていると思います。
兼業は、大変ではないですか?
兼業は時間的に大変です(笑)でも、面白いが勝ちますね。私は、早起きが得意なので、朝の時間や、JAXAが終業した後の時間を使って天地人のお仕事をしています。
今、昔の自分に言葉をかけるとしたら、どんな言葉をかけますか?
今しかできないことを全力で楽しみながら、挑戦し続けるように言いますね。
ワクワクするところに進んで行けば新しい道が開けたので。
最後に一言、お願いします!
宇宙に誰でもアクセスできるような世界を作りたいですね。膨大な宇宙データの中にはたくさんの素材がゴロゴロと転がっているので、それを調理することで美味しい料理ができ、笑顔になる。そんな世界ができればハッピーだと思うんですよ。個人的には、衛星データを利用して持続可能な水資源に繋げることと、宇宙から地球を眺めながら乾杯したいですね。
以上、小川さんのインタビューでした。
これからも天地人のメンバーにインタビューしていくので、お楽しみに!