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Tenchijin New Age Blog~女性社員座談会~天地人の女性社員に『本音』を聞いてみた


こんにちは!学生インターンの松戸です!

天地人は、衛星データを使った土地評価コンサルを行っているJAXA認定ベンチャーです。
天地人に所属する学生インターンが、これは面白いと思った宇宙のトピックスを、定期的にお届けします。


先日、World Economic Forumが2023年のジェンダーギャップ指数を発表しました。
日本の順位は過去最低で146カ国中125位でした。特に「経済」と「政治参加」の部門ではそれぞれ123位と138位と低スコアを記録しています。


World Economic Forum 2023年ジェンダーギャップ指数


さて、男性エンジニアが多いイメージの強い宇宙ベンチャーや、スタートアップ業界。
そんな宇宙ベンチャー業界でも、天地人は女性が多く働いています。
果たしてその働き方には何か秘密があるのか...?
2023年からインターンとして働き始めた松戸が、何か秘密があるのか探ってみました。

ということで、天地人で働く6名の女性社員の座談会の様子をお届けします。

座談会参加メンバー

青木愛子:#今回のファシリテーター #人事


木村紋子:#プロジェクトマネージャー #天地人note企画 #グアム


上村遥子:#事業開発 #組織開発 #パラレルキャリア



宮崎真由美:#エンジニア #事業開発 #オーストラリア



小川万尋:#エンジニア #兼業 #JAXA  

大友沙紀:#学生インターン #事業開発
(2023年3月退職)


みなさんの入社のきっかけを教えてください!

上村:前職ではコミュニティマネージャーという仕事をしてたのですが、組織内だけでなく、社会全体をフィールドにしたコミュマネができたら面白そうだと思っていました。天地人はオフィスからだけでなく全国、世界中の色々な地域からフルリモートで働いている方もいらっしゃって、この組織づくりに携われたら自分がやりたいことにつながるなと。あと新しい概念を世の中に広めていきたいというのがあって宇宙は良いフィールドだと思いました。

宮崎:以前の会社で年次を重ねるごとに管理側の仕事を任されるようになり、まだまだ自分が成長していける環境でやっていきたいと思って転職を決めました。そこで「宇宙」「ベンチャー」をキーワードに出会ったのが天地人です。

青木:なかなか宇宙とかベンチャーって思いつかないと思うんですけど、宮崎さんにとっては宇宙は身近だったんですか?

宮崎:前職は衛星画像を扱っている会社だったので、そういう意味で面白い技術だと思っていました。

青木:インターンとして一番長い大友さんはどうですか?

大友:大学の研究で木村さんにインタビューさせていただく機会がありました。お話を聞いているうちにすごい会社がある! と思ってインターンの応募を決めました。

青木:小川さんの入社のきっかけを聞きたいと思います。

小川:今JAXAという公的機関に勤めているというのもあり民間企業の働き方にも興味がありました。その時雑誌で天地人の紹介がされてたのを見て、私の上司と知り合いだった百束さんにより詳しく話を伺いました。以前衛星データや地下水のことをやっていたこともあり、世界の水資源が持続可能なものができたらという思いがあり兼業として入らせてもらいました。


天地人、宇宙テックにどんなイメージがありましたか?

小川:自分はJAXAで省庁さんとかを相手に仕事をしていたので、天地人では民間企業、地方公共団体などとお仕事が出来て広がりが生まれるのが魅力的だなと。 

大友:私は宇宙テック企業ってロケット打ち上げるのかなとか(笑)でも自分と全然違う世界だなって思っていました。 

青木:天地人のイメージはどうですか?

大友:具体的な実態は想像できませんでしたが、エネルギーがある会社だと思っていました。

青木:外部にはあまり天地人の情報が出てないので、想像でしかないのは仕方ないですよね。 

宮崎:入社する前は宇宙ベンチャーって言葉があんまり一般的に知られていませんでしたね。でも話を伺ってると天地人のビジョンに夢があるなって思いました。 この段階ならわたしでも協力できることがあるなって。 

上村:研究、大学で衛星とか宇宙に関わってきた人たちでないと会社は立ち上げられないというイメージがありました。でも天地人、CEOの櫻庭さんも半数以上のメンバーも宇宙が専門ではないです。色んな人たちが必要とされてるなと感じました。

どんな仕事をしていますか?

上村:私は事業開発と組織開発の役割があります。事業開発で面白いのが「前に使った『必勝の型』を使えない」ってところなんです。顧客の課題を衛星データを使って解決策を提案をしたりプロジェクトを動かしたりする仕事なんですけど、既に出来上がった製品を提案するのではなくて、どうやったら衛星データと接点をもたせられるか考えながら打ち合わせをしています。

青木:打ち合わせはアイデアベースなんですね。

上村:そうです。お客さまは「衛星データってどういうものなのでしょうか?」っていう方が多いので、こちらも相手のことを引き出したりとか、「本当に欲しいものに近づくには最善策はうちじゃないかも」とか考えながらアイディアブレストしてるという感じです。 

小川:一番長くやったのは1,2年前の明治大学と天地人の内閣府のプロジェクトです。民間企業の衛星データの視点と大学の衛星データの視点とのバランスをとって、天地人が持つ技術を今後のビジネスにつなげていく過程をとりまとめる調整役として携わりました。

宮崎:私も2つの仕事があります。1つはコンパスの開発のサポートなどをやってます。開発エンジニアのパワーと私のGISシステムを扱ってきた経験をかけ合わせてコンパスを開発しています。2つ目の仕事は各プロジェクトのマネジメントで、受注した案件、進捗管理、技術精度のクオリティチェックをやっています。案件になる前のものについて調べて衛星データが解決につながるか検証して実際に受注につなげたりしてます。 

大友:事業開発の調査が主な業務です。例えば、地表面温度を測った衛星データの利用法の調査です。農業論文を読み地表面温度が上がると困る作物を調べて、それを解決するような衛星との話を繋ぎ合わせるというタスクでした。あとは世界中の展示会や競合の調査もあります。調査の前には会議の段階から参加して、背景を理解した上で何をすればいいかを明確にします。

上村:その仕事をして何か自分の中で役に立ったとか成長を感じたとかありますか? 

大友:全部自分にとって新しい知識だらけで知見が広がった気がしてます。毎回調査内容が違っていて知的好奇心が満たされまくってます。 

入社後に感じたことはありますか?

上村:文系の私を含め、色んな勉強してきた人たちが貢献できるのが天地人の事業体だと思います。実際、天地人以外の仕事もしている人や学生と仕事をする機会もあり、バックグラウンドが衛星データや宇宙でなくても色々な関わり方があるのが良いなと。宇宙領域をオープンに受け入れをしてくれてる良い会社だなと思います。 

青木:開発とか実際のデータ解析とか研究以外でいうとみなさん文系ですもんね。宇宙分野をバックグラウンドに持つ人は少数派ですよね。

大友:インターンの中だけでも、工学系や農学系、学部一年生の子、COPに出た子などもいて刺激的です。学生インターンもメンバーとしてどんどん参加させてもらえてすごく楽しいです。
上村:インターンの人たちも同じ目線でできるだけ一緒に働こうっていうカルチャーもいいと思います。 

宮崎:あととにかく一人一人に裁量があるなってすごく感じていて。そういうのを求めてきたんですけどやはり責任重いなって(笑)ベンチャーの洗礼を受けてます。

上村:プロジェクトの完全リードでもないのにこんなに責任のしかかる?っていうのがいっぱいありますよね。ベンチャーの宿命ですね。

小川:色々な分野の方や年齢層の方がいらっしゃるのですが、どの方もとっても尊敬できて自分もこんな人になりたいなっていう方がいっぱいいらっしゃって。その分自分がうまくできないことやこうやればよかったと気付けるのはありがたい環境だなと思いましたね。 


多様性の中で働いていてちょっと困ったエピソードはありますか?

木村:例えば、Aさんは打ち合わせではわかってる風だけど実際には困ってるからテキストで伝えようとか。逆にテキストで伝えるより打ち合わせで伝えた方がいいとか。人によって違うのがマネージャーをしていて面白いなと。普通の会社だとある程度似たような人が多いから感覚でわかっちゃうんだけど、ダイバーシティがある天地人はそこにふり幅があると感じます。

宮崎:普通の会社だとみんな同じように教育研修があるけれど、この会社ではそれぞれ常識が違うので人によって対応を変えなくてはってところはあります。でも青木さんや上村さんのおかげで組織らしくなってきたなって。開発チームは元々専門性の高いメンバーが集まっていたので暗黙知で業務が進められていたのですが、指揮系統ができてきたことでナレッジ共有やコミュニケーションが活発に行われるようになり、新しいアイデアやすくなってきて面白いです。

上村:ありがとうございます。皆さんのやりやすさを追求して改善していきたいです。他社で上手くいってるやり方も天地人ではそうではない部分があると思っているので、やりながら考えていくのが天地人の文化だと思います。 

宮崎:あと学生さんと大人が一緒に対等に仕事をしているっていうのがいい意味でも難しさでもあります。ただ、学生さんに助けられているので、我々も歩み寄る形で理解してあげた方いいですね。 

上村:そうですね。学生さんをフラットに扱っているからこそ、丁寧に教えるのを飛ばして実践に移ることもあるのでたまに大変なときもあります。なので最近はベーシックなところのマナー研修もなども入ってきたり。そういうことをやりながら良い関係性を作ったり、お互いカバーできるようになったらなと思います。 

フルリモートという働き方はどうですか?

上村:コミュニケーションでいうと天地人に入った頃、会議で誰もカメラつけてなかったんですよ(笑)誰が誰だか分からなくて、これで「チーム作りしなくちゃ」って(笑) カメラをつけられる人は全員付けるというルールを提案しました。やはりつけたらしゃべったときの人となりが見えるようになりました。顔が見えるのが組織づくりでは大事だなって思ったエピソードです。

青木:付き合いの長い上村さんはわかると思うんですけど、オンラインだと自分を100%出せないんですよね(笑)大人の仕事として業務が回ってるから問題ないかと思うんですけど、素を出せないモヤモヤ感はありますね。

上村:アンケートを取ると「もっと天地人をよくしたい」「こういうことしたい」とか結構あって。お会いしてお話しする場が求められてますね。大友さんが成果祭を仕切ってくれたかと思うんですけど、それをやったことでの気持ちの変化はありましたか?

大友:成果祭では「昨年の成果を祝い、今年の成果を祈念する」というテーマで社内の人たちと親睦を深めました。そこで同じインターン同士で仲良くなったのでありがたいかぎりで。フルリモートでどうしても人となりがわからないときに、忘年会やイベントで職種の垣根を超えて交流する機会があるとお互いの仕事以外の一面が知れて楽しかったです。

小川:兼業の私の場合、通常の業務時間にSlackでやりとりできないこともあるので、メッセージを送る時間帯に関する懸念があります。一方で、特に経営陣の方々がランチなどでお会いする機会を作って頂いて、仕事しやすくなるように配慮してくださってる点がありがたいです。

上村:ボトムアップなカルチャーがありますね。普通ベンチャーってリードしていく社長がいて、船で言ったら舵をずっと持ってるみたいな感じなんですけど、天地人は桜庭さんと百束さんがたまに舵をおいて「誰々さんもってみる?」みたいな(笑)人に権限を渡したり個々の意向を尊重するボトムアップな文化があるので、上の人たちの気配りとか性格が出ているなと思います。 

今後やりたいことはありますか?

上村:専門性の多様な人たちがどう関わったらハッピーに目的達成をできるかコミュニティ目線、組織目線だけでなくいつもと少し違った目線で構築したいなと思います。ますます人も増えるのでみんな思ってることも考え方も違うし、私の当たり前はあなたの当たり前じゃないみたいなのもいっぱい出てくるので、どうやったらワークするかってのをやりたいです。 

大友:わたしは卒業まで残り2か月でアイディエイションの部分をできればと思っています。

宮崎:今、大友さん卒業するんだって寂しくなって。残念なのでぜひ兼業で(笑) 

上村:そうなんですよ。ぜひ!

大友:ぜひおねがいします(笑)

宮崎:開発チームでは漏水コンパスを一生懸命にやっています。自治体ごとにヒヤリングしながら使いやすいコンパスを目指しています。今年みなさんの手元に届くのでより良いサービスになるように改修改善をがんばりたいです。
上村:ありがとうございます。実質恒常的に届けられるサービスとしてのローンチは漏水コンパスが初めてだと思うので、そこからが勝負ですよね。
 

小川:水資源はいつかやっていきたいです。あと衛星データとか宇宙の裾野を広げられるような、わかりやすく興味をもってもらえるようなことをできたらいいなって。宇宙が身近であることを伝えられる何かをしてみたいです。 

上村:私はよく事業開発で話するときは、衛星の大きさの話をよくするんですよ。衛星って10メートルぐらいの大きさのものが羽ばたいてるイメージじゃないですか。でも今の衛星って、 

小川:10×10センチとか(笑) 

上村:そんな小さくなってるって一般の人からすれば驚きですよね。この話をすると急に興味持ち始めてくれるので、みんなで「衛星キてるよ、宇宙キてるよ」っていうのはみんなでやっていきましょ。


以上、女性社員座談会の様子でした!
これからも座談会レポートを更新していく予定です!

ジェンダーギャップ指数では125位という過去最低順位を記録してしまった日本ですが、これからは性別だけでなく年齢や国籍など多様な価値観が意思決定の場で尊重され、適切な方針つけとリスク評価を取れるようになることで再び日本経済が盛り上がることを期待します。

天地人では、衛星や地上の様々なデータとAIを活用して、課題解決に向けて情報分析、ソリューション提供を行っています。ご質問等ございましたら、info@tenchijin.co.jp までお気軽にお問い合わせください。
 
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