郵便番号はなぜ覚えやすいのか?【必ず伝わる言葉の秘密】
年賀状が引き受け開始されましたね!
「年賀状を絶対元日に配達してもらいたい」という場合、12月15日から25日の間に出す必要がありますのでお忘れなく!
さて、年賀状を出す際には間違えないようにしたい郵便番号。
7桁の数字の羅列にも関わらず、なぜか覚えやすい数字ですよね。その理由は郵便番号の間にある「ハイフン」にあります。
人間が一度に覚えられる情報量
魔法の数字7±2(マジカルナンバー7±2)という言葉をご存知でしょうか?アメリカの心理学者ジョージ・ミラーが提案した、認知心理学の先駆けとなった理論です。
ミラーの提案した情報処理の心理的な単位をチャンクと呼びます。人間が短期記憶で一度に保存できるチャンクは5~9個(個人差がある)が限界なのです。この数を魔法の数字7±2と呼びます。
※実際は上記は都市伝説で、ミラーの論文によると『「世界の7不思議、7つの海、7つの大罪」など、世界には多くの7が存在している』と提言しただけで、断言はしていないとの説もあります。
人間が短期記憶で認識しやすいチャンクとしてのマジカルナンバーには現在も多くの研究・諸説があり、ミズーリ大学の心理学教授であるネルソン・コーワンの論文によると4±1が本当のマジカルナンバーとされています。認知心理学、奥が深いですね!
話を戻し、郵便番号がなぜ覚えやすいのかというと、ただの7桁の数字の羅列ではなく真ん中にハイフンを置くことで、数字をチャンク化しているからなのです。
電話番号なども、ハイフンなしで書いてあるよりも080 - 0000 - 0000のようにチャンク化してあったほうが覚えやすいですよね。
これらのマジカルナンバーやチャンクの考え方を知っておくと、デザインや企画がよりプロフェッショナルなものに近づくのではないでしょうか。今回は少しだけ応用例をご紹介します!
デザインにおいての使い方
マジックナンバーをデザインで用いるとして、「情報をまとめるには少なすぎる...」と感じた方も多いのではないでしょうか。
大事なのは、チャンクが7±2程度であることが、認知と記憶において重要だということです。具体的には、情報を整理してチャンク化し、より認識されやすい設計に持ち込みアウトプットしていくことが大事です。
例えば、Webデザインの際ではグローバルメニューの数として7±2を意識すると、かなり整理されたグローバルメニューにすることができます。メニューを詰め込みすぎたり、バナーを並べすぎるとかえってユーザーの印象に残すことができません。序盤のサイト設計の時点で、チェックポイントとして覚えておくと良いですね。
ライティングにおいての使い方
※キャッチコピー・セールスプロモーション・メールなど、全ての文章を書くことをライティングとしています!
あなたは、お役立ち情報を紹介する記事を書きたいライターだとします。
例えば、記事の見出し文であれば、【〇〇はなぜ▲▲なのか?3つの秘密】や【主婦必見!〇〇のオススメ 7選】などでしょうか。
もちろん、記事の中の文章でも活用することができます。段落分けをする際、5行だったり7行だったりに分けることで、最後まで読んでもらうための工夫になります。
最後に記事のサムネイルを作る時、キャッチコピーを7字づつで区切って2段に分ければ、ユーザーに印象をより強く残すことができるでしょう。
ライティングからは少し離れますが、プレゼンや提案の際に「重要な点は3つあります」という使い方もできます。
さいごに|マジカルナンバーはクオリティを左右する?
いかがだったでしょうか?
ご紹介したマジカルナンバーはあくまでも情報整理や認知における考え方であり、文章にしてもWebサイトにしても、制作物自体が面白くなければ意味を持ちません。
テナアダムでは、企画からアウトプットまで、意味を持たせた制作を行なっております。
ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ!
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