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「正欲」を読んで感じたこと

正しさってなんだろう、と考えさせられる本。
自分にっての正しさを主張することでそうでない人を知らないうちに傷つけてしまっているのかもしれない、と思い知らされた。ただ、そんな傷つけられてしまったマイノリティーと呼ばれる人たちも、その人たちにとっての正しさ(ここでは正しい欲)を共有できる人と接していくことで、そこに小さな正しさが生まれる。正しさがあるから深く繋がれる。正しさがあるからコミュニティーができ、広く繋がれる。それが拡大したものがマジョリティーと呼ばれるほとんどの人が生きている社会なのかな、なんてことを感じました。


ここからはネタバレありですーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

印象的なのは、夏月と手を組んだ夫ヨシミチのベッドシーン。みんなが生きている世界を疑似体験、試してみたい。「どんっ」、って落ちてきて。人間の重さって安心するんだね、重石かなにかでこの世界に留めてもらってるみたい。重なった2つの身体の境目がどんどんなくなっていく。っというくだり、描写がすっごい好き。
もう一つ印象的なのが、夏月と検事ヒロキの取り調べシーン。ヒロキが分かってもらえない人同士繋がろうとする奥さん由美と夏月を重ね合わせるところ。そうやって人って繋がっていくのか、と思った。

みんなこれでいいよね、って確かめあいながら生きてて、孤独にならないためにコミュニティーつくろうとする。その中ではそれが正しさになる。明日一人にならないために。なるほどなって思う。自分も 自分に共感してもらえる同じ価値観をもつ人たちでコミュニティーをつくっておくことの大切さを感じた。コミュニティーがあると安心するし人は強くなれるから。
「つくるにはどうしたらいいか」、って?それはやっぱり自分の思ってることを主張すること!SNSとかで叫んでるとそんな人が集まってくるかも、ってことで、思ったことをここに記しました。

みなさんは正欲読んで、どんなこと感じましたでしょうか?きっと、感じることは人さまざまだと思います。よかったら、「共感した」、「いやいや、それは解釈違うでしょ」、「私はこう思った」、などなどありましたら教えて下さいませ。読んで下さりありがとうございます。ではでは〜(^^)


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