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数学の成績が悪い人はもれなく百ます計算をやってほしい。

数学といえば、勉強の鬼門である。
数学が嫌いだからという理由で理系を避ける人も少なくないという(僕の友人にも何人かそういう人がいる)。

なんで数学が嫌いなのか。
そりゃ当然「よくわからんから」だと思う。
よくわからんことをグネグネやっても、確かにつまらん。

じゃあ「よくわからん」とは具体的に何が問題なのか?
僕は「成績が悪いこと」だと思う。
成績が悪いから、「よくわかんない!」といって投げ出すのではないだろうか。

数学にかぎらず「よく分からん」なら、なんで分からないのかを分析することが一番大事だ。
文章にしてもそう。読みにくい文章や意味が分からない文章は、まず各単語の意味を確かめ、主語と述語からとり、そこから修飾関係を読み解いていく。

じゃあ、数学がよく分からん時は?
問題文の読み取り?教科書の精読?
いやいや、百ます計算をすればいい。

何でいきなり計算が?と思われる方もいるだろう。
数学の成績が上がらないというのは、つまるところテストで問題が解けていないのだ。

じゃあ、どうして問題が解けないのか。
主に二つの要因がある。

①文章の意味が理解できていない。
②単純な四則演算の計算ができていない。

①の方は、もはや国語の問題だ。
問題文の方から「こうしてくれ」という注文を読み取れていないなら、そりゃ解けないだろう。
これはここでは触れない(今度別でやります)。

かといって、「なるほど、じゃあ自分は②のタイプか。確かに単純な計算が遅いなぁ」と納得する人はいないだろう。
事実、僕が見てきた感じだと、成績が悪い人ほど妙なプライドを持っていて「自分は足し算引き算くらいできる!」という。

もちろん、ここでいう「できていない」というのは、単純な可能不可能を指しているのではない。
速く正確に計算ができるかどうかということを言っている。

例えば、次の問題を解いてみてほしい。

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出典:https://twitter.com/dragonzakuraTBS/status/1393912291519647746

これは、今年の4月から7月までに放送された日曜劇場『ドラゴン桜』に出てきた「数学特訓プリント」というもの。
落ちこぼれたちが東大に合格するためにまず行ったのは、上記のような小2レベルの計算問題だった。

いやいや、こんくらい解けるに決まってるじゃん!と思った方、解けるのはいい大人なら当たり前だ。
では、これをノーミスで3分以内に解いてみてほしい。
できるだろうか?

ちなみに僕は2分半くらいで解けたが、5問も間違えてしまった。
それでも1問あたり1.5秒あれば解けている。

東大の文系数学では、一回の試験(試験時間100分)あたり700回程度の四則演算をこなすことが求められる。

もし仮に、一回当たり3秒で計算をまとめたとしても、2,100秒(=35分)はただの計算に費やされることになってしまう。
試験時間の1/3以上も単純作業に費やして、合格などできようはずもない。

もちろん一問一問も大変難しいのだから、単純な計算程度に思考力と時間を割いてはいられない。
超まじめな話、「数学のテストで全然時間が足りない!」という悩みの原因は、単純計算に時間をかけすぎているところからきているのだ。

だから、僕は中学生だろうが高校生だろうが、数学ができないという人に会ったら必ず「毎朝百ます計算をやれ」という。
目標はノーミスで1分半。そこまで鍛えれば、多少はマシになるだろう。

「考え方が~」とか「解答パターンが~」というのも分かるが、それは目先の勉強法でしかない。
そもそも、どんなに考えられる柔軟な頭を持っていようと、計算に追われて実力を発揮できないなら意味がない。

少しでも自分の実力に不安があるなら、ぜひ上記の数学特訓プリントを印刷して取り組んでみよう。
そして、3分で全問正解できるようになるまで、粘り強く取り組んでみよう。
3分で100問解けるようになれば、数学の試験でも以前のように時間に悩まされることはなくなるはずだ。

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