マシュマロマガジン編集部さんの「あなたの作品に感想書きます」に申し込んでみましたレポ。

二月下旬、ぼんやりTwitterを眺めていて、ある告知に吸い寄せられた。

マシュマロマガジン編集部さんが主催の企画。


「あなたの作品に感想書きます」


あまりにも魅力的。詳細を知りたくてすかさずリンク先を熟読。
『応募者全員』『感想を書き込み形式で』『ポジティブな感想のみ』
ほう。なるほど。これは。
やるしかなかろう。
ぺろりと下唇を舐めて、note購読の申し込みをポチッとな。


意気揚々と参加資格をクリアして、その日のうちに送った作品と、いただいた感想の記事が下記だ。


https://note.com/novel/n/nc6f842aa1a75
(ちなみになぜサイト掲載のリンクを送ってなかったのかというと、一刻もはやく作品を送りたかったため、投稿フォーム上で即興で小説を書き上げたせいだ。
つまり、投稿時点ではどこにもリンク先は存在していなかった。
投稿日現在はここに掲載されているのでちゃっかり宣伝しておく。なお、pixivにも同じものが掲載されています)



さて、仕事を終えてメールボックスをひらいて。
届いていたメールに狂喜乱舞してからいそいそと開いて感想のリンクをクリック。
長い帰宅路を有効活用せんと貰った感想を熟読。


再読。


もう一回。


……めちゃくちゃ読み込まれている。
思わず赤面しそうだ。
意図の裏の裏まで見抜かれているのではないかと思うくらいだ。

考えていた設定とマシュマロちゃんの感想の一致率が凄い。
どれくらいかと聞かれるとこれぐらい凄い。


舞台:田舎の公立高校。進学校ではないため学区内の中学校からそのまま持ち上がってくる生徒がほとんど。内輪ノリが強く気心知れているため、良くも悪くものんびりした子が多い。
 『田舎っぽい、ずっとみんな地元にいるタイプの学校なのかな?、そこまで偏差値は高くない高校かな、長所も短所も理解されてる』

山本先生:大雑把な性格で多少の違反よりも実務をとる。生徒の自主性を重んじ、何かあった時にはめんどくさがりながらも尻拭いをしてくれるため、ちょい悪男子を中心に絶大な人気を誇る。仕事ができるため他の先生からも一目置かれる。40代独身。
『すごく良いかすごく悪い先生、ちゃんとするときはちゃんとする人だ、友達っぽい先生、40後半から50代』

みっちゃん(委員長):自分から委員長に立候補し、満場一致で受け入れられた、クラスで頼られる委員長。純粋かつ潔癖。落ち着いてはいるが、大人びているわけではない。
『人望が厚そう、この辺は「子ども」って感じ』


※『』内は書き込み内で実際にいただいた感想。



……凄くない?
えっ、凄いでしょこれ。どれだけ読み込んで貰ったらこうなるんだろう。
ここには書いてないけど太田ちゃんと瑞樹ちゃんもほとんど設定通りのことが伝わってて帰りの電車の中で一人赤面してた。
はわわ……ってリアルに言ったのははじめて……。めちゃくちゃ嬉しい……。
感想申し込んでよかった……。


最初の被害者視点での感想から、だんだん困惑が混じってくる感想を読んでニヤニヤしつつ。
意図がうまく伝わるだろうか、と心配していたところが通じた事でガッツポーズをしてみたり。
大人になる前の子供の残酷さをなかなかうまく出せたんじゃないかなと自画自賛をしたりして。
スッキリなんてさせてやるもんか、と気合を入れて書いたオチにもやもやしながら呻いてくれたマシュマロちゃんありがとう。愛しているよ。


(ちなみに今回の作品の大テーマは『大人になりきれない子ども』、裏テーマは『昔のクラスメイト全員顔と名前一致しますか?』でした。ちなみに作者はすでに名前を聞いても思い出せないクラスメイトが多いです。懺悔。)


さて。
マシュマロちゃんが注釈を入れてくれている通り、今回の話は「いじめ」を取り扱った話の中ではかなり珍しいものになっているかと思います。
なのであくまでも創作の中のお話として楽しんでいただけると幸いです。いじめ、だめ、絶対。


実は、この話は、半年ほど前に書いた話を大きく改訂したものです。
当初の作品では、クラスの中心人物でもなければもちろん委員長でもないアニメ好きの語り部が、突如始まったホームルームで『お前たちはイジメをした、それは良くない事だ』と担任である女教師から糾弾され驚愕する、という話でした。
もちろん今回の話とベースは同じなので、クラスを糾弾し改心させようと苦心する担任は信頼を失い、形上の謝罪を受ける自称被害者の少女が手に入れるのは偽りの友情か、それとも……。というある意味今回以上に救いがない話でした。

https://note.com/temaritoumi/n/n61c1c0b611e8
(書き直し前の作品がこちら)

それに比べたら、一度地獄は経るでしょうが、今回の話ではまだ被害者の少女も含めて救われる可能性はあるのかな、と。
スッキリしない終わり方にしたのも、そのためです。
これから散々ぶつかり合って、納得いくまで話し合って欲しいものですね。

今回の話と、書き直し前の話で、一番大きな違いは担任の先生です。
それ以外のところでは、クラスの雰囲気や被害者の少女にさしたる違いはありません。
子供にとっての担任の先生の影響力の大きさは馬鹿になりませんね。
高校時代を思い返しながら、クラスごとの雰囲気ってあったよなぁ、担任の先生の味って滲み出てくるもんだよなぁ、と懐かしく書かせていただきました。

ちょっと前作の語りが長くなってしまったのですが、最後にマシュマロちゃんに感想を書いてもらった感想を……。


いや、とにかく嬉しい。
文章を読んで貰った時の感想がリアルタイム感想で伝わってくるのが本当に最高。
これは書き込み感想ならではの嬉しさだと思う。
感想がある事で創作意欲も上がるし、またなにかを書きたいな〜と思える。

感想を気軽に送りあえる文化、もっと広まってほしいな。
(マシュマロちゃんの小説投稿システム、めちゃくちゃ楽しみにしてます)

この感想は宝物にしようと思います。
マシュマロちゃん、ありがとうございました!

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