義父母を恋ふ
義父が今年の3月に91才で亡くなった。
年齢を考えると仕方ないことかもしれないが、亡くなってから思う。もっと教えて貰いたかった。義父は、地元の短歌サークルで活動していた。
遺品整理の時に、義父の詠んだ短歌が色紙になっているものが何枚も見つかった。
熱心に活動していることは知らなかった。
11/2〜11/4まで文化祭が開かれていたので出かけてみた。
たくさんの絵画、写真、手芸品、折り紙工作、書道などある中で、短歌サークルの出品もあったので、じっくり見てきたら、義父の詠んだ短歌を見つけた。嬉しくなって写真を撮って来た。
義母は、定年までずっと同じ職場で働いて定年を迎えた時は『ご苦労さま』の意味で家族で食事会を開いた。今は、寝たきりだ。こうなる前に、教えて貰いたいことがたくさんあった。
私は三角ちまきが作れない。藁をどこに巻くのか分からない。夫とふたりの生活に『ちまき』が登場することは無いと思うが作り方を教えて貰いたかった。ググれば出来そうだけど。
何の世話も出来ずに、突然、寝たきりになってしまって、ポカンとした思いが募ってくる。
「起きないかな」
「起きないかな」
と面会に行って手を握って願う。
義母は、PHPを購読していた。私も読むようになった。
感想を言いあいたかった。まだ未熟な私たちを見ていて欲しいといつも思っている。
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