ただただ、自分を精一杯、愛してやろう。
「もう、習慣を壊してしまおう」と思った。
習慣は日々を整えてくれるが、習慣をこなすことにこだわりすぎてしまうと、日々が固まってしまう。
習慣を守り、規律が保とうとするのは、「今日も良い一日を過ごせた」という安心感を得るためではないか。
もしそうだとしたら、そのさらに奥にあるのは、「無駄な時間を過ごす自分を見たくない」という怖れなのではないだろうか。
結局怠けてしまう自分
ネットサーフィンで数時間を過ごしてしまう自分
周りと比べて大した実績があげられていない自分
口先だけの自分
そんな自分を1秒でも見たくないから、時間を無駄にせずに、効率を求めて、目標をたてて、規則正しい生活を送ろうとする。
意味のない時間を過ごすことが、まるで借金を背負ったかのように感じてしまう。
だから「意味のある時間」を過ごそうとする。
でも、なかなか消えてくれない、ダメな自分。
気を抜くといつでもひょっこり現れる、怠け者で、大した実績もない、口先だけの自分。
コイツが現れるたびに、どうしようもない自己嫌悪に包まれる。
だから、またコイツが現れないように、二度と顔を見なくて済むように、計画を練り直す。効率よい、時間を無駄にせず、最短で目標を達成できる計画を立て、習慣化する。
、、、ということを繰り返してきた気がする。
でも、ふと、もういいやと思えた。
「ダメな自分でも、いいや」
30数年間、けっこう頑張ってきたけど、ついにぼくは相当頑固な怠け者であることに変わりはなさそうだ。
いっそ、受け入れてしまおう。
怠け者なぼくにあった日々を送ろう。
残念だけど、ぼくは憧れのあの人のようにはなれない。
だけど、この怠け者の自分を精一杯、愛してやろう。
たまにうまくいったら、大げさなほど喜んであげて、調子がでてきたら、もっと休めよと注意してあげよう。
できるだけ、がんばらないでいてあげよう。
何も成し遂げられなくてもいいし、何者かにならなくてもいい。
ただただ、自分を精一杯、愛してやろう。
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