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雑記:ばあちゃんを尊敬している。

おはよう。なんだか調子が良くない。自己否定、自己嫌悪モードになっている。理想と現実が乖離していて、こんなはずじゃなかったんだけど、と自分の現状が嫌になっているようだ。

理想が高すぎるのか。コーチングではよく理想を描きなさいと言う。果たしてそれがいいことなのだろうか。いやそれはケース・バイ・ケースだろう。それがいいこともある。だけど、人間はそんなに単純じゃないし、人によって受け取り方も様々だ。もし、絶対的な法則があるとしても、それを理想の姿を描きなさいと表現したほうが伝わりやすい人もいれば、理想なんか持たなくていいと表現したほうが伝わりやすい人もいる。

この伝わるというのは、体現できる、ということだ。意味が理解できるということではない。再現性があるというか、それを感じ取って行動してみて、ああ確かにそうだな、こうしたほうが自分の人生が豊かに感じるなと思えるかどうかということだ。

人生が豊かになるのではなくて、人生が豊かだと感じれるかだと思う。人生はもともと豊かであって、そう感じれるかどうかだと思う。満足したら終わりという言い方もあれば、今に満足しましょう、という言い方もある。

どっちも正解だと思う。やはり人それぞれなのだ。

僕は、こういう時、指針にしていることがある。
僕のばあちゃんのことだ。御年92歳。今年で93歳になる。僕はばあちゃんのことが好きだ。ばあちゃんはいわゆる「何者」でもない。普通の田舎町に暮らす老人だ。一人で暮らしている。92歳だけど自炊もしている。自分でつくった料理を美味しいと言って食べている。スーパーの惣菜だって買う。それも美味しいといって食べる。大食いだ。ハンバーグとか唐揚げも好きだ。うなぎも好きだ。なんでも美味しいといって食べる。

お母さん(自分の娘)がつくった料理をおいしいと言って食べるし、旅館の食事も美味しいと言って食べるし、高級料亭の食事も、ガストのハンバーグも美味しいと言って食べる。なんでも美味しいと言って食べる。舌が馬鹿なのではないと思う。ばあちゃんの美味しいには、一緒に感謝がいつもくっついている気がする。

ばあちゃんの口癖は幸せやわ〜だ。いつも言う。

僕は毎日ばあちゃんにはがきを書いている。もうかれこれ3年半を過ぎた。最初に出したのは5月だったので、5月になると4年になる。我ながらすごいと思う。が、ばあちゃんの受け取る力もすごいと思う。僕に3年半も出し続けさせているばあちゃんの魅力のことだ。人から受け取る力がばあちゃんにはあるのだ。それは感謝力とも言えると思う。ばあちゃんはとにかく感謝している。だからちょっとしたことですごく喜ぶ。ばあちゃんの幸せは、ありがたいという気持ちとくっついている。

去年からコロナのこともあり、外出がしづらくなっていたので、さみしくないように、電話もかけることが増えた。人と話さなくなると、元気が減っていくかと思って、定期的に電話をかけている。かけれるときは週4日とかでかけている。コロナで全くどこも行けなかったときは毎日かけていた。

今は、老人ホームも感染対策しながら再開しているので、回数は減っているが、それでも週1は必ずかけている。かけないと気がすまなくなってきているのはコッチだ。

僕は電話をかけたり、ハガキを出していることを、ばあちゃんが老人ホームで人に話すと、びっくりされるらしいが、男の子の孫だと言うともっとびっくりされるらしい。男の子だってこういうことするんだよ。でも、ばあちゃんの世代だと確かにびっくり度は大きいだろうな。

ばあちゃんは今通っている老人ホームも楽しそうだ。職員さんがいい人だとか、食事がおいしいとか。ばあちゃんはいつも、何かたのしそうだ。ばあちゃんを見ていると、世の中は楽しいことと、うれしいことに満ち溢れているように感じる。僕と同じ時代を生きているのに、見えている世界が違うのだろうか。僕が現状に不満や不安を覚えるとき、ばあちゃんのことを思い出す。ばあちゃんが、あんなに幸せそうなのは、ばあちゃんが有名だからでも、実績があるからでも、ニュースになるような何かを成し遂げたわけでも、お金があるからでも、ものにたくさん囲まれているからでも、毎日買い物を楽しんでいたりするわけでもなんでもない。

普通の暮らしをしているけれど、幸せそうに生きている。足が悪いので、歩いてどこかに出かけるなんてことは困難なのにだ。ちょっと前、ぼくはひざを痛めたけれど、ちゃんと歩けない、痛いというだけで、気持ちが落ち込んだ。いつもこんな生活を強いられていてら、気持ちが暗くなりそうなのに、ばあちゃんはすごいなって思った。

ばあちゃんは、自分の満足のいく条件がそろっているから幸せだと感じているのではない。どんな状況であっても、幸せを感じる心があるのだ。そして、それさえ持っていれば、豊かな人生になる。僕が毎日ハガキを送らずにいられないほど、家族からも愛さる。

僕はばあちゃんを尊敬しているし、ばあちゃんみたいな人生を送りたい。
そんな気持ちを、このnoteを書きながら思い出すことができた。

おしまい

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