開業・独立に悩んでいるあなたへ「資金が貯まってからでは後悔するぞ!」|創業融資コンサルタント:鳩山勇輝【No.1】
お金は生活を送る上で欠かせないものです。企業や個人事業主も同じで、お金がなければ創業したり、新規事業を始めたりすることができません。
「法人化したい」「独立してお店を持ちたい」ときに、自己資金が足りない場合はどうすべきでしょうか。答えは、創業融資を使うことです。
今回は、創業融資コンサルティングをしている鳩山勇輝(はとやまゆうき)さんにお話を聞きました。「お金を借りることは悪だ」と思っている方や「資金がなくて独立・開業を諦めかけている」という人にとって、考え方が変わるきっかけになるでしょう。
What is 創業融資?
ーー改めて、今の仕事などについてうかがわせてください。
現在、独立して創業融資コンサルティングをしています。
創業融資コンサルタントの仕事は、企業や個人事業主の方が創業や事業拡大のために必要な資金を日本政策金融公庫や銀行から融資してもらう手続きをサポートすることです。
ーー業務内容について、もう少し詳しく教えてもらえますでしょうか?
どこで融資を受けることがベストなのか、融資に必要な書類の準備・面談での立ち振る舞いなどを支援しています。
例えば、「飲食店を開業したい」と思ったときに1,000万円以上も自己資金を準備することは難しいじゃないですか。そんなときに、創業融資を活用すれば、開業時に必要な資金の一部を賄うことができます。
なお、金利は1〜2%、返済期間は5年・7年・10年となることが一般的です。金利が低く返済期間が長い分、開業して間もない方でも返済しやすい融資ですね。
行動するからこそ出会える仕事もある
ーー「創業融資コンサルティング」という仕事に出会ったきっかけを教えてください。
元々、融資関連の仕事と出会ったのは約6年前のことでした。当時、人材派遣会社で営業コンサルタントをしていた方と知り合い、「今後は事業者がどんどん増える時代になるから、スタートアップをサポートできる仕事に就くのもいいのでは?」というアドバイスをいただいたのがきっかけです。
そこから、融資などに興味を持ち始めて、企業や個人の融資をサポートするスタートアップの会社へ就職しました。
ーー未経験から業界に飛び込んでみて、当時はどのような働き方でしたか?
これから事業を進めていくフェーズの会社だったので、周りも未経験者が多く、最初はわからないことばかりでした。「〇〇が必要だけどなにそれ?」や「〇〇の書類はどのように書けばいいの?」みたいに。
だから、税理士の先生にやり方を聞きながら、融資関連に関する知識・ノウハウを少しずつ学んでいく毎日でしたね。
ほんと、0→1の会社で業界未経験のなか、すごいよくやったなって自分でも思っています(笑)
ーー大変な時期もあったんですね。今の20代・30代からすると、同じ仕事を6年・7年と続けることにすごさを感じる人もいますが、そのあたりはいかがですか?
独立してからは、2024年1月時点で1期目を終えて間もないですが、融資関連の仕事を続けられているのは、周囲の方々に支えられているからこそと思っています。
僕自身がすべてをできるわけではないので。僕のやり方でいうと、得意なことは自分で進め、苦手なことはメンバーにお願いするというように、分担しながら融資のサポートを進めています。
周囲の方々に支えられているからこそ、独立できたとも思っています。あとは、融資などについてより身近に感じてもらいたくて、最近はメンバーで力を合わせながらSNSを使った情報発信にも注力しています。
「フリーランスを目指したいな」や「自分のお店を開きたいな」と思っている方には、チェックしてほしいですね。
「自己成長」が成功の鍵
ーー鳩山さんが仕事をするなかで「これ一番成功したな」ってことはどんなことでしたか?
成功の定義は色々とあると思いますが、僕個人でいうと考え方のブロックが外れたことです。よく新しいことをする際に、「めんどくさいな」とか「後回しにしようかな」とか、誰しも思うじゃないですか。
そういったブロックが外れたことは、成功の一つかなと思っています。
ーー「ブロックが外れて自己成長できたこと」が一番の成功だったんですね?
やっぱり、創業融資のコンサルティングは、常にブラッシュアップが必要な仕事だと思っていて。
仕事をする上で、いいサービスを提供することは当たり前じゃないですか。だから、「コンサルティングでいくら融資できました」というのは、個人的に成功だとあまり考えてないんですよね。
それこそ、「ぽっぽのおもてなし」は本当にいいきっかけでした。
ーーすみません…読者にわかりやすく「ぽっぽのおもてなし」とはなんでしょうか?(笑)
僕が主催で毎月1回やっている、ゲストを呼んでトークセッションをするイベントです。当初は、性格的に恥ずかしくてやりたくなかったですもんね…(笑)
まあ、今となってはぽっぽのおもてなしも、ブロックを外すいいきっかけになった体験の一つですね。
「時間は有限」という点に早く気づくべきだった
ーー反対に「これは失敗したな」という体験をうかがってもよろしいですか?
成功でお話ししたことと真逆で、やりたくないと思っていたこと自体がめちゃくちゃ損したなって思ってて。言い方を変えるとすれば、時間を有効的に使わなかったことが大失敗です。
ーー何か具体的に教えてもらっても大丈夫でしょうか?
例えば、「新しいことをやります」ってなったときに、「えーもう少し待って」というように考えるじゃないですか。「覚悟が決まったらやるか」ってことが多くて、迷う時間って本当にもったいなかったと思います。
ーーたしかに、迷う時間ってもったいないですよね。
事業者になると、時間は有限なわけで。時間を損することってNGじゃないですか。今までの行動を振り返ると、時間を無駄にしてきたことが、大失敗だったなとめちゃくちゃ思うところです。
今になって思うんですよね。「やればよかった、リスクなんてないんだから」って。
ーー「転職したい」「独立しよう」と考えている方に語りかけるなら、どんな声をかけますか?
もう一言、「先延ばしにすると後悔するぞ」って。今のまま過ごしてもいいけど、「100%後悔する」って断言してもいいくらいですね(笑)
僕のケースでいうと、SNSやイベントなんて食わず嫌いみたいなところがありましたが、実際にやってみて「意外にできた」「楽しかった」みたいなケースでしたし。
時間は限られているからこそ、まずやってみるマインドを持ってみてもいいのではないかなと思います。
業界のクリーン化を目指して。創業融資の情報を正しくわかりやすく発信することが使命
ーー最後に、鳩山さん自身の夢やビジョンなどをうかがってもよろしいでしょうか?
今後でいうと、創業融資に関する正しい情報をどんどん広めていきたいと考えています。最近、さまざまな業界・業種の方と話すなかで、「創業融資について知りませんでした」「独立するときに知っておきたかった」という声が多いんですよね。
そういった経験から、「創業融資は身近なものだよ」って広めることが使命かなと感じています。
ーーたしかに…本当に僕たちも「独立する前に知りたかった」ってなりました。ほかにも、目標などはありますでしょうか?
あとは、SNS上でみると「資金調達をする人=怪しい」と思われることが多いので、業界そのものをクリーンにしていきたいですね。
創業融資の情報を正確かつわかりやすく伝えるなかで、SNS界隈でゆくゆくは「創業融資=ぽっぽ」みたいな立ち位置を作っていけるように頑張りたいと思います。
あとがき
今回、オンラインショッキングとして初めての登壇者であった鳩山さん。終始明るく、笑いあり真剣な話ありの収録で、鳩山さんからは「リラックスして臨め、いい機会になった」と嬉しい言葉をいただけました。
鳩山さんの成功の秘訣である「ブロックを外して動くこと」は、すべての世代に共通して必要な考え方だと改めて実感しました。
時間は有限であるからこそ、「めんどくさい」「後回しでいいか」という考え方は本当にもったいない。
「独立したいけれども資金が…」「法人や個人で利用できる融資を知りたい」という方は、ぜひ一度、鳩山さんとお話ししてみることをおすすめします。
Facebookアカウント:鳩山勇輝
Instagramアカウント:ぽっぽ| 創業融資の攻略法
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?