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日本縦断歩き旅《沖縄編》4日目『美ら海水族館』本部半島

この日は長かった。
本部半島一周に挑戦し
道も体感時間も長く
充実した一日だった。

5時に起きる。
地面は固かったが、風がほどよく、暑さがなく眠れた。

散歩をする人がいれば丸見えなので、
すぐにテントを畳む。

テントを畳めば、ゆっくりできる。
今日のホテルの予約、
地図で行程を調べる。

その間、後ろの砂浜のスペースでヨガ教室が始まり、
ばつが悪い。

荷造りをそそくさとまとめ、
さわやかなヨガ教室の邪魔にならないように
その場を去る。

朝は車も少なく、日差しも弱い。
気持ちがいい。

まだ営業していない道の駅で水分補給と休憩。
暑いせいか沖縄ではよく長め休憩をとるようになっていた。
それに歩きながらあれこれ考えるのが好きだったが、
思考も廻らず、ただただボンヤリ歩くことも多かった。

名護市街に入った。

すき家に入って朝食。
すき家に行列ができていた。

A&Wというアメリカンな雰囲気のファーストフード店にも、
バイクを中心に混みあっていて気になった。

名護市役所周辺。

名護でまず、今日泊まるホテルに荷物を預ける。
この日の計画としては、
荷物を預けてスピードアップし
本部半島を一周して、
この名護のホテルに帰ってくる計画だ。

この日を含めて3日で辺戸岬まで着くには、
この日に本部半島を攻略する必要がある。
もしカートを引いていたら無理な行程だ。

この時点で、予定より遅れていたし、
日没までにホテルに帰ってくるのは現実的ではなく。
日が暮れても行ける所まで行き、
厳しそうならバスを使ってホテルに戻る計画。

荷物を置いて、軽くなり気持ちよく歩く。
荷物無はこの日だけになりそうなので、
よく肩を回して肩を休ませるようにした。

昨日あるいた砂浜がむこうに広がる。

この向かいあたりは今朝歩いた浜辺だろう。

本部へ歩く。

台風のあとが、まだ残っている。
カートでは渡りにくかったと思う。

木の実が落ちている。

アダンだろうか?
今思えばかじって味見してみれば良かったが、
当時はそんな気もおきず先へ急いだ。

ここにも台風の跡が。

大きな採掘場だろうか
岩肌が広がる。

キレイな海だ。

ひたすら歩く。
道が広く歩きやすい。

ただ、12時代の暑さはきつく。
途中日影のベンチをみつけ、
横になって休む。
30分は休んだのでだいぶタイムロスだが、
必要だったと思う。

あまりにも道路が荒れている。
台風でこうなるのだろうか?

本部で本部そばを食べる。
お昼時なのもあり、店内満席。
とても美味しかった。

なんだか、スープが美味しく、
肉がしっかりジューシーで
食べた沖縄そばの中で一番美味しく感じた。

瀬底大橋。

伊江島がみえる。
美ら海水族館も近づいてきた。

途中で自販機をみつけ、
冷えた感を全身にあてがって身体を冷やす。
しかし、缶を捨てる所は無い。
いつもならカートにゴミを縛り付けるが、
この日はカートが無い。
ポシェットはすでに水筒やらでいっぱい。
手に持つ事に。

すると自販機を置いている店の人が出てきて、
「いいよ、捨てとくよ」
と缶を受け取ってくれた。

ありがたい。

ゲームに出てきそうな塔。

近くのコンビニで凍ったアクエリアスを初めて買う。
なんで今まで買わなかったのかと思うほど便利な商品で、
氷が解けるまでは、身体を冷やすために使い。
溶けてきたら飲んで冷やす。

すばらしい。

氷を買って水筒に詰め替えていたが、
この日から凍ったペットボトルが選択肢に入った。

美ら海水族館についた。
広大な土地。
美ら海水族館以外もあったが、
時間もないので有名どころの水族館だけ行くことに。

建築が凝っている。

実は一度来たことがあり、混雑しているエリアは飛ばして見回った。

最初来たときの衝撃が記憶の中で残り、
2度目はあまり大きく感じなかった。

座って巨大水槽をみれるエリアがあり
休憩をかねて身体が冷えるまで休んだ。

沖縄にくるまで旅以外で辛い事が続き、
余生をどう生きるのか見えずにいた。
ただ旅を続けていられたら幸せだが、
現実的には厳しい。

残りの人生どう生きるのか。
水槽に閉じ込められた魚を見ながら、
交尾や子離れが終わった魚は何のために生き続けているのか。
自由も狩猟さえもない世界でなにを生きがいに生きているのか。

魚を見ながらぼんやり考えていた。

あまり時間もないのでおよそ30分で退館。
すごい建築。

巨大なホテル、
一度ゆっくりと泊まってみたい。

備瀬崎に向かう道に
備瀬並木通りがあり立ち寄る。

歩き旅でなければ来なかったが
古い古民家が多く、並木が日影を作ってくれ、
全体的に涼しい。
猫も多く、低い屋根の古民家、縁側で談笑する家族たち。
昔の沖縄の風景を見れた心地がした。

宿泊できるところも多く、
先ほどのホテルもいいが、
いつかまた沖縄に来るときは、
こういう古民家に宿泊してみたいと思った。

備瀬崎についた。
本部半島の折り返し地点だが、
すでに日が傾いてる。

観光地である美ら海水族館が過ぎたのもあり、
一気に活気がない道になってきた。

県道から外れているのもあるが、人気がない。
歩いて気持ちいいが

猫。

並木を歩いていると頭上からボッボッボッボッ…っと音がして見上げる。

コウモリが飛んでいた。
あまりコウモリを見たことないので驚いたが、
この日以降沖縄で頻繁にみかけた。

だいぶ日が傾いている。
スケボーに乗った子供が坂道を優雅に走り去る。
どうやら、この先の川で釣りをするようで、あとにも見かけた。
ジャンプのオーリーを決めようとするが、何度も着地に失敗していた。

コカ・コーラが高いので
安いのでチュリオコーラを初めて飲んでみた。

香りが弱く甘さが残りイマイチに感じた。
香りが薄くても甘さ控えめで炭酸強ければ有りかなと思った。

リゾート地がチラホラ見えるが地元の人らしき車が多く、
これから本当の沖縄の旅が始まる予感がした。

日が沈むまで休まずひたすら歩く。
正午あたりに比べて日差しが弱い分、バテにくい。
日が沈んでも歩けるが、
今度は車のライトが目に刺さりストレスになって疲れる。

せっかく荷物もないので出来るだけ
夕方の時間に距離を稼ぎたかった。

観光地から外れた沖縄を歩いて思ったのは、
田舎道でもポイ捨てが多い。
交通事故予防の看板もやたら見る。

そして交通事故予防の為か、
もとは4車線あったであろう広い道路が、
不自然に2車線道路になっているのもみかけた。

日が沈んでからは写真を撮ってないが、
沈んでからも結構歩いた。
坂道や狭い歩道も多く、
カートがあったら大変だっただろうと思う。

20時頃に諦めてバスに乗る事に、
地図にあるバス停が見当たらず、
かなり焦る。


バスがきて手を振って止まってもらい乗車。

台風の影響で土砂崩れで道が塞がっている為、迂回するらしい。
これが降りる所がホテルから遠くなるので困ったが仕方ない。

乗客は少年が一人だけで終点までほとんど貸し切り状態だった。

21時ごろ名護について晩御飯。
ジョリーパスタで具だくさんのペペロンチーノ
うまい。

ホテルに戻ると日本縦断のはなしを聞かれ、
応援の言葉を貰う。
部屋に入ると部屋のグレードがあがっている気がする。
サービスしてくれたのかもしれない。

スーパーホテルのドリンク飲み放題(お酒も含む)が楽しみだったが、
時間が間に合わず飲めなかった。

お風呂は男女入れ替え制で、待てずにシャワーで済ませる。

洗濯は2つ独占している客がいて2回洗濯待ちしたので、
諦めて寝る。

2時ごろに起きて。
風呂と洗濯。
この旅で初めてようやく洗濯できた。

お風呂は人がいなく貸し切り。
だいぶ疲れが残っていたのでストレッチをして寝た。
この日は流星群だったらしいが見る気力は無かった。


この日歩いた距離 45km


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ユキノブ 「日本縦断歩き旅」
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