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日本縦断歩き旅《鹿児島編》1日目『まだ、あきらめていない』出水~阿久根

「飛ぶことができるのは、心の底からそうしたいと願った者が、全力で挑戦した時だけだ」

ルイス・セプルベダ著、河野万里子翻訳『カモメに飛ぶことを教えた猫』より

早朝3時まで仕事をして、4時に寝ずに家を出た。

骨折のギブスを外してから、仕事を密にして忙しくしていた。
8月終戦記念日の誕生日までに縦断旅を達成する。
骨折で色んなものを失ってもなお、まだあきらめてなかった。

飛行機でかさばるキャンプ道具を運ぶのが不安なため、数日前にクロネコヤマトで荷物を送っていた。
初日は軽いリュックだけ。身軽だし行程は短く設定した。

格安航空券なので狭く、眠くても眠れなかった。
これから歩く鹿児島を空から見たかったが、真ん中の席でチラリとも見る事は出来なかった。
今回の旅は鹿児島と熊本の県境あたりの出水市から薩摩半島の先端へ、鹿児島湾をぐるっと回って本土最南端の佐多岬でゴールの予定だ。

外は暑い。
雲も山も関東と違い、鹿児島に来た感じがした。

朝食を食べてなかったのでドトールコーヒーで食べる。
他の店はまだ開いてなかった。

バスの本数が少ないがドトールで待つ事ができた。
出水駅へ行くバスの乗客は俺一人。
ゆっくり寝るつもりだったが、山道でカーブが多く酔いそうになる。

前回の最終地点 出水駅 に到着。
真昼間近くなり、さらに暑い。湿度も高いように感じる。
北海道を真夏で歩いたが、それ以降の旅は真夏をさけてきた。
期日はあと一月半、これから暑い鹿児島、沖縄を炎天下歩くと思うと気が引き締まる。

今日はこの近くでホテルをとっているので、
いける所まで歩いて、電車でこの駅に帰ってくる予定。

恐竜!?すごくよくできている

歩き始める。
地獄のような日々で、渇望していた旅。
寝不足で頭がさえず、うまく実感が湧かなかった。
蝉や虫の音がジャンジャン絶え間なく響いていた。

旅の間は仕事から離れられる。

骨折から仕事を復帰して、
たった1日で陰湿な事をされた。

いきぐるしかった・・・。

そんな世界を、そんな人たちを見なくてすむ、それがとにかく嬉しい。

ニュースで知ったコンテナホテルを見かける。
ちょっと泊まってみたかったが既にホテルの予約をとってあったので諦める。

看板が黒い。
景観条例でもあるのだろうか?

こっちのファミマも黒い。

九州のファミレス、ジョイフルでランチセット食べる。
うまい。

ジョイフルを出る時に、車のクラクションを鳴らし応援してくれる人がいた。
クラクションにビックリしてしまって、うまく返事ができなかった。

やはりこの日は疲れを引きづっていたように思う。

この日の行程は短めにしたので、阿久根駅で歩き旅を終わらせて電車でホテルに向かう事にした。次の日またここに戻る。

米ノ津駅で降りて最寄りのホテルに向かう。

前に通った時に調べて入ってみたかったサウナ。
ここの銭湯に宿泊施設がついていてそこに泊まる。

部屋はシンプル。
旅の準備があるので、床面積があるのが助かる。

すこし離れたクロネコヤマトの営業所へ、
旅の荷物を受け取りに行く。

空港で運びにくいキャリーカート。
これがないと重い荷物を長距離運べない。

近くのローソンで半額品を買いこんで夕飯にする。
エビバーガーが美味しかった。

ホテルからの景色。
寝不足でとにかく眠かった。
けど折角お目当てのサウナなので、ととのいに行く。

評判通り良いサウナだった。
サウナでは水風呂で顔や頭を冷やしたいタイプなので、
マナーとして潜ってはいけないが、
ここでは上から水が降ってくるので、思い切り頭を冷やせて良かった。

外気浴もいい椅子が用意されていて気持ちよかったが、
寝てしまいそうなので、短めにサウナを終わらせて自室に戻る

戻ってすぐ、夕方前に寝てしまう。

深夜1時ごろに起きて、
旅支度を整え直し、キャリーカートも整理できて旅の準備完了できた。

翌朝にサウナを堪能できた。


この日歩いた距離 20 km




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