見出し画像

日本縦断歩き旅《島根⇒長崎編》23日目『ゴール、念願のフェリー、帰宅』鹿島市⇒佐賀市

この日は日本縦断歩き旅島根から長崎編最終日。
島根から750km歩いてきた旅も終わりに近づいている。

昨日の雨で疲れ切ってしまって、遅く起きる。
レインウェアは渇いたが、靴などは渇いてない。

仕事の連絡なども入り、いよいよ帰りが近い事を実感する。
知人から応援のLINEギフトをいただいた。
ありがとう。

ホテルから写真。良かった晴れた。

靴が渇いてないが出発。
最終日なので、日焼けをしようと思い。
薄着で出たが風強く肌寒い。

この日、予定では30kmなので、いつもより短い。
今回の旅のゴール佐賀駅に着き、
電車で北九州まで移動、フェリーで横須賀へ帰る予定。

フェリーは出発前に予約済で、出航までは余裕があるが、乗り換えが不安なので早めに佐賀駅に着きたい。


ジョイフル。九州でよく見かけたファミレスだが結局一度も入らなかった。
今度来たときは入ってみよう。
ちなみに千葉でジョイフルといえばホームセンター

道路もいい状態。

昨夜、野宿する予定だった橋。
身体が完全に濡れてなければ、野宿して節約したかった。
でも昨日はかなりきつかったから仕方ない。


昨日、通った山、きつかった。

ルート444
なんかルート66の日本版みたいでカッコいい。

朝食を軽くしか食べてなかったので、お店をみかけて物色。
物色してたら地元の人たちが次々入店して、
挨拶してるうち何か買わないと、と思うが弁当が少ない割に値段が高いので、訳あり値引きが付いたイチゴを買った。
店員さんにすぐ食べたいのでイチゴを洗っていただき、日本縦断の話をした。

店をでてイチゴを食べ歩きするが、
かなりうまい。

練乳なしで、甘い。

甘いイチゴはこれまでも食べた事があるが、
大体は熟して甘いだけだった。
だがこのイチゴはしっかり甘く、
シャリ!ジュワ!プチプチっとした噛み応え、鮮度がある。
そしてベリー系特有の香りが強く高級感、品もある。
後味に、よいミカンのようなジュンとした酸味がグンと浮き上がってくる。
練乳がないから、食べた後さっぱりして綺麗な残り香があり、次のイチゴを食べたくなる。

高級ショートケーキなども口にしたことあるが、
今までで食べたイチゴの中で一番美味しかった。

車が多いので川沿いを歩き、
川沿いに大きな公園を見つけた。
ゲートボール大会らしきもので盛り上がっていた。

野宿はここですれば良かったとも思ったが、
昨晩は日没までにここに辿りつけなかっただろう。

農業用水路にカメがたくさんいた。

蓮根の為の貯水をたくさんみかける。
作業中の農家さんに軽く会釈する。

あまり飲食店のないルートを選んでしまったので、
お昼はラーメン屋に入る。

店員さんが丁寧だった。
麺は細麺で替え玉を頼んだ。

店を出ると作業着をきて煙草を吸っているお兄さんが話しかけてきて。
日本縦断している事などを話した。


しばらく川沿いを歩いていたが、
国道へ合流して国道を歩いていると、
遠くから駆けつけてくる婦人がいた。

どうも日本縦断を見て声をかけてくれたらしい。

話を聞くと、このあたりの蓮根農家さんらしい。
SNSなどもやっていてTシャツづくりなどもしている。
髪も染めているし、Tシャツも黒で奇抜だったのでパンクやハードロック寄りの方の印象を受けた。
近年、沿岸道路ができてから、この国道の交通量が減った事など教えて頂いた。

貴重なローソンの看板設置するところ。
この日は強風だったから大丈夫だろうか?とハラハラして通り過ぎた。

この先でも
セブンイレブンが改装中だったりと、佐賀ではコンビニ戦争が激化しているのか?とか思った。

橋。歩車分離助かる。

過去に事故が多かったのだろうか、自動横断用の人形よく見かける。
一体10万くらいしそうだ。

この日は、朝にコーヒー飲み過ぎたせいか、トイレが近くて困った。
地図調べたり、看板見てコンビニだと駆け込んでも。閉店だったり改装中だったりでコンビニに入れなくてトイレ我慢した。

日没が近い。佐賀駅に急ぐ。

ようやく佐賀駅に着いた。


この日歩いた距離 33 km 
島根から歩いた総距離 783 km

これで今回の旅はゴール。
また休暇とお金を工面して佐賀駅から旅を始める予定だ。


佐賀駅に着き。
なんとか電車には余裕をもって間に合いそう。
乗り換えを改めて調べる。

荷物をおろして休憩。
バトミントンをしていた子供たちに話しかけられる。
「日本一周しているんですか?」
「日本一周終わったらバトミントンしてください。」
「youtubeやってますか?」
「なんだ、動画とってないんだ」
「〇〇(ユーチューバー)が日本一周企画やってる」
「〇〇(ユーチューバー)知ってる?ヒカキンは?」
「もう帰るんだ。へー」
等々、色々聞かれる。
時間に余裕はないけど、この旅最後の会話になるかもしれないと思い。できるだけ丁寧に返す。

親が駆けつけてきて、話に区切りがついて解放される。

小学生高学年のお兄ちゃんらしき方は気にならなかったが、
小学生低学年の妹らしき子が一週間以上、いやそれ以上歯を磨いたことがなさそうで心配になった。

だれか、彼女に早く歯磨きを教えてあげてほしい。
それが心残りだった。

自分も三男で、兄弟の中で歯磨きがおろそかになって、虫歯が多かった。
一応、歯は全てあるがいずれは怪しい。
日本縦断中、いろんな方に話しかけられてきたが、前歯が無い人はそこそこ見てきた。

彼女の永久歯が残る事を願う。

佐賀から唐津行の電車にのると、
満員電車だった。
乗る前に慌てて消臭スプレーかけ、
荷物を抱きかかえるようにして。
乗客が減るのを待つ。

そういえば、佐賀駅のチャイムがロマサガのOP曲だった。
どれくらいの乗客がわかるのか怪しい。

なにやら、高級そうな車両みかける。

門司駅について、港へのバスが来るまで時間があり。ココイチに入って時間を潰す。フェリーの乗船中、ネットが使えなくなる事に気が付き、動画をいくつかダウンロードした。プライムビデオで「ドラゴンタトゥーの女」をレンタルDL。

バスの到着時刻。
バス停でなかなかバスが来ないので心配していると、
婦人から声をかけられて、
「遅いねぇ」
停留所ここですよね、と聞き。
「そうだよ、間違いない。あたし一度乗ってるから。」
どうやら、前に一度利用したことがあるらしく頼もしい。
飛行機よりフェリーのほうが好きらしく。
横須賀にいる娘さんの迎えも、羽田より楽でいいらしい。
これから乗るフェリーは新しくて、
他のフェリーよりキレイで評判がいいらしい。

5分遅れぐらいにバスがきて、荷物を預ける。
自分のキャリーカートが特殊なので、
手数だが別口の荷物入れから荷物を載せてもらう。
嫌がられるかと思ったが、
腰が低く丁寧に扱って貰えて安心した。

その辺は、高速バスとは違う。

バスから降りて乗るフェリーを眺める。
デカい。キレイ。

フェリーの乗り場に入ろうとするとき、多くの人とすれ違う。
乗客かと最初に思ったが、軽装で違いそう。
船内清掃していた人だろうか。

ネット決済していたので、チケット手続きはスムーズに終わった。

はじめての乗船は興奮した。
とりあえず、部屋に荷物を置く。
やはり荷物を置くと開放感がある。
旅も終わり明日から毎日荷物無しの生活だ。

部屋の写真撮っておく。
事前にYOUTUBEや写真でみていて、想像していたよりは狭く、窓が無いので閉塞感はある。

TVがついてる。民放とか映るがワンセグの映像ぽくてガビガビ。
ほとんど、船の現在位置を表示するチャンネルを映すだけに使った。

机のコンセントにHDMI端子があった。
HDMI変換ケーブルがあれば使えるのかもしれない。
これでドラゴンタトゥーの女見たかった。
バッテリー周りはほとんど満タンだったのであまり使わなかった。

ロビーは広いようで狭いが、そこに設計の工夫が感じられて良かった。

食堂。
ちょっと高いが、低コストメニューもあるので、ここで食べるのも悪くないと思った。

窓際のカウンター、
乗ったときはまだ出航していないので、窓際の良さがわからなかった。

船内、映画館。
バックトゥザフューチャー3を後でみる。

3階からのロビーの景色。
3階には窓や席が無い。

おふろ。
出航後1,2時間でお風呂入れなくなるので、すぐに入った。

中の写真は取れないので、模型の写真をのせておく。
中央のバスタブが露天風呂で奥の3つの窓がサウナの窓になっている。
室内のお風呂も窓が大きくて開放的。

窓は少し曇っていて遠くの景色は認識しづらい。

お風呂の感想としては、
まずキレイなのがいい。
広さは、さほどないが充分と言える。
外海では揺れるので手すりがある。
これがないと結構、歩いていて怖いかも。

露天風呂はかなりいい。
出航後は揺れて波立ったりしてあふれるが、それも面白い。

サウナは、やや温度は低めに感じた。
TVとかは無いから集中しやすいかも。
マットが少ないから、前の人の汗は少し気になるかも。
でも大きな窓のサウナはかなり開放感があって素晴らしい。

水風呂は残念ながらないが、ちゃんとシャワーがあるのでシャワーで冷やす。
そのあとは露天風呂の端で外気浴できる。
風はあるが、甲板ほど強くないのでちょうどいい。

ただ、足の日焼けがひどくて、痛みが続き、うまくととのえなかった。
シャワーもほとんど足を冷やすのに時間を割いた。

甲板にでれる。
広い。風が強いので注意。

門司港の景色。
お風呂からも月と夜景が楽しめた。

はじめて大型船にのったのでワクワクした。
ゲームの舞台でよく船が使われていたから、
ゲームの中に入ったようなワクワク感があった。

ドア周りや排気ダクト、細かい作りが陸と違う。

自販機。飲み物やカップ麺は陸で買っていた。
後になって買っておけば良かったものは、
炭酸なしの、さっぱりしたもの。
水は持っておきたい。
もちろん船内で水は飲めるが、
濾過水なのだろうか、無味ですこし海水の生臭さがかおる。

現在地。わりと良く確かめたくなる。
各階に雑巾と除菌スプレーをみかけるが、
出航前は必要性に気が付かなかった。
あとで、吐いている人をいくつかみかけ納得した。

いよいよ出航。
陸から離れるとネットが使えなくなるので、
メールやLINEのやり取りをあわてて済ませた。

旅では大体20時に寝ていたので、
睡魔が限界を向かえ、深夜2時前には寝ていた。

部屋からわからなかったが、
夜明けごろに目が覚めたようだ。
空いている船内を散策して写真とる。

船内の映画館。
プラネタリウムは見逃したが、
お昼の「バックトゥザフューチャー3」は見れた。
だが上映5分前に行ったら席が埋まっていて。
端っこのスクリーンがまともに見れない席になってしまった。

子供の時ぶりにこの映画を見た。
今見るとチープに感じるシーンもあるが、
今見ても興奮するシーンもたくさんあった。

ちょっと酔わないか心配していたが、
寝そべるソファのお陰で酔いにくいと感じた。

それと。旅でオーディブルを聴いていた
「ドラゴンタトゥーの女」の映画版をスマホで観た。

長い小説の話をうまく省略していた事が良くわかった。
小説はいくつものパートが互い違いに進んでいくが、
そのまま映画にすると長いし混乱しやすい。
映画版はうまく複雑な話をドライにまとめていた事が良く分かった。

誰もいないお風呂の脱衣所。とてもキレイ。
中も人はいなかったが、さすがに写真は控える。

ちなみにシャワー室はこんな感じ。
シャワー室は時間制限ない。

朝焼けの甲板。風が強い。

もう少し早く起きれば良かった。

撮影時間とは異なるが、
外海にでてから、揺れがひどくなり。
部屋で動画を見ていると気分がわるくなる。
たまらずロビーにでた。

ロビーに出ると、同じように気分が悪くなった人たちで窓の席が埋まっていた。
目の前で吐いてしまっている人がいて、さっき写真にあった雑巾を渡してあげる。
これで、各階に雑巾があったのがよく分かった。

その後、自分自身もずっと弱い吐き気に悩まされ、
鬱陶しくなり、一度トイレで無理やり吐いた。
一度吐いたら楽になり、それ以降は吐き気が収まった。
だが、お腹が空いても食欲はなくなり、飲み物も少ししか飲む気になれなかった。

折角なので朝食を頼んでみる。
良くも悪くも、ホテルっぽいクオリティー。
全体的にこじんまりしてる。
パンは美味しかった。

コーヒーは少ない、おかわりは有料でがっかり。

隣で医者ぽい2人が仕事の話をしていた。
ひとりがひたすら、自慢話とこういう奴は駄目だという話をして。
もう片方が、いい感じにおだてながら聴き続けていた。

聞き手がしんどくないか心配していたが、
聞き手が意見すると否定されてまた片一方の自分語りが続いていた。

お昼のBBQ会場。
俺には関係ない。

日没。
日没は窓際が混み始めて、お風呂も人が多かった。

夜になると横須賀港が近づいてきた。
神奈川も町の光が輝き、
千葉側も町の光が輝いて、船の両サイドが光っていた。
往来する船も常に2,3隻はみかけた。

横須賀港

手荷物をまとめて、下船準備が整い。
最後に船内を撮影。

喫煙室はこんな感じだったのか。

下船前ロビーに乗客が集まって、人が多かった。

下船し、ロビーに模型があったので撮影。

港から横須賀駅に歩いて。
帰りの電車に乗った。

帰宅は11時ごろ。

出発前にみかけた桜は、
すっかり緑の葉に変わっていた。


残りの旅に向けて気持ちを固めていたが。
この後に辛い事が度重なり、
更には事故に遭って難しくなるとは予想もしてなかった。


今回の旅 島根➡長崎・佐賀
23日間の旅で歩いた合計距離 783 km

日本縦断合計

北海道   900 km 26日間
青森➡秋田 397 km 11日間
秋田➡新潟 266 km  8日間
能登島一周  72 km  2日間
新潟➡富山 255 km  8日間
富山➡京都 628 km 19日間
京都➡島根 338 km 10日間

島根➡佐賀 783 km 23日間

合計    3639 km 107日間

日本縦断旅で歩いた距離 3639 km


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?