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日本縦断歩き旅《鹿児島編》帰路『鹿児島観光』

6時に起き。佐多岬野営場。
真ん中に大きなテントを張っていた客はもう片付いていた。
深夜3時ごろ、雨が降った後に片づけたのかもしれない。
野良猫も見当たらず。

ここの野営場はキレイで、虫も少なくテントが片づけやすかった。
食事は前日買ったおにぎりで済ませた。

もう歩く必要が無いのでゆっくりしていたいが、一日に一度しか来ないバスが8時だったので早めに撤収。

佐多岬に一番近いバス停で調べると、
ホテル前のバス停だったので、
バス停に一時間前に到着。

ホテルが閉館していて、
本当にここにバスが来るのか。
だんだん不安になる。

調べると、キャンプ場の前にもバス停があり、
ホテル前をやめてそこでバスを待つ。
小さなアリがいて、定期的に場所を変えてアリを回避する。

バスに乗ると、Suicaが使えないので、バスの運転手さんに乗車券をとるように指示されるも場所がわからず、少しアタフタ。

乗客は俺一人。
荷物を置くと運転手さんに話しかけられ、キャンプ場で泊まった事、日本縦断した事など話した。

話を聞くと、バスの運転手は人材不足らしく、バスの運転手の苦労話なども聞いた。

乗車して40分くらい、乗ってくる乗客はいなかった。
民家に入ると通り過ぎるすべての人に運転手がお辞儀して挨拶しているのが印象的だった。
大隅町あたりで学生の自転車集団をバスから見た。
バスの運転手が言うには、
九州の学生が夏休みを利用して、自転車でここまで旅行に来るのだとか。

垂水港でバスを下車。
フェリーで鹿児島市へ行く。

バスで一万円両替できなかった為、
フェリー乗り場の売店で飲み物を買い、
一万円をくずしてもらったのだが、
売店のおじいさんがにこやかに快く、小銭にくずしてくれた。

フェリーの待機所はわりと人が多く、
若い人も多かった。

乗船してすぐに荷物をおろした。

室内席も多く用意され、クーラーが効いて涼しい。

船内食堂。

鹿児島市でガッツリ食事する予定だったので躊躇したが、
昨日からまともな食事してないので、
思い切ってそば頼む。
うどんのほうが人気ぽいが、そば派なのでそば注文。
太く短く、柔らかめそば。

あとから車での乗客が上がってきて合流、
出航時には並ぶほど食堂は混んでいた。

桜島がはっきり見える。
これで桜島360度全方向から見た事になる。
生でみると本当にデカい。

奥にかすむのは開聞岳

鹿児島湾を見渡す。
見渡すところ全て歩いてきた。
なかなか実感がわかないものだと思った。

鹿児島市街

下船して、バスを乗ると満席で、
荷物があるけど、どこにも置けず、肩身が狭かった。
お風呂にも入ってないので、清閑スプレーの威力を信じるしかなかった。

学生は水色の鹿児島国体?か、なにかの運動着を着ていた印象がある。

鹿児島中央駅に着くと、
まずは重い荷物を発送。
クロネコヤマトかなり小さな営業所だったけど、
ちゃんと大きな段ボールを用意してくれて発送できた。

荷物を送ってスッキリし観光。
風呂に入ってないのでサウナに行きたくて立ち寄るも、
レディースデーで男性は使えない日だった。

しかたないので外をでると行列ができていたので立ち寄る。

鹿児島名物「氷白熊」の行列だった。
店内はかなり待たされそうだが、持ち帰りなら割とすぐに食べられそうなので注文。

10分くらい待ったのち食べられた。

がりがりしてるかき氷しか食べた事なかったので、
ふわふわした口どけのよいかき氷は新鮮だった。

印象としては新雪を食べたような感覚で、
大気汚染を吸った雪と違って苦みがなく、
たまにバニラのとろみが混ざり甘い。

フルーツも適度にあって飽きない美味しさ。
外が暑かっただけに優しく染みる冷たさだった。

この日は以前泊まったサウナに泊まる事に決め。
昼のサウナは諦める。

すこし疲れで眠いが、
できるだけ鹿児島観光しようと思う。

西郷さんをみつける、上野とは違う。

観光が下手なので、とりあえず美術館へ行く。

第47回全国高等学校総合文化祭(2023かごしま総文)の展示があり、
とても見ごたえがあった。
高校生とは思えない、恐ろしく力のある絵が多数展示されていた。
一応常設展示も見たが、印象としては高校生の絵の方がガツンと来た!

画力が凄い。
色選び、レイアウトも凄い!

ただ少し気になるのが『画題』。
ここが難しく、他全てがすごい努力とすごい技術で圧倒されるが、『画題』が急に稚拙に感じる作品が見受けられ、絵描き達の苦悩が感じる事ができた。

その中でも天才は沢山いて「画題」も素晴らしく、そして率直で力強い作品も多かった。だけどなにか「画題の為の画題」が絵描きの病巣を育んでいる気配も感じた。

まぁとにかく、いままで縦断で見てきた美術館の中でも、高校生の描いた絵たちがかなり印象に残ったのは間違いない。

とてもいい刺激になった。

駅に戻り、そばを食べる。
ラーメンなども食べようかと思ったが、
暑さと疲労のせいか、腹が減っても食欲がわかず。
食べやすいそば屋へ行った。

九州での旅で好きになった、
ごぼうのてんぷらが恋しくなり単品で注文。

カブの漬物もあって食べたが、
暑い時にはカブの辛みがきいて食欲湧いてくる。

豚しゃぶつけ麺のそば!

そばはやはり柔らかめ。
豚しゃぶは、肉の歯切れがよく、ジューシー。
後にゆず胡椒の香り残り、とても美味しかった。

本当はもっと鹿児島観光したかったが、
夕方にはサウナへ。

とにかく疲れがずっと残ったままだった・・・。

荷物もないので、カプセルは利用せず、座席で寝た。
なぜか自分のところのシートが倒せず、
途中で倒せるシートに席を変えて寝た。

サウナはせっかく歩き旅が終わったので、
ガッツリ3セットじっくり入る。
ととのった!
水風呂も空いてる時間に入って、
むくみがかなりとれた。

前来た時も思ったが、
やはり、水が出しっぱなしの蛇口が多く、
どうしても気になる。

明け方、早めにサウナをでてバス停に向かう。
バス停の場所がわからず、回り道してしまう。

駅前の銅像。

バスのりばは行列ができていた。
一台で入りきらず、もう一台来る。

空港に着いてすぐにチケット発券。
およそ3時間前なのに、すでに窓際がなくなっていた。

前来たときは窓際開いていたのに。

オンライン予約の時は座席指定できなかったから、
どうやってみんな窓際とってるんだろうか?
往復チケットで降りた瞬間、帰りのチケット発券して座席指定しているんだろうか?

はやく空港に着き過ぎたので、空港でブラブラする。

朝食。ごはんと味噌汁のおかわりができたので助かる。
蓮根うまい。茄子もうまかった。
ちょい堅めのお米がすきなんだけど、
鹿児島のお米は柔らかすぎなくて美味しかった。

あと、水出しの鹿児島産の緑茶があっておいしい。
ドリンクバー注文しなくてもよかったまである。

沖縄付近に台風の接近があり、
着陸を見合わせる場合がある旨を繰り返し放送していた。

席は隣が子持ちであわただしいが、
親の苦労を思うと我慢。

離陸すると、ようやく落ち着いたと思って寝ようとしたが、
子持ち親子がトイレに出たいらしく、
足をまげて譲るも、
格安航空のシートなので足を曲げても隙間がなくて通りづらい。

なにかとバタバタしたが、
トイレに行ってくれたおかげで、窓からの写真がとれた。
鹿児島の景色は見れなかったが、
富士山はちらっと見れた。


羽田に着いて、家への最寄り駅に着く頃には昼の12時近くで、
駅を降りて外に出ると、すぐに汗をかく。

関東は鹿児島より暑かった。


また日常が戻る。
病院に行き、倉庫の仕事に復職。

数少ない友人が、
日焼けした肌に驚きながらも、
復職を祝ってくれた。

仕事に戻ると、システムがさらに増え。
軍手の使用制限、マニュアルの追加。

配送の飲料の数は増え、
愚痴ばかりのおじさん。
更にカリカリした女性。

ここに居たくない。

だけど、
励ましあったり、
空調服を膨らましながら荷揚げする人々を見ると、
すこし安心感のような温かさを感じもした。

保険がいまだ支払われず、
台風のニュースが沖縄を知らせる。

沖縄に行きたいが、
どうにも予定が組みにくい。


寒い中、島根を目指したのも、
けがを負っても熊本を通ったのも、
暑い中、鹿児島を渡ったのも、
全ては誕生日の終戦記念日に沖縄に着くため。

早めに航空券をとっているはずだったが、
骨折の一件で予定が狂いチケットをまだ買っていなかった。

シーズンの沖縄はただでさえ高い。
知っていたからこそ早めにとっておきたかった。
さらに大型台風で飛行機が欠航が続く。
チケットがさらに高騰。


さまざまな要因があり身も心も削って考えた。
行くべきか、
行かざるべきか。




次回はいよいよ歩いて縦断最後の旅。
終戦記念日8月15日に生まれ、人生の折り返し地点40歳の誕生日を、
戦争の歴史深い沖縄で縦断旅のゴールと決めて目指しました。
8月8日からゴールまで毎日更新を目指したいと思っておりますのでよろしくお願いします。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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