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適当人間
2021年11月4日 15:58
※この物語はHYBE、およびBTSと何一つ関連がございません。人々は僕を天才科学者、または変わり者と呼ぶ。ただ、唯一の人間を除いて…。「ひょぉぉおおん!」僕の研究室は、壁を全て黒板に変えるために、比較的家賃の安い地下に備え付けられている。そのため、部屋に入るには長い階段を降りて来なければならないのだが、目の前で叫んでいる人間は降りてくるというより、転がり込んできていた。「いつも
2021年11月4日 15:52
※この物語はHYBE、およびBTSと何一つ関連がございません。「どうしてですか⁉約束と金額が違いますよ‼」裏社会には、裏社会なりのルールがある。「今時、ハッカーなんて腐るほどいるだろ?雇ってもらっただけでもありがたいと思え!」そう言って、電話主は乱暴に受話器を置いた。耳が張り裂けんばかりの受話器越しの音に、思わず僕も舌打ちをする。大手企業のメインシステムのハッキングだっただけに
2021年11月3日 22:43
※この物語はHYBE、およびBTSと何一つ関連がございません。この世には2種類の音楽がある。良い音楽と悪い音楽。俺が作る音楽は周囲から重たい、暗いと言われ続けていた。だが、そう言われながらも、俺の曲を好む人種は少なからず居て、コンサートを開けばチケットは売り切れていた。心に突き刺さる、あるいは、鼓膜にこびりつく、などと言われて。どんな音楽であれ、長く記憶に残ればいいのではないだろう
2021年11月4日 08:15
※この物語はHYBE、およびBTSと何一つ関連がございません。人々は俺のことをこう呼ぶ。‟神がかった戦略家”と。だが、俺は別に特別なことをしている訳ではない。基本を押さえていれば道もまた自然に開かれるものだ。だからこそ、自分に道が見えているのに、周囲にそれが見えていない時、俺はどうしようもない不安に駆られる。「あぁぁあぁ、予言者様ぁぁああ‼私は何か間違ったことを言ったのでしょう
2021年11月4日 09:08
※この物語はHYBE、およびBTSと何一つ関連がございません。怪盗、Alley Cat…いつの間にかそう呼ばれるようになった。猫のような身のこなしでどこにいるのか分からない、神出鬼没の‟野良猫”だと。自分で名付けた訳ではないが、僕は案外気に入っている。美しいものが好きだ。これから輝くであろうものも好きだ。別にお金持ちになるつもりなどないが、金持ちの所為で光を失っている人物がいること
2021年11月4日 09:56
※この物語はHYBE、およびBTSと何一つ関連がございません。全ての運命は宇宙が初めてできたその日に決まった。そう、訳の分からない戦略家だと名乗る青年に入り浸られるのも、愛用している携帯電話に脳裏に焼き付いて離れられなくなる呪いの音楽が届くのも、全て、決まっていた運命だ。そうでなければなんというのだ。今、目の前に座っている邪悪なオーラを纏った男が、呪いの化身だなどと説明がつく筈がな
2021年11月4日 10:37
※この物語はHYBE、およびBTSと何一つ関連がございません。人生は一度きりだ。後悔するような人生は御免だと思っている。心臓が躍るような生活をしなければ、生きた心地がしない。だからこそ、スタントマンという仕事は天職のようにも思えた。だが、スタントマンという仕事だけでは、生活が成り立つはずがない。だから俺は、様々なアルバイトを掛け持ちして食い扶持を繋いでいた。「Alley C