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基本のコードボイシングを弾いてみよう

ピアノを想定した話です
ギターにも同じようなボイシングの基本系や発展があると思う

基本のボイシングはあまりかっこよく聴こえないかもしれません
早く発展的でおしゃれなボイシングを弾きたい!と思うかもしれませんが、とりあえず一通りやっておくことをおすすめします

著者は基礎を飛ばして複雑なサウンドばかり弾いて喜んでいたが
後から基礎を再履修するはめになった


ボイシングとは

Chord Voicingとはコードの押さえ方のことです

コードを弾く というとたくさん音を鳴らすイメージを持ちがちですが、
複雑な響きを持った音の塊を1つ発声する というニュアンスを込めてこのような表現になっている感があります

たくさん音を重ねると考えるより
1つのサウンドを発音すると思う方が鳴る音に対して責任を持てる気がします


準備

アルペジオで音を確認しよう

コードを鳴らす時には複数音を同時に発音しますが、
アルペジオは時間方向に分けて順々にコードトーンを鳴らすものです
管楽器やベースなどでフレーズ的にコードを表現する時に使いますし、いい練習にもなります

アルペジオ練習 in C

こういった練習は12keyでやりましょう
最初はCだけでもいいですが、徐々にC, F, Bbの3つ、Dbまで6つ のようにしていろんなkeyでやってみよう

練習は12keyでやろう


また、ここではメジャースケールを基準にしてコードを作ることを考えています
メジャースケールの音を1つ飛ばしに集めて作るコード(ex : CEGB, DFAC)のことをダイアトニックコードと言います
単語として覚えておこう
ダイアトニック は臨時記号の#や♭ がつかない というニュアンスの言葉

ドから始まる(1,△3, 5,△7) を I△7
レから始まる(1, -3, 5,  7 ) を II-7
ミ     (1, -3, 5,  7 ) を III-7 …と呼びます

これらを並べると
I△7, II-7, III-7, IV△7, V7, VI-7, VII-7b5  となります

ローマ数字I, IIはコードを表し、数字1, 2, 3は構成音を表します
ベクトル空間と元、また要素と集合のような関係です




ボイシング例

(1, 3, 5, 7)

Close Voicing ベタ弾きコード
コードを弾く前の準備の段階
それぞれの音の度数を確認しながらゆっくり丁寧に練習しよう
左手でルートをオクターブ下で重ねても良い(左手Root)+(1357)


ルート + (3, 7)

度数の確認ができたらまずはこれをやろう
3, 7の順で弾いたり7, 3の順で弾いたりという自由度がある

これも適当に弾いて当たった外れた とかせずに、
ゆっくり確認しながら、前のステップにも何度も戻りながらやってみよう


(1, 5) + (3, 7)

Drop2 Voicingにつながる両手ボイシング


左手オンリーで(3, 7)

Rootless Voicing ルートを弾かないボイシング
Red GarlandなどBop時代のピアノの王道



練習用譜面

黒玉はベタ弾きの展開形




これらの発展形としてDrop2Voicingがあります
Drop2はとても大事なボイシングで、これさえできればジャズピアニストを名乗っていいくらいに実践的な基礎コードです
↑のコードを一通り練習してみたらこちらもやってみてください


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