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【わたしの好き嫌い】お金について

七.お金

 お金の話が、きらいというか、苦手です。
 計算も、すきではない。計算自体はわりと人並みというか、何年かそろばん塾にも通ったのであるいは人よりはやいかもしれない。けど、結句、数字というものの、概念がよくわからない。

 まず、ゼロがわからない。というか、この世にゼロって、ある? 見たことも聞いたこともない。インド人嘘ついてね?って感じ。

 そもそもわたしは「ない」という形容詞にも疑いを持っていて、「ない」って、なくね?という怪しみを覚えている。この話はながくなるので、別でする。

 ようするに数字、数学のセンスがないのだと思う。数学的な想像力が、あまりない。1から先の数字は、わかる。そこまではバカではない。四則演算もできる。あるいは通常よりはやいかもしれない。

 因数というのも、大体わかる。色っぽい感じがして、わりとすき。因数分解つーのも、艶っぽい。だが、虚数というのは、は? と思ったおしえられたとき。なんじゃそれ。おれはまだ「ゼロ」も「ない」も理解していないのだが、さらに虚数といわれても、困る、もういやだ、と思った。それで数学の勉強はそれきりでやめた。

 お金というのは、数字と関係が深い。

 なのでお金について考えるのも、そのときに必然的にやめたことになる。

 わたしにとってお金というのは、「ある」か「ないっぽい」のふたつしかない。あれば全部使うし、なくなれば、ないのでどこかから持ってくる。ずっとない、いわゆる「ない(純粋無)」という状態は今のところ人生で経験したことがない。なくなれば誰かがくれるからである。ようするにわたしは甘ったれているのかもしれぬ。

 基本的にはお金がきらいなので、ずっと持っていたくはない感じ、あれば捨てるように使う。使ってしまう。宵を越えると、ほとんど財布は空っぽ。ちーん、みたいな。

 日本円は二種あり、硬貨と、紙幣がある。だんぜん硬貨がすきです!

 五円とか五十円とか、五百円とか、ギザ十(縁がギザギザの十円)とかがすきかな。百円もすきっすねわりと。一円はあんまり。

 紙幣はなんか、木の葉みたい。狐っぽい。きらいですわ。馬鹿みたい。

 というかそもそも論なのだが、値段というのも、全然意味不明。なんでビニコン(コンビニ)のおにぎりが百三十円で、変なロゴの付いたティーシャーツが何万もするのかとか、意味くじわからん。

 はっきりいうと、わたしには、カンケ―ない、値段は。知らんし、興味もない。

 というかみなさん、値段て、意味わかります?
 ほんとうに?

本稿つづく

 


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