エンジニアがスタートアップ企業を創業して1年間走ってきた話

初めましての方も、そうでない方も改めまして低カロ西村こと
株式会社AilaB代表の佐藤と申します。(←佐藤?という方は過去のnoteで)
https://ailab-corp.com/

創業してから1年が経ちました。
1年濃すぎて体感時間が長く感じます。まだ1年しか経ってないのか。。。

スタートアップって?

弊社はいわゆる『スタートアップ』という部類に位置する企業となります。
詳細はこちら→https://note.com/reinatsuboi/n/n3c30779c12ce
ハイリスクハイリターンかどうか、ってとこですかね。

『エンジニアが創業する』

と聞くと真っ先に浮かぶのは"受託会社"や"SES会社"かな…と思います。
もちろんその形での創業もとてもいいと思います。
リスク回収も難しくなく、黒字で着実に安心感を持ちながら事業を伸ばしていくスタイル、これまでの私が大好きなスタイルです。
しかしながら今回はそうではなくエクイティによる『資金調達』をし、"急成長"を狙う形での創業にしました。
やはりやるならイノベーティブでより大きいことをやりたいと思ったからです。
とここまでが『スタートアップ創業秘話』でここからが本題です。

なぜ起業?

私は以前ランサーズ株式会社に新卒でエンジニアとして入社しました。
在籍中はいろいろ技術触ったり他のエンジニアの方々との交流をしたりイベント開催したり参加したり…としてきたわけですがとにかくいろんな声が私の耳に入ってきました。

『会社が辛いので転職したい』
『上司との馬が合わない』
『もっとモダンな言語に触れたい』
『転職活動がマジで大変』
『人事やエージェントに話が通じない』
『副業案件安すぎる』
『常駐先が…』
『下請けだから仕方ないよな』

etc...

と、キャリアから社内の愚痴まで色々でした。
私もエンジニアの端くれ、何か仕組みで改善できないものかと思い、調べてみたり実際に自分で試してみたりしました。
・転職サービス使ってみる
・エージェントに相談してみる
・上司とゲームしてみる
・サービス通して副業してみる

等々やってみました。

そこで気づいたのが

『いい感じに解決してくれる最適なサービス・仕組み無くね??』

そこでふと『じゃあ作るか』という結論に至ったわけです。

これが創業理由というやつです。

『無い、だから作る』いたってシンプルな理由

そんなわけで今既存のネガティブな当たり前をポジティブに変えたいという思いから
『当たり前に変革を』
をビジョンにちょうど1年前の1月22日にCTOの山口と共にAilaB(アイラボ)を創業しました。

提供サービス

我々が提供しているサービスは2つあります。

- Rebase(リベース)
技術スキルのみでのアプローチでマッチング/レコメンドをしていた既存のサービスでは採用/転職課題をクリティカルに解決することができないという声が多く存在しました。そこで我々はコミュニケーション能力や思考性などの定性データをソーシャルデータ/行動履歴等から可視化しこれまでに無い最適なマッチングを実現するオンライン完結型サービスを開発しました。
それが『Rebase』です。
↑git rebaseが由来です。
どんだけ淡白でありたいと、どんだけ人と関わらずいたいと思っても人間誰しもたとえエンジニアであっても誰かしらとは関わり続けないといけない、そこにはコミュニケーションというツールが必要不可欠になります。
その指標でマッチすることの重要性に気づきこのサービスの開発にたどり着きました。
サービスリンク
企業様:https://lp.rebase.engineer/
エンジニア:https://rebase.engineer/

- ijuu(イジュー )
コロナを機にリーモートワークが普及し働く場所や住む場所に対しての考え方が変わりつつある中、Rebaseとの親和性を加味しできたサービスです。
・エンジニアなら他職種と比較してどこでも働けるよな…
・デスクワーカー意外と多いぞ
・コロナの影響で11月時点で2万8077人名の転出(←地方へ)
・地方行政、スタートアップ/中小企業受け入れムーブが起きてる
という現状課題から生まれた地方移住関連メディアサービスです。
サービスリンク:https://ui-turn.com/

この1年の話

この1年はひたすらクローズでの仮説検証とサービス開発、ユーザーのみなさんへのリーチに尽力してきました。(たまに資金調達とか、、、)
コロナの影響によりリアルベースでのイベントができなくなり、オンラインでの活動が余儀なくされた中でどう瞬間最大風速を産み続けられるのかを常に考え行動してきました。
私の強みはリアルでこそ発揮できる部分が多いなと思っていたのでだいぶ悩みまくりました笑
ただメンバーを初め様々な方の協力により多方面での活動が可能になり
・youtubeオンラインエンジニアイベントで同時視聴300名越え(総再生回数約2800回)
・連携可能地方行政、福岡市を始め9県15都市
・サービスローンチ
・サービスでのマッチング実現
・台湾との連携
・資金調達実施
etc...
と様々なことが実現し、地盤がやっとできつつあるなというとこまで来ました。
サービス利用クライアントやユーザーさんからも
『理想的なエンジニアを採用できた』
『組織の中核をになってもらえるエンジニアを採用できた』
『半年かかってた転職活動が1ヶ月で行きたい企業が見つかり終了した』
『社長やメンバーの方と一緒にやれて嬉しい』
等々の声をいただくこともできております。
これめちゃくちゃ嬉しいんですね。
こんなに”このサービスは必要とされてるのか!”と実感できることが気持ちいいことだとは思ってなかったです笑

キャッシュの話

絶賛赤字です
これが大きくスモールビジネスとの差分が生まれるとこになるかなと思います。
受託やSESをやってる企業ではそんなに発生しないのかなと。
(※納品ベースだと全然あるかと思いますが)
これはスタートアップとして急成長させていくと決めてた時に覚悟しておりましたが、これまでの私の経験上黒字での事業まわししかしてこなかったので成長痛のようにじわじわダメージが来ます。(この感覚大事なのかなと...)
最初の方なんかは自分の貯金からいくらか出してましたし役員貸付金とかまだあります。
本当貯金しておいてよかったと思います。
『若いうちは投資に回せ』
とはよく聞くものですが、やはり多少のお金はいざというときに貯めておくものだと実感しております。
みなさんの中でも今後何かやろうと思っている方は是非貯金しておいてください、いつか助けになる時がくると思います。

チームの話

今弊社は共同創業者2名/社員ゼロ/他全員業務委託で回しております。
なぜ社員ゼロなの?と思った方は是非ググってください。
いろいろ出てくるかと思います。
共同創業者の山口には感謝してもしきれないです。
こんなどこの馬の骨かもわからない私と共に創業し、事業に対しフルコミットで邁進していただいてありがとうございます。(いつもわがままですみません。)
他にもたくさんのメンバーに協力していただきながらサービス/事業開発に挑んでおります。
これはまたの機会にでも話したいと思います笑
一つだけ言えるのは弊社に今在籍していただいているメンバーは強いです。
ビジョンを実現するだけの力があると思っております。

目指したい世界の話

ここまで創業、1年間の話をしてきましたが我々が何を目指して何を実現していくのか...
まずミッションである
”エンジニアの価値を最大化する”
を実現していきたいと思います。

”中間搾取の課題”
昨今というよりきっと以前からSNSで呟かれている課題です。
請負やSES、フリーランス斡旋系の事業でよく見られる”営業代行費”や”運営費”等がそれにあたると考えられます。
確かに営業や運営するため、企業が健全でいるためには必要な要求です。
しかしながら必要以上に搾取する企業が多いのも事実です。
また多重階層構造により下請けの下請けの下請けの...×nと私の知りうる限りで7次受けまで存在しております。
果たしてそのレベルの下請けの蓋然性はどこにありますでしょうか。
(「商流や商習慣が日本にはあるじゃないか」「解雇規制がキツすぎるんだよ...」という発言もあるのはわかr)
度重なる中間搾取によって給料が15万円以下になることもあります。
単価80万円で発注したがエンジニアの手取りは17万円...謎です
この課題は日本ならではの課題だけでなく徐々に東南アジアでも広がりつつあります。
また労働環境の課題も多く存在します。
減ってはきましたが”残業時間”や”無理難題”を要求してくる会社により結果エンジニアのみなさんが最大のパフォーマンスを出せていない、という課題
(それはエンジニア自身が”勉強しない””変える気がない””行動しない”からだ!という意見もありますよね、わかります)
それら全てをサービスによって解決したい、していく所存です。

まずは採用/転職からです。
現在のエンジニア転職/採用市場では
◯企業側:
外部サービスへ登録/エージェント登録→技術力のみでの書類選考→カジュアル面談→面接ステップ(最大4回)→内定→入社手続き→教育→実務
◯エンジニア側:
サービス登録→フォーマットへ自身の経歴/使用可能言語を記入→エージェントとの面談(会話通じないこともある)→レコメンドor片っ端から書類選考させられる→面接(片っ端から面接 || 話通じない事もある)×最大4回→内定→入社
と書きながら嫌になってくるくらいの工数がかかっております。
いろいろなサービスが出て工数が削減されている部分はあるかと思いますがまだ不必要な工数(サービスに対する学習コスト/運用コストも増加)が発生しているのもご理解いただけると思います。
Rebaseはこういった膨大な工数/コストを大幅削減(72%減)できます
既存の採用/転職フローで発生する工数/コストを大幅削減する事によってそこで割く必要のあった予算をエンジニアさんに投下していただくことができる、さらなるエンジニア雇用の創出、エンジニアの学習コンテンツの拡充に活かしてもらいたいと考えております。
また副業案件においても中間マージンなく、よりシームレスにやりとりできる形にすることでカジュアルさが増しより企業も採用しやすくなりエンジニアさんも案件を獲得しやすくなるサービスの実現を目指します。

これからの話

ここまで読んでいただきありがとうございます。
あと少しの辛抱ですw

Rebase
はサービス単体では何も意味を持ちません。
エンジニアのみなさん、企業さんのみなさんの利用があってこそ蓋然性を帯びて存在することが可能になります。
我々も全力で業界の改善に向け、サービスの開発事業展開を目指します。
直近ですと『Googleの方を招致してのオンラインイベント』を開催し、今後もこういったイベントを定期的に開催していきます。
「もっと技術に触れたい」、「他のエンジニアの方との交流を増やしたい」等みなさんの意見をどんどん実現していきます。
そういった活動でみなさんに還元できればと思っております。
そして、エンジニアを取り巻く環境を整備し、

「エンジニアならとりあえずRebase登録しておきなよ。」

このセリフがみなさんの口からこぼれるようにしていきたいと思います。

採用の話

というわけでここまでつらつら述べてきましたが
現在、営業・CS・マーケター絶賛採用活動中です。
また、社長(私)と共に働いてみたい、というインターンも募集しております
どなたか『知り合いにいるよ!』『私興味あるかも!』という方いらっしゃいましたら是非連絡ください!
・Twitter:https://twitter.com/teicalo_nishi
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DMお待ちしております。

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