暗闇のエンターテイナー ⑤
残り10
〜アウトサイダーという青臭くて美しいもの〜
高校を卒業した僕は
大学にもろくに行かず、
音楽に惚けていた。
ふと、機会があって
自室の部屋の整理をしていたら
高校のノートが出てきた。
使い込んでキャンパスの端が丸まっているノート。
中を開くと
授業の内容以上に書かれた
トライバルの模様のタトゥーの
落書きだらけのノートだった。
大学に入れてもらったものの
心の中は尖っていた。
理由はない。
スーツを着ている人種が
嫌だった。
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