未来のカラス ③
残り10
Ash-Trashにジョンと名乗る
国籍も分からない少年がいた。
15歳くらいだろうか。
ある日突然彷徨ってきたのだ。
アジア人にも白人にも黒人にも見える
日本に住んでる男だった。
本名はないが、人懐こく無邪気な彼は
親しみを込めて、カラス達から
ジョン・ジョンと呼ばれていた。
ジョンは群れといながらも
どこか一定の距離を置いて過ごしていた。
同じアイデンティティで暮らす中にも
数人は、こういった少年少女がいた。
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