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「攻め」:とりあえず「攻め」を理解して六段になりましょう
「攻め」とは何なのかというのを一から説明するコーナーです。皆様が中々具体的に語れない剣道の本質的なところです。知らなかった場合、本当の剣道の入り口を踏み込んだということになります。中学→高校→大学→一般の剣道と進んでいくと
・相手の反応をみてから応じたとしても、旗が上がらない。飛び込み面しか1本にならない
・審判もそんなに動体視力いいわけではないので、どちらかが相手を引き出した場合で旗を揚げる
攻め① 攻めの定義・攻めの目的・相手を遣うとは?
「攻め」というのは「概念」なので、非常に言語化しにくいです。かくいう私も攻めについては悩んでいた時期がありまして、攻めについて知るために100冊ほど剣道関連書籍を読み漁りました。しかし、わかりやすく「攻め」を表現している書籍があまりなくて、中々苦労しましたが、一番、しっくりきたのは林邦夫先生のお言葉でした。
攻めの定義:間合いを測ること
どれくらい「間合いを測ること」が重要かというと、日本剣道
攻め② 竹刀は「間合いを測る」ためにある
攻めとは「間合いを測ること」であり、間合いは「遠間」「触刃の間」「交刃の間」「一足一刀の間」「近間」の区分に分けることができます。
それでは、瞬時に間合いを測るためにはどうしたらいいでしょうか
①竹刀には「間合いを測る」ための補助的な役割がある
人という生き物は「前後の空間」を認識する力が弱い生き物です。相手の位置的には、「横」の位置は目で簡単に捉えられますが、「前後」というのは、「横」ほど
攻め③ 開始線・遠間 いきなり打っていかない
遠間とは、一足一刀の間から離れている距離は全て遠間なんですけど、今回の記事で語る遠間の範囲とはお互いの竹刀の先端が触れ合っていない程、離れている遠い間合いについて語っていきます。
開始線でのポイント「はじめ!」と言われたら
まず、蹲踞の状態から構えを整えるために左足の位置を作ります
蹲踞から構えを作るために左足を戻す・作る
これは、昇段審査では地味に重要なことなので記載しておきます。蹲踞の
攻め④ 初太刀、触刃の間で情報収集せよ!
前回より、開始線からまず1歩入りました。
このお互いの竹刀の剣先で触れあう間である「触刀の間」です
ここは、めちゃくちゃ意味合いがありまして剣道の昇段審査的に6・7段の内容です。「触刀の間」の意味合いがわかる立ち合いをしているだけでも全然違いますので、知識として抑えておきましょう
まず、初太刀において触刀の間でやることを述べます
1発声する(気攻め)
2相手の剣先の表裏の柔らかさを確認す
攻め⑤交刃の間 「溜め」の技術
さて、触刃の間から一歩前に詰めまして「交刃の間」になりました。我慢して我慢して、一足一刀の間から1歩手前までお互いにじっくり詰めていきました。さぁ、仕掛けていきますよ
ところで、皆さん、「溜め」って言葉ご存知でしょうか。「溜め」ってどうやったらいいかわかりませんし、実際、「溜め」なんてやってしまえば、それこそ相手に打突する意思が伝わってしまうんじゃないの?っていう話ですよね。今回は、この「溜め」
攻め⑥ 交刃の間その2 ここが「攻めの工夫」をする場所!
初太刀:「触刃の間」で、相手の特徴を確認して、自分が打突する技を決めました。それでは、体勢を崩さずに前に詰めてみましょう。
「交刃の間」は、竹刀の中結衣がお互いに交わる「一足一刀の間」と竹刀の剣先がお互いに交わる「触刃の間」の間を全ていうことにします。※厳密には、全部「交刃の間」ともいえる。「触刃の間」と違って、相手によっては打突してくる可能性があり、あらゆる相手に対応する必要があります。
前
攻め⑦ 一足一刀の間 打て打て打て!
※交刃の間は一足一刀の間も含みますが、一足一刀の間と交刃の間はわけた方が分かりやすいので、分けます。
一足一刀の間(お互いの竹刀の中結が交わる)ところの重要なポイントは1歩踏み込めば相手の打突部位に届くということです。(実際は中結衣が交わる1歩後あたりだと思いますし、相手の年齢・体格・身体能力によって一足一刀の間合い違うのが厄介ですが、遠くても1歩後あたりと考えてOKです)
基本的には、この一
攻め⑧ 近間 ※コロナルールでやれることほぼなくなった
コロナルールによって「近間」は正直.....なところがあります。
一足一刀の間でお互いが打突しようとしたところ間合いが詰まってしまって「近間」になってしまった場合は、地稽古だったら、「物打ち」に当たらないので、仕切り直しです。上手(かみて)相手に「引き面」とか打ったら、人によってはキレるかもしれません。
つばぜりから離れる場合は、剣先をきるまでお互い離れなければなりません。試合にて、場外を背に
これが攻め!攻めの一連の流れ まとめ
攻めとは、「間合いを測ることである」という定義と各状況別間合いについて説明しました。では、これらの要素を合わせて、剣理のある攻め方というのをまとめていきます
1、触刃の間(剣先同士が触れ合う間)で相手の剣先に触れて、相手を分析・技の予測し、こちらが打つ技を決めたら、すぐに交刃の間に入る
2、交刃の間から一足一刀の間(お互いの中結が交わる間)(厳密には、溜めて打ちたいので半歩遠間)に先に入って、
攻め応用①初太刀:「剣先の表裏の柔らかさ」と「攻めた時の反応」を観察せよ!
触刃の間で相手を知る作業というのがありますが、前回は詳しく述べていなかった
表裏の柔らかさ・身長差・相手の反応
これは、どのような特徴があるのかというのを一覧で説明していくという記事になります。剣先の柔らかさと攻めの反応で10パターンくらいありますので、そういう風に相手が動いたらこの技を使うというのを稽古や試合前で頭でシュミレーションしておくというのが、私のやり方です。
また注意、初太刀です
攻め応用② 交刃の間での「攻め方」一覧
前回、交刃の間で攻めの工夫するんだよ~って言いました。今回は、色んな攻め方を一通り紹介していきます。「足の攻め」、「打突の直前の剣先の動き(中心を外す等)」この2つを組み合わせて打突していきましょう。
この記事で攻め方はあくまでも「一覧」です。この中からメン5パターン、コテ3パターン、ドウ1パターンをつまんで稽古の時に表現して使えそうだな、こうしたら自分はうまくいけそうだとか、自主的に考えて頂け
「表」「裏」について。二の太刀、三の太刀へ展開するための思考
初太刀でドーン!打ちました。
試合が後半にもつれました。
はて、どうしようかな.......
今回は、応用編。
剣道では「攻めて打ち切る剣道」が通常としますと
狙っている1本を逆算して、狙っていない1本をちらつかせる(大阪府警木和田選手本人の発言)
という試合剣道を展開する選手がいます。
で、これは非常に疲れますし、オーソドックスな考え方ではありません。
基本的に「攻め」が効いてい