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素敵さんへの手紙

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あなたのいない、2年目の夏に。

あなたのいない、2年目の夏に。

宣伝会議賞まであと1か月を切った。

宣伝会議賞の季節になると、お昼休みも休日も返上して、毎年ひーひー言いながらコピーを書いている。

特にお昼休みは、あなたと会議室2Aに籠って、毎日ああでもない、こうでもない、とペンを走らせてきた。

それは高校時代の夏の合宿のような、濃くて熱い時間。

あなたがいなくなって1年半。

初めて1人きりで走り抜けた去年の宣伝会議賞。

不安でいっぱいだったけれど、

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大人になったからこそ贈りたい手紙

大人になったからこそ贈りたい手紙

人は皆、時間が経ってからありがたみを知るものだ。

親のありがたみもそうだし、

時間が経ってある程度大人になってわかるものも多くある。

でも恩を返そうと思った頃にはその人とは連絡が取れないことも.....

心の中で感謝をしつつも、伝えられないことに歯がゆさを感じていた。

僕にはお世話になった人がいる。
改めて直接感謝の気持ちを伝えるなんて小っ恥ずかしいかもしれない

でも手紙なら、素直に表

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せいいっぱいの「あわよくば」を込めて。

せいいっぱいの「あわよくば」を込めて。

20年ぶりに手紙を書いてみた。

手紙ってすごくめんどくさい。

紙とペンがいるし、便箋にいいようにおさまらないかもしれない。
2枚目の途中で書くことなくなったらどうしよう。

だから、僕はまずはPCで文章を書き直しながら決めて、
その文章を便箋におさまるか鉛筆で下書きをして、
ペンで清書した。この文字でも全力で清書した。

ここまでのめんどくささを乗り越えられたのは
あわよくば、と思っていたから

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「いってらっしゃい」とあなたが見送ってくれる朝に、今だって励まされている。

「いってらっしゃい」とあなたが見送ってくれる朝に、今だって励まされている。

「みっちゃん、いってらっしゃい〜〜〜!」

「出掛けるね」と声をかけると決まって玄関まで追いかけてきてくれて。
大きな窓のついている家で、窓からひょっこりと顔を出して
私の姿が見えなくなるまでぶんぶんと手を振り続けて見送ってくれた。

3年ちょっと前のあたたかな記憶。
その頃、私は大学生でシェアハウスに住んでいてあなたと出会った。

素敵なあなたに愛をこめて。書いたお手紙。

最初は家賃の節約のた

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便箋を選ぶときから「あなた」と「カレー」のことを考えていた。

便箋を選ぶときから「あなた」と「カレー」のことを考えていた。

「素敵」という言葉で思い浮かぶ人が”素敵さん”。

わたしが手紙を届けたい素敵さんは、オンライン講座『言葉の企画2020』の企画生として出会った人です。下北沢「BONUS TRACK」で、ばったり出会えたことがうれしくて、素敵さんに手紙を書くことにしました。

素敵さんを思い浮かべながら、池袋のロフトで開催している「カミメマーケット」へ。

作家さんの温もりが伝わる紙雑貨や文房具の数々。紙好きには

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あなたのことを知らない私

この手紙の企画をつくり上げたのは、会ったことのない5人。

はじめましてから15日目の9月1日、こうやってnote公開までなんとかこぎつけました。

早かったような、長かったような……
何十ページにもわたる議事録を振り返ると、まっさらな初期構想から今日まで、いろんな道を探りながら歩いてきたことを思い出します。

同じチームになったのは巡り合わせかもしれない。
けれど、この5人だからできる手紙の企画

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「手紙の企画」のはじまり

「手紙の企画」のはじまり

はじめまして!手紙の企画です。
これから末永くよろしくお願いいたします。

みなさんは、
最後に手紙を書いたのはいつですか?
最後に手紙もらって読んだのはいつですか?

久しく手紙に触れてないなぁ
そんな人も少なくないのではないでしょうか。

手紙って・・・
書くのも、届くのも、読むのも、
時間がかかりますよね。

でも、時間をかければかけるほど
自分の心の整理がついたり、
相手ことを愛おしく思う

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