vol.97 手紙に香りを添える【手紙の助け舟】
こんにちは。喫茶手紙寺分室の西川侑希です。
お元気でお過ごしでしょうか。
桜の開花の声が聞こえ、あたたかくなってきました。今年はお花見も楽しみですね。
先月、"vol.93 紙にこだわる" で、手紙は「紙」に気を配ることで、触感を刺激して五感を使ったコミュニケーションもできることをお伝えしました。
今回、嗅覚、「香り」についてとりあげてみたいと思います。
手紙に香りをしのばせる
街を歩いているとき、誰かとすれ違ったとき、ふとした瞬間に… 「香り」で「なつかしい」と感じたり、特定の人・経験を思い出したりしたことがある方は多いと思います。
人間の五感の中でも、嗅覚は記憶につながる脳の部位に信号を送ることができるといったことを、アロマテラピーの本で読んだことがあります。
香りと記憶は結びつきが強いのですね。
平安時代の貴族も「自分の香り」をもっていて、服はもちろん、紙にも「自分の香り」を焚きしめて送っていたのだとか。
封筒を開けた瞬間に、ほんのりと香りがすると上品ですし、幸せな気持ちになります。
現代でも、「文香」という名前で手紙に入れる香りグッズが販売されています。
私は ”嵩山堂はしもと” さんのインパクトがある「文乃香」を使用することが多いです。
文香の作り方・香りのつけ方
とはいえ、文香は高価ですし、「オリジナルの香りをつけたい」「もっと手軽に」という場合は自分で作成することも可能です。
私が行っている文香の作り方です。参考にしていただければと思います。
そのほか、手紙を香らせる方法として、
・香水を空中にスプレーして、その下に便箋をさっとくぐらせる
・文箱(便箋入れや引き出し)に匂い袋を入れておいて事前に香りをうつしておく
といった方法もあります。
文香は、お財布・ポーチに入れたり、名刺入れに入れて名刺香の代わりにして香りがなくなるまで楽しめます。
自分用に作っておいてもいいですね。
香りについては、vol.25 手紙に香りをしのばせる【手紙の助け舟】で
田丸 有子さんもご紹介されていますので、こちらもぜひご一読くださいね。
春とともに皆様のうえにも幸せが訪れますように。
また来月、お会いできることを楽しみにしています。
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