vol.51 新茶で初夏のごあいさつ【手紙の助け舟】
ごきげんよう。
喫茶手紙寺分室の田丸有子です。
ゴールデンウィークはいかがお過ごしですか。
立夏
二十四節気は「立夏」(2022年は5月5日〜20日まで)。暦の上では早くも夏を迎えます。
私の家のベランダでは初夏を代表する卯の花(空木)が、今年も真っ白い花をこぼれるように咲かせています。
このころの曇り空は「卯の花曇り」、梅雨を思わせるようなぐずついた天気が続くことを「卯の花腐し」と言うそうです。天気が悪いことを書こうとするとネガティブな表現になりがちですが、植物を入れた表現を加えると季節感がプラスされる上、詩的な印象に変わる気がします。
新茶の手紙
5月2日は八十八夜でした。いよいよ新茶の美味しい季節ですね。
私がいつもお茶を買っているお店に「新茶の手紙」という商品があります。パッケージに宛名を書く場所があり、そのまま郵便で送ることができるのでとっても便利。まとめ買いして日頃お世話になっている方や友人に送ると喜ばれます。
新茶(特に八十八夜に摘まれたお茶)を飲むと一年間無病息災で過ごせると言われています。ですから添える一言はたとえばこんな風に。
新茶のみずみずしい香りとまろやかな味わいは格別。普段はティーバックで入れていたとしても、この時ばかりはきちんと急須を使ってお気に入りのお茶碗にゆったりとした気持ちで注ぎます。深い呼吸で新茶の若々しい香りを体中に沁み渡らせるのはなんとも贅沢で豊かな時間です。せわしない日常の中にほんの数分だけでもそんなひとときが持てますように。
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