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vol.06 梅雨の季節に優しい気持ちを届けるレターセット【手紙の助け舟】

こんにちは。
喫茶手紙寺分室の田丸有子です。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

梅雨の季節は湿度も気温も高くなり、ジメジメと鬱陶しいことから時候の挨拶もついネガティブな表現を書いてしまいがちです。それが悪いわけではないのですが、この時期だからこそ手紙を開いたときに一瞬でも清らかな空気を感じてもらいたいものだと私はいつも思うのです。

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不快な気持ちを一瞬でも忘れさせてくれるものはなんでしょう。手っ取り早いところではやはり美しいもの、あぁ素敵だなと思えるものを目にすることではないでしょうか。私は植物が好きなので見ると気持ちが和みますから、自分の感覚でそういうものをあしらったレターセットやポストカードを選んで使います。6月を代表する花は紫陽花ですが、東京近辺では花菖蒲や睡蓮、矢車菊やバラも咲いています。

地域によっても違いますよね。私が子供の頃に住んでいた札幌では6月は新緑の季節でライラックがいっせいに咲いていました。歩いているとその姿が見えなくてもどこからともなく良い香りが漂ってきて心地良い気分になったものです。自分の住んでいる地域で身近に咲いている植物を手紙に使う紙から伝えるというのは趣のあることだと思いませんか。

心を平らかにする、水玉模様

一方、植物のほかにこの時期おすすめしたい絵柄は水玉模様です。特に和紙を使ったレターセットは淡い色彩の水玉模様をほどこしているものが多く見ているだけで清らかな気持ちになります。

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私がよく使っているのはG .C .PRESSさんの便箋と封筒です。

G.C.PRESSさんの水玉模様は本当に品が良くて大好き。万年筆との相性がよく書きやすいことも嬉しいです。こういうレターセットを使うと書き手の気持ちも優しくなりますね。ここまで書いてきて気が付きましたけれど、私は自分の気持ちを平らかにするためにも水玉模様を使っているのかもしれません。6月は沁み渡るような優しい気持ちで手紙を綴りたい季節です。

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田丸有子(たまる・ゆうこ)|喫茶手紙寺分室 note ライター
手紙文化振興協会認定 手紙の書き方コンサルタント
子供の頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの文通好き。
切手に描かれている美術品や絵画の実物を鑑賞するための美術館巡りが趣味。目下ステイホームで始めたベランダガーデニングに夢中。
blog: CORDIALLY YOURS 手紙魔の手紙物語


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