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剛毛伝【小学生編】

人間だれしもが持っていると言われる「コンプレックス」。つまり人が他人に対して抱く「劣等感」。

そう。私のもつコンプレックスは「体毛の濃さ」である。
さかのぼることおよそ17年前。まだ私が可愛い小学6年生の頃のことである。教室で体操服を着替えているときのこと。友人Aが私の上半身をみて目を丸くし、そして叫んだ。

「おまえ、わき毛生えてるぞ!!」

私は彼が何を言っているのか全く分からなかった。わき毛。おとうさんの脇に生えている、あれか?そんなばかなこと、、、、

「!!!!!」

なんと、冗談だろうと自分の脇を覗くと、そこには2本の立派な毛が。
「すげー!!大人じゃん!!」「普通下から生えるだろ!笑」(諸説あり)
友人が周りに集まってくる。

「大人」などと言われ、半分いい気になっていた私だが、その時の私はまだ、その後訪れる思春期に、その「毛」が悩みの種となることなど、知る由もなかった。



(前回と大きくかけ離れた投稿をすみません。実は当方、体毛の濃さにコンプレックスを持っており、つい最近、そのコンプレックスと終止符を打つべく、脱毛サロンに通うことを決意したのです。このコンプレックスさえなければ、もっと自己肯定感のある、自信に満ち溢れた人生を送っていただろうと今でも思うほどのコンプレックス。同じような経験をして悩んでいる若者たちの、少しもの心の支えになればと思い、少し物語チックに私の剛毛伝を書いていくことにしました。不定期の投稿になること間違いなしですが、少しでも興味のある方はぜひ読んでいただけたら幸いです。)

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